ザルニーツァ

Last-modified: 2024-04-27 (土) 23:18:00

◆忍◆ ニンジャ名鑑#0072 【ザルニーツァ】 ◆殺◆
過冬の凄腕のニンジャ。彼女が装着するニンジャ専用外骨格装束はカタナ社の試作品で、桁外れのカラテ伝導率と剛性、プラズマ武装を使用者にもたらす一方、非ニンジャやサンシタが装着すればたちまち死亡するほどの代償を強いる。

登場エピソード

 

「……コシャクな」「よほど死にたいのだな」
「貴様が過冬に牙を剥き……シトカを乱した。貴様のような余所者が小賢しく生き延びて……!」


人物

  • ロシア系ヤクザクラン「過冬」に所属する女ニンジャ。
  • 上級戦士「ワイズマン」の一人であり、ホワイトアウトの言によると彼等を仕置出来る立場にあるらしい。
  • 任務の遂行を最優先とする忠実で冷静沈着な性格をしており、サケを嗜むこともない。
  • ……というより、任務の遂行以外に行動原理がない節がある。自身の疲労や任務の難易度には一切構わず、帰還直後であろうとシンウインターの一声で速やかに実行に移るその姿は、無感情の機械めいている。
    • 実際作中でもあるニンジャに「ワーカホリック」と面白半分で言われていた。
その正体
  • 過冬の首領シンウインターの実の娘である。
  • シンウインターの情婦である母ユーリアが人知れず彼女を出産し「オリガ」と名付けられたが、間もなくユーリアは死去。「海のほとり孤児院」に収容され、その後シンウインターに引き取られた。血縁と家族に対する境遇故に、シンウインターは彼女に対して一際強い執着を見せている。
  • しかし心の奥底では、生涯を通して環境が変わっても自分を縛り続ける周囲に対する反抗心と、どうあがいてもビガー・ケージからは逃れられないことへの絶望が渦巻き、燻っている。そうした感情は任務を忠実に遂行する機械となることで無理に押し殺しているが、その防衛機制じみた行動がさらに抑圧を生むという悪循環に苛まれている。
さらなる秘密

外見

  • 長身で、過冬のエンブレムが刻印されたカタナ・オブ・リバプール社製のイサライト・アーマーに身を包む。
  • 顔は覗き穴のないフルフェイス・メンポに覆われ、表情が読み取れない。
  • アーマー自体がニンジャ装束であるためか、下は何も着用しておらず全裸である。
    • その肢体は鍛え上げられ、新旧の傷にまみれている。
  • 金髪。目の色は氷のように冷たく青い

元ネタ・考察

  • ザルニーツァ(зарница)はロシア語で「雷光」の意。
    • ニンジャネームがロシア語のニンジャは彼女が初である。

ワザ・ジツ

  • カラテのワザマエは非常に高い。特に敏捷性に秀でており、ソウカイ・シックスゲイツのニンジャ三人を相手に翻弄出来るほどの機動力を持つ。
    • 果てには「キリングフィールド・ジツの発動に対して、空間封鎖よりも早く間合いから離脱して回避する」という驚くべきワザをこなしている。
  • ドライビングテクニックも一流であり、バイクを巨大な武器の如く扱う様は「人車一体」と評される。

イサライト・アーマー

  • カタナ・オブ・リバプール社の試作品であるニンジャ専用外骨格装束。
    • 初出時には「イーサライト・アーマー」と表記されていたが、ニンジャスレイヤープラスの加筆修正版以降は上記の表記になっている。
  • 外観は生物的かつ機械的な鱗(スケイル)を重ねたもので、全身をくまなく覆っている。
    • 関節から放電し、戦闘モードを解除する際に蒸気を吹き出す仕様は実際生物を思わせる。
  • 着用者の体型にフィットするように変形しているようであり、度々音を立ててザルニーツァの身体の拘束度を上げている。これは「補正」であるとされている。
  • カラテ伝導力が極めて高い企業秘密合金で作られており、着用者の攻撃力と防御力を格段に上昇させる。また、アーマー自体が駆動して戦闘の補助を行い、例え着用者が骨折しても戦闘能力を維持する。
  • 名鑑によると扱いが難しく、非ニンジャやサンシタが装着すればたちまち死亡するとのこと。

プラズマ・クナイ・ダート

  • イサライト・アーマーを装着することによって使用可能となるクナイ・ダート。高熱を発しており、また電磁力によって手元への引き戻しが可能。
  • 投擲武器としてだけでなく、プラズマクナイ二刀流という形で近接戦闘にも用いる。
    • 二刀流のため攻撃回数は二倍であり、素手に対するカラテ上のアドバンテージは100倍近いとは地の文の弁。カラテ算数ナンデ!?

