イシマル・トウメ

Last-modified: 2023-12-27 (水) 11:47:13

◆忍◆ ニンジャ名鑑#(未掲載) 【イシマル・トウメ】 ◆殺◆

登場エピソード

 

「ニンジャどもが陰謀を進めてて、真実は政府ぐるみで隠蔽され、俺たちゃ虫ケラのように搾取されている。……なら、俺は何をしたらいいんだ?」


人物

  • 非ニンジャ。「ダークサイド・オブ・ザ・ムーン」におけるキーパーソンの一人。
  • ドサンコ第78コロニーのマンションに妻と娘ヒミコと暮らしている。
  • 優秀なUNIX技術者であり、UNIX技術者特有の、緊張すると両手をホームポジションにするクセがある。副業を兼ねた趣味としてメガデモを作成・販売していた。ヒミコにUNIXの英才教育を施そうとしていたようである。
    • 「メガデモ」とは、コンピュータグラフィックスによる美麗映像をリアルタイム表示するプログラム芸術である。現実では欧米圏中心のサブカルチャーシーンだが、『ニンジャスレイヤー』ではドサンコの伝統芸能にして名産品のひとつであり、しかしながら大都市では電脳ドラッグとして違法化・文化弾圧されている。
  • しかし、娘が自我科患者になったことに自責の念を抱き、最近は危険なグリズリー狩りの副業を始めた。狩りではLAN直結者としてメンバーのナビを担当する。
  • また、狩りに赴く際には、オマモリ・バレットを首から下げているようだ。
     
  • 余談ながら、ケジメドリスナーである。音楽シーンを排斥されたケジメドと、弾圧を受けるメガデモ製作者の己の境遇を重ね、シンパシーを抱いているようだ。

ヒミコ

  • イシマル・トウメの幼い娘。モチヤッコのぬいぐるみを手放さない。
  • ある日突然、放送終了後のTVを流れるUNIX文字をただ眺め、そこに「飛び跳ねるニンジャ」や「黄金に光るかみさま」を見ては絵に描くようになった。そして無垢な瞳で「ニンジャ」を助けるよう求める。
  • ドサンコで急激に増加しはじめた自我障害の最初の報告例である。
     
  • 名前は、邪馬台国の女王として有名な卑弥呼に由来する。作中人物によってネーミングの元ネタが解説される、いささか珍しい事例である。

ヒミコとは、もとは神の声を聞いたという古代のミコー・プリエステス・クイーンの名だが、とてもカワイイな響きがあり現在でも実際一般的な名前だ。(引用元


ストーリー中での活躍

ネタバレ格納な
  • ドサンコにおける自我科患者の急増現象の発端として、ジャーナリストのナンシー・リーらの取材を受ける。
  • ナンシーはヒミコがコトダマ空間認識能力を目覚めかけていることに気づき踏み込んだインタビューを行うが、気分を害したトウメはインタビューを打ち切り、グリズリー狩りに出かけてしまう。
  • 娘のこと、メガデモのことを悩みながらグリズリー狩りを行っていたが、過酷なハントの最中に本隊から逸れて遭難しかける。しかしそのことによってアマクダリ秘密基地に近づく民間人を監視していたコールドホワイトの襲撃を逃れることになった。
  • 月曜日の無断欠勤、遭難救助を受けることによる社会的ペナルティの二律背反に苦しみながら雪原を彷徨っていたところをナンシーに救助され、乗りかかった船としてそのまま秘密基地への潜入作戦を共にすることになる。
  • 基地内でLAN直結したナンシーの物理肉体を守るトウメだが、廊下に自衛用のトラップを仕掛けにいった隙にニンジャによってナンシーを誘拐されてしまう。おりしもドサンコではグリーンゴーストのニンジャ電波によって第三の眼が開いた一般市民達とペケロッパ・カルトによる超局所的電子戦争が開戦していた。
  • やがて、自らも第三の眼が開いたトウメは決断的にLAN直結。電子戦争に動員されたヒミコを救出し、さらに礼拝行為中のペケロッパ・カルトの隙を突き、自宅のUNIXを介したメガデモウィルス攻撃によってグリーンゴーストを暴走させ、ナンシーやニンジャスレイヤーが反撃する契機を作った。テンサイ!
  • 市内の混乱を抜けて帰宅した母親が見たのは、UNIXデッキの前で眠る娘と、画面に残された父親からのメッセージであった。

