オリックス・バファローズが関わった以下の2つの大量得点差試合を指す。
- 2015年6月12~14日、阪神タイガース対オリックス3連戦(京セラドーム大阪)で阪神がオリックスに3タテされ、さらに両チームの総得点が2-26だった事件。
- 2016年5月24日、福岡ソフトバンクホークス対オリックス(福岡ヤフオクドーム)のスコアが1試合で22-6だった事件*1。
名前の由来は1936年(昭和11年)2月26日未明~29日夕方にかけて、日本陸軍上層部・皇道派の影響を受けた青年将校らが起こしたクーデター未遂事件『二・二六事件』から。
1.の概要
2015年6月12~14日のオリックス対阪神3連戦。この時期交流戦で9勝5敗と好調だった阪神がパ・リーグ最下位独走中*2のオリックスに惨敗、また関西に本拠地を置く球団同士の対戦が陸軍内部のクーデターであった上記事件を想起させた事から野球スレは盛り上がった。その圧倒的な得失点差から「33-4の再来」とも評されている。
スコア
- 第1戦
京セラドーム大阪 1回戦(オリックス1勝0敗0分) 試合時間3:23 観衆34,142 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 R H E 阪神 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 - - 0 3 1 オリックス 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1x - - 1 9 0 バッテリー 神 メッセンジャー、●福原(3勝2敗)-藤井 オ 山﨑福、塚原、平野佳、佐藤達、○岸田(2勝2敗)-伊藤
- 第2戦
京セラドーム大阪 2回戦(オリックス2勝0敗0分) 試合時間3:17 観衆36,154 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E 阪神 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 6 0 オリックス 0 0 0 6 1 6 0 2 X 15 16 2 バッテリー 神 ●横山(0勝2敗)、鶴、小嶋、松田、高宮-鶴岡、梅野 オ ○金子千尋(2勝1敗)、白仁田、前田-伊藤 本塁打 神 福留8号(1) オ 糸井7号(3)、縞田1号(2)
- 第3戦
京セラドーム大阪 3回戦(オリックス3勝0敗0分) 試合時間3:30 観衆35,971 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E 阪神 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 6 0 オリックス 0 0 2 0 5 2 1 0 X 10 17 1 バッテリー 神 ●能見(4勝7敗)、松田、島本、歳内-藤井、梅野 オ ○西(3勝3敗)、マエストリ、白仁田-伊藤 本塁打 神 ゴメス6号(1) オ 安達4号(2)、中島5号(1)
- 3連戦の総スコア
試合 スコア
(阪神-オリックス)総スコア 2-26 1 0-1 2 1-15 3 1-10
「この回10点とれ!」→「この回20点とれ!」
第2戦で、とある阪神ファンが掲げていたボード。これと同じものとみられるボード自体はこの試合以前から目撃されている。
最初は「この回10点とれ!」と掲げたものの、オリックスの4回以降の猛攻によって6回裏終了時点で1-13と、阪神が逆転するには10点では足りなくなったため、「10」の上にやっつけ仕事のように「20」を貼り付け、もはやヤケクソとばかりに掲げ直す姿が目撃された*3。
20点という無理難題や阪神ファンの悲壮感(とボードを持たされている女の子のギャップ)がウケ、なんJ内でも阪神に限らず大量リードを許した際に頻繁に使われるようになった。
その後、2018年9月16日のDeNA戦と2020年7月28日のヤクルト戦では、1試合トータルではあるが阪神が20点取っている。
ちなみにリーグ全体でも1イニング20点が記録されたことはなく、2009年6月11日に千葉ロッテマリーンズが広島東洋カープ戦の6回裏に記録した15得点、2軍では同じくロッテが2021年に対DeNA戦で記録した17得点が最多。また、計算上では1イニング20点入る確率はリーグ全体で約1万6000シーズンに1回(単純計算では阪神が達成する可能性は約20万シーズンに1度)とのこと*4。
2.の概要
2016年5月24日の福岡ソフトバンクホークス対オリックス戦。
この日、オリックスの6投手が17安打を浴びた上に14与四球という自滅もあり、ソフトバンクは先発全員打点・3イニング連続打者一巡・4回裏にわずか2安打で8得点*5・7回(及びホームのため攻撃のない9回)以外の全イニング得点*6・途中出場の吉村裕基が猛打賞など、異様とも言える数々の記録をマークした。
33-4や前述2-26のような複数試合の総得点ではなく1試合での点差であり、試合後にバファローズポンタが表情を失ったツイートを投稿する事件*7も起き大きく盛り上がった。
なお22×6=33×4であり、2+2+6=3+3+4でもある。
また、試合が終了したのは22時6分だった*8。
スコア
ヤフオクドーム 7回戦(ソフトバンク6勝1敗0分) |
試合時間4:05(開始18:00 終了22:05) 入場者32,275 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
オリックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 1 | 0 | 6 | 9 | 1 | |
ソフトバンク | 2 | 1 | 5 | 8 | 4 | 1 | 0 | 1 | X | 22 | 17 | 0 |
バッテリー | オ | ●ディクソン(4勝4敗)、海田、大山、鈴木優、コーディエ、吉田一-伊藤、山崎勝 |
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ソ | ○バンデンハーク(6勝1敗)、岩嵜、岡本、飯田-髙谷 | |
本塁打 | オ | ブランコ2号(1)、3号(3) |
ソ | 柳田6号(2)、吉村3号(1) |
動画
ハイライト。
こちらは全試合アーカイブ。