空想活劇(Voltage of Imagination)での御船麻砥とのコラボ楽曲「Back-alley Spiders」「DOUBT」を元にしたコンセプト・アルバム。2014年3月19日発売。
既存曲はa2cによるリミックスがなされている。
・収録曲
1. Heaven or Hell
作曲:a2c
最初が雑踏から始まっているのは、夜の街の歓楽街で何かが起きるシーンをイメージしている。
a2c曰く、全体的にシリアスな曲が多いので、一曲目ではっちゃけたとのこと。
次曲はこの物語からの続き物になる。
2. Back-alley Spiders
作詞:TERRA 作曲:a2c
「空想活劇」収録。架空アニメOPのイメージ。
TERRA曰くイメージはアメリカで、仮のストーリーとして「スパイダーズ」は危険な場所に潜入するスパイで、主人公はマフィアのボスに大切な身内を殺されている設定。
3. Vengeance
作詞:TERRA 作曲:a2c
曲は「最初のミッション」のイメージ。
作中の新曲の中で一番最初に製作された楽曲。
舞台はマフィアのボスを潜水艦の中でやり込めようとしているシチュエーションで、非常灯や灰色の瞳といった語句は敵側のボスのピンチの状況を表しているらしい。
4. Fragment
作詞:TERRA 作曲:a2c
TERRA曰く、「主人公は師匠にあたる人間を殺されていて、復讐を果たした後の虚しさから立ち直ろうとしている」というのがコンセプト。
a2c曰く、「束の間の休息」のイメージで、アコースティックギターが使われているのもそういったイメージによるものである。
ちなみにメンバーが各々アニメを作るとしたら、a2cは「デジロック」、TERRAは「自転車」を題材にしたものらしい。
5. Arachnoid
作曲:a2c
流歌曰く、映画を見た後にクレジットで流れてそうな曲。
「その後も『スパイダーズ』はギャングを潰していっていて、街を徐々に変えつつある」という第二部への繋ぎになるようなイメージ。
a2c曰くギターインストではなく劇伴っぽいインストを目指した。また、バブルベースを使うことによって「蜘蛛」のねちっこさを表現したとのこと。
6. DOUBT
作詞:TERRA 作曲:a2c
「空想活劇・弐」収録。
Vengeanceに続き、ミッションに基づいた曲。
ストーリーは「敵側がバイオテロをしかけているので、その施設を壊すか、施設から何か盗むかしよう」といったもの。
「東にシリウスは見えるか」「星座だけはうそをつかない」といった歌詞には、「脱出したらプラネタリウムのような脱出不可能になる罠が仕掛けられていて、星の位置を見れば侵入してきた方角が分かる」といった背景がある。
7. Riot
作詞:TERRA 作曲:TERRA
この曲がデジタルの要素が強いのは、トラディショナルなことに挑戦したかったため。
TERRA曰く「シングル曲はここがサビというのが分かりやすいが、この曲は分かりにくいので良くも悪くもアルバム曲」らしい。
8. Frozen Trigger
作詞:TERRA 作曲:TERRA
TERRAがカリスマギタリストという自覚がないa2cに思いきりリードギターを弾かせるために作曲した。トラック9の長いイントロ、キーもテンポも同じ。
続けて聴くと次曲と繋がった感じになるのは意図的なもの。
9. Stray
作詞:TERRA 作曲:TERRA
これだけがプロデューサーの意向に一瞬反したもので、本来は大団円なイメージの曲になる流れだったが、余韻に欠けるからと「完全燃焼して何も残っておらず、良くも悪くも明日に向かっていくという匂い」を漂わせるような曲になった。