銀の弾丸は無い|だから最善を尽くしなさい|お前は新たな人類だ|どこまでも飛べるだろう|そしていつか思いのままにKICKするだろう|炎を生み出す魔法の言葉を覚えておきなさい|でもお母さんの言う事を良く聞くのだよ|愛してるよ

  • ちなみに、この「銀の弾丸はない」というのはソフトウェア工学において広く知られたとある論文のタイトルである。
  • 論文を要約すると、『現状、ソフトウェア製造のコストを急激に小さくしてくれる特効薬(銀の弾丸)は今後10年間は現れない。だが一貫した地道な努力こそがいずれ飛躍的な改善をもたらすはずだ』という主張をしたものである。
  • 狼人間と月のモチーフが多用される本エピソードに合わせた引用である。ポエット!
  • この銀の弾丸のメッセージは物理書籍版では無くなってしまった
    • 書籍版では、彼と娘の和解のシーンはより直接的な描写になり、彼が首から下げている本物の銀の弾丸が作中において重要な役割を果たすこととなる。
  • その後、トウメの妻らしき人物の証言によれば、彼はどうにか月曜日の朝には帰宅できたようで、そのまま寝ずに出社した模様。カラダニキヲツケテネ!
    • モータルでありながらハッカーやニンジャの争いの中に飛び込み大きな活躍をしたトウメではあったが、それでも休まず会社には行かなければいけないという現実に、社会人ヘッズは心を抉られた。
    • 書籍版では出社のくだりがなくなったためごあんしんです。
       
書籍版ウルトラハードモードにて

書籍版で大きくエピソードが改稿されたため、彼の行動や役割も大きく変更された。

  • グリズリー狩りに出ようとした彼はコトダマ空間認識者の疑いでアマクダリに秘密基地に連行され捕縛されてしまうため、ナンシーやニンジャスレイヤーとも合流しない。
    • 代わりに、同じく捕まっていたハッカー青年デッドストックと共に行動することになる。
    • 彼がグリズリー狩りを行うシーンが無くなったため、狩りの際にケジメドを流すのは別のグリズリーハンターであるハタケヤマの役割となり、トウメがケジメドリスナーという設定も無くなった。
  • 書籍版ではチキモトがコロニーハッキングの際に使用したメガデモ「フォアサイト・ドリームス」の作者「トラックマスター・フォアサイト」であることが明かされた。
  • グリーンゴーストに直接ウイルスを送り込む描写は無くなり、代わりに間接的にグリーンゴーストの力を削ぐことになる。
  • コトダマ空間でヒミコを救出したのち、デッドストックや途中で回収したナンシーと共にニンジャに会うことなく基地の外に脱出する。
    • 救出されたヒミコは一人謎めいた場所に辿り着く。彼女がそこで会ったある人物がナンシーに勝機を与えることになる。
  • 外ではニンジャスレイヤーとダイアウルフの決戦の真っ只中であり、彼が首から下げている銀の銃弾のオマモリが重要な役割を果たすこととなる。

一言コメント

コメント欄な
  • 古代ミコー・プリエステス・クイーンの方のヒミコ絶対ニンジャだろ……平安時代いいかげんにしろよ…… -- 2015-03-16 (月) 23:24:12
  • 銀の弾丸って元ネタがあったのか・・・単に特効薬はないってだけかと思ってた。 -- 2015-03-16 (月) 23:30:48
  • 五歳の女の子の嘔吐シーンに反応してしまいました……!忌むべきはこの身に宿りしニンジャソウル……罪深い! -- 2016-06-13 (月) 14:19:11
  • ↑ニンジャソウルは悪意を増大させるが、無から有は産まない。つまりそれは元々自分の中にあった業なのだ。よって貴様を天狗の国へ連れて行く -- 2016-06-16 (木) 12:33:32
  • ↑4史実からもヒミコがコトダマ空間重点ニンジャであった可能性は極めて高い。親魏倭王のゴールドスタンプはあからさまに黄金立方体。魏志倭人伝にも書いてある。俺はサガンコ・ウェイストランド出身だから詳しいんだ! -- 2023-08-31 (木) 12:02:42
  • 九州北部は半島から渡ってきた朝廷の初期拠点であり近畿の邪馬台国とは別政体なのでは?ボブは訝しんだ -- 2023-12-27 (水) 11:47:13