2019年4月7日 - 10日の3試合で広島が記録した得失点数。
ある意味、2019年広島を象徴する出来事の一つ。
概要
広島は前年までリーグ3連覇を達成し、連覇に貢献した選手が何人か抜けたもののオープン戦を1位で終了し、シーズン4連覇を期待する声も多かった。
ところがシーズンが開幕した途端に「投壊」・「貧打」・「守備陣のエラー」祭りに襲われる。抜けた選手の穴が埋まらないだけでなく緒方監督の采配も悪い方に重なり、2カード連続で負け越した。
そんな中で3カード目、対阪神戦の3回戦から伝説が幕を開ける。
試合結果
4月7日 対阪神戦
西勇輝に6安打完封負け。投手陣は前年から貧打の続く阪神打線にシーズン初二桁安打となる13安打を許し9失点。
4月9日 対ヤクルト戦
原樹理と大下佑馬に1点に抑えられ敗戦。投手陣は太田賢吾・ウラディミール・バレンティン・村上宗隆の3人に猛打賞を許し10失点。
4月10日 対ヤクルト戦
9回終了時点までは3-3と拮抗していたが、10回表に菊池涼介の1イニング2エラーなどもあり打者16人・12点で延長戦の1イニング最高失点記録を更新する。
総スコア
なんJでの反応
長年トラウマに苦しんだ阪神ファンの心が解放されると同時に、広島煽りが多数発生。前年まで得意だった本拠地のマツダスタジアムで、しかも本家より1試合少ない3試合であの記録を超えてしまったという衝撃もあり、なんJでは仄かに話題となった。
その後
11日のヤクルト戦も2-6で敗戦、3タテを喰らい4試合合計では40-6となった。
しかし巨人2連戦では負け越しを5で止め、DeNA3連戦では3タテしてカード連続勝ち越しなしも6でストップ。そのまま8連勝して5月には11連勝を含む20勝4敗1分(勝率.833)で一時首位になった。
ところが交流戦で大きく順位を落とし、9月19日のDeNA戦で7点差をひっくり返されるというあの9点差大逆転負け以来の屈辱でV逸が確定。その後は前年の阪神を思わせるような失速ぶりでAクラスすらも保てず最終的には4位でシーズンを終え、緒方は監督を辞任した。
負け運の伝染
- 広島が連勝している間にDeNAは10連敗と5連敗。「広島の負け癖・負け運を移された」とネタにされた。
- 広島が交流戦でぶっちぎりの最下位、最大貯金14から引き分け挟んで11連敗などを経て借金転落。
- 広島と交流戦最後に対戦した楽天も貯金10を10連敗*1で全て吐き出す。
- 広島とオールスター直前に対戦した中日はその後8連勝するも、直後に8連敗。
- 元祖阪神の「334」同様、広島と全く関係ないスレで「344」の絡む数字が使われた際は広島弁で「なんでじゃ!広島関係ないじゃろ!」や「な広関無」とか「広島関係ないじゃん」などとレスが返される。
- 344は「みよし」とも読めるため、三次市*3(広島県)や三好市(徳島県)もネタにされる。
- さらに2019年途中に楽天から広島に移籍してきた三好匠*4も早速ネタにされた。
- 実は2005年の日本シリーズが始まる1ヶ月半ほど前、阪神は広島との3連戦に3-1・21-2・10-0のスコアで3連勝し「34-3」を完成させている。これが後のフラグだったのか不明だが、両チームともに「3」と「4」のみを使った数字の組み合わせからは逃れられなかったのかもしれない。
- 広島は週刊ベースボール2019年3月25日号で大特集が組まれたことから週刊ベースボールの呪いと見る動きもある。
- この試合直後に当たる4月10日深夜、広島ホームテレビ内の「カープ道」という番組において、「ヤクルトの大ファンである磯山さやか氏をゲストに呼び、2018年の犬っぷりに対する感謝状を贈呈する*5」という品性のカケラもない企画が放映される。ヤクルトファンはもちろん、カープファンからも「こんなのをカープファンと思わないでほしい」と大炎上。公式Twitterでは「本放送はペナント開始前に撮影したものであるということを念頭に見てください」と前日までの敗戦のみに触れるという状況であり、謝罪の言葉は一切なかった。あくまでローカル放送の暴走であり、カープ球団とは何の関係もないのだが、近年にわかカープファンによる暴走が問題となっており、「感謝状の呪い」と言われるなど球団にも飛び火した。
関連項目
Tag: 広島 阪神 ヤクルト