2012年に福岡ソフトバンクホークスに在籍したブラッド・ペニーの蔑称。
概要
ペニーは2006年に16勝を挙げナショナルリーグ最多勝を獲得、翌年も16勝4敗・防御率3.03、メジャー通算119勝という触れ込みでソフトバンクが年俸2億2500万円で獲得した。なおMLB最多勝投手がNPBで投手としてプレーするのは史上初だった*1。
2012年当時のソフトバンクはD.J.ホールトンと杉内俊哉が読売ジャイアンツへ、和田毅がボルティモア・オリオールズに相次いで移籍するなど先発の表ローテーションが全滅。先発投手の補強が急務でペニーにかかる期待は大きく、本人も「勝つために日本に来た」と意気込みを語るなど、なんJでもその活躍が期待されていた。
しかし初登板となった4月4日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で3回1/3を6失点(自責点は4)、5盗塁を許す内容でKOされると*4、肩の痛みを訴えて早くも登録抹消。直後の検査で異常なしと診断されたがなぜか帰国、アメリカで再検査を受けるもやはり異常なしと診断される。
結局再来日したがロクに練習へ参加せず、本人が退団を希望したため5月8日に退団が発表、一軍登板は結局前述の1試合・3回1/3のみだった。
帰国後にペニーはTwitterで直訳すると「アメリカに戻ってこられて最高だ!!!!!」など日本のファンを煽る発言を連発。
痛みを訴えていた肩もいつの間にか治ったらしく、帰国後すぐにメジャーの舞台に復帰するなどド畜生ぶりを発揮。早期の帰国はマイク・グリーンウェル級、言動の畜生ぶりはダン・ミセリ級という久々の大型糞外人の到来に、なんJ民からは男性器になぞらえて「ファッキューペニス」「グッバイペニス」といった最大級の蔑称をつけられたほか、他球団のファンも煽りの具にせず共感したのが由来である。
余談
MLBに詳しいファンの間では近年の成績が著しく悪化している*5こと、ミーティングにすら出ないほどの練習嫌い*6、素行の悪さなど来日前から様々な面で疑問視され、ドジャースでチームメイトだった斎藤隆も獲得時の取材に対し「ドジャース時代にいろいろ問題を起こしていたようで、日本野球に適応できるか正直心配」と辛めのコメントを残していたが、ファンや斎藤の不安は見事に的中してしまった。
なおペニーは解雇ではなく自主退団のため年俸から約7000万円を受け取るとされたが上記の登板での投球数は僅か64、1球につき110万円をせしめたことになる*7。
この糞みたいな投球内容と人格にはMLBサイドも苦笑い、AP通信から「ペニーは日本を失望させた」との記事が配信された。
AP通信記事
「ペニーは日本を失望させた」APダメ出し
ソフトバンクを退団したブラッド・ペニー投手(33)の記事が「日本を失望させた最新の大物選手」のタイトルで世界に配信された。
米AP通信が10日、東京発で打電したもので「肩が痛いと不満を言い、マウンドが軟らかすぎるとケチをつけた。チームはメジャーの実績を考慮し、独自調整まで認めてくれたのに」と身勝手ぶりを酷評。
「球団史上最短で解雇された」元巨人ミセリ、「放射能が怖いといって逃げた」元巨人バニスターらと並べて、「ダメ助っ人」の1人と紹介した。
http://www.nikkansports.com/baseball/mlb/news/p-bb-tp2-20120512-949522.html
その後
案の定、退団から僅か10日後の5月18日、過去に所属していたサンフランシスコ・ジャイアンツとのマイナー契約に合意。その後メジャー復帰し初登板で好投するも、別の試合ではサヨナラ安打を打たれるなど冴えない投球内容が続いた。
そして「ペニーが打ち込まれた」というニュースに、防御率が上がる度になんJは祝賀ムード一色となるなど一致団結して感動を分かち合った数少ない事例である。結局同年ペニーはメジャーで22試合登板、防御率6.11に終わりジャイアンツから解雇された。
そして2013年の浪人の末に2014年からカンザスシティ・ロイヤルズ(マイナー契約、3ヶ月で放出)→マイアミ・マーリンズ(マイナーで2勝2敗、8月のメジャー昇格から8試合2勝1敗で切り抜けるが、10月末に放出)→シカゴ・ホワイトソックス(2015年にマイナー契約。11月に自由契約)→トロント・ブルージェイズ(2015年末にマイナー契約)と数多くの球団を渡り歩くが2016年3月18日にひっそりと現役引退を表明したのだった。
なお、ソフトバンクサイドは退団の際に「今後日本の他球団でプレーしないこと」という条件を言い渡していたようであり、他ファンからは「ソフトバンクは日本野球を守った」と賞賛の声が上がった。