散歩

Last-modified: 2023-09-10 (日) 07:34:06

アンドリュー・ジョーンズ(元楽天)が選んだ四球の別称。転じて、四球による出塁自体を指す。
1試合で3四球を選んだ際に「猛歩賞」と表現される場合もある。


概要

MLB通算で434本塁打を放ったジョーンズは狙うゾーンや球種を絞ってじっくりと待つタイプの打者であることに加え、「四球は引き分け」との独自解釈からヒットにこだわらなかったため、1試合でほとんどスイングしなかったり、複数の四球を選んだりするケースが多々見受けられた。相手投手も慎重にコースを突く配球で対戦したため、四球を選ぶ(もしくは三振に倒れる)ケースが非常に多く、2年間の在籍で四球数はいずれもリーグ最多を記録した(2014年の118個はパ・リーグ最多記録、来日初年度から2年連続100四球は史上初)。
以上の打撃スタイルから、四球を選ぶ俗語の「歩く」(英語表記の1つに「walk」が存在する)にかけて「散歩」と形容された。


補足

ジョーンズは試合展開および場所(ベンチ or 打席上)に関わらず常にニコニコしていたため、安直に「ニコニコ散歩おじさん」の別称を付けられた*1

2014年9月25日の対福岡ソフトバンクホークス戦では五十嵐亮太から四球を選ぶと、後続の4押し出し(2連続+2連続)によって歩いて本塁へ帰ってくるという「お散歩おじさん」の本領を発揮した。

同年は史上3人目となる「規定打席到達で四球数>安打数」を記録*2

楽天時代の成績(抜粋)

シーズン安打四球三振打率出塁率
2013116105164.243.391
201499118140.221.394

太字はシーズン最多、赤太字はリーグ歴代最多。


関連項目



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*1 死球や多少の不服な判定を受けた場合も終始笑顔で対応していたが、2014年に白井一行球審の判定に納得がいかず、珍しく笑顔を見せなくなった上に試合終了と同時に怒り顔で白井に詰め寄ろうとする場面が見られた。
*2 あと2人は王貞治及びクラレンス・ジョーンズ(南海・近鉄)。