インテリジェント・モーターサイクル「シグルーン」

  • ザルニーツァが乗るカタナ・オブ・リバプール社製の高性能バイク。走行スピードは666キロにも及ぶ。
  • ニンジャスレイヤーらの愛機「アイアンオトメ」と同様に車体に搭載されたAIにより単独自走し、乗り手との連携攻撃が可能である。
    • シグルーン(Sigrún)とは、北欧神話の戦乙女ヴァルキリーの一人の名前である。
       
さらなる力

赤熱の鎧

  • サツガイに強制的に付与されたソナエ・ニンジャクランのニンジャソウルに由来する超自然の鎧。
  • 甲殻生物や溶岩めいた有機的に波打つフォルムが特徴で、鎧は致命的打撃を受けても即座に再生を開始する。
    • ソナエ・ニンジャその人のソウル憑依者であるリンボの鎧と性質が非常に似ており、この鎧生成はクラン共通の性質であるようだ。
  • また、両手を通して相手に凄まじい熱を流し込んだり、背中やアキレス腱周りの部位から超自然の火を排出することも可能。

ストーリー中の活躍

「このネタバレ領域を侵犯する事はない」
  • 初登場は「コールド・ワールド」。ホワイトアウト、レックメイカーと同じくゾーイを確保すべく派遣され、二人が爆発四散した直後にバイクに乗って登場する。
  • ヤクザバイクを奪い走るニンジャスレイヤーと切り結びつつ彼を追い抜き、シュギ・ジキの間へと踏み入る。そこでシルバーキーの術中に嵌ってしまうが、取り乱しもせず交戦し、これを難なく打ち破る。そして断崖で彼を餌にゾーイを誘い出し、投降すれば助けるという約束を反故にしてシルバーキーの心臓を突き刺した。
  • 遅れて到着したニンジャスレイヤーには狡猾に「ゾーイを助けてシルバーキーを見殺しにする」か「シルバーキーを助けてゾーイを攫わせる」かの二択を迫り、彼が後者を選択したためゾーイを確保し、そのまま帰還を果たした。
     
  • 「ライフ・アフター・デス」では、確保したゾーイをホテル「雪兎」に連行し、見張り役を下級ニンジャ達に任せた後、ソウカイヤによるカジノ襲撃事件への対応に出撃。ヴァニティインシネレイトと会敵し、彼等の無法なケジメ要求にカラテで答え交戦する。
  • ホローポイントも加わり三対一という数的不利な状況に置かれるも、全く意に介さずイクサを優位に運ぶ恐るべき実力を見せつける。しかし、イサライト・アーマーが燃料切れを起こしたため、離脱するシックスゲイツへの追撃は断念した。
     
  • 「ハート・オブ・ダウントロッデン・ソウルズ」では、ゾーイを奪還し、ワイズマンを含む過冬の構成員を次々と殺す脅威となったニンジャスレイヤーと再戦。モーターサイクルやテックの力を十全に活用したカラテを武器に激戦を繰り広げるも、最終的にニンジャスレイヤーがソウルの記憶から引き出したアラシノケンめいた連続攻撃を受け敗北。イサライト・アーマーも半壊し、カイシャクを待つのみの状態であったが、スノーマンの救援によって辛うじて命を拾った。
    • このイクサの結果、ニンジャスレイヤーは奇しくも先代と同じくインテリジェント・モーターサイクルを敵から強奪することとなった。
       
  • その後、カタナ社の先進医療を受け、「ドラゴン・インストラクション」の時点でアーマーと共に復帰。かつての自分の部屋で軟禁されているゾーイの元に現れ、シンパシーからか反抗を止めるよう諭した。
    • しかし、シンウインターの絶大な力に縛られている者同士であっても、義父への愛情とへの信頼という希望を持つゾーイとは決して相容れず、拒絶されてしまう。
  • その最中、突如発生した怪現象を前にゾーイを連れ出すが、カシマールとシンウインターに見咎められる。すでにサツガイにゾーイを譲り渡すことを決めたシンウインターに感傷を蘇らせ反抗するも、強大な父には敵わずねじ伏せられてしまう。
  • その後ゾーイがサツガイに取り込まれる光景を前に再び呆然となり、そのまま新たな力を手に入れたサツガイにニンジャソウルを付与される。
    • 宿すソウルはランダムだったようだが、サツガイは「ふさわしいソウルが当たったと思う」と評した。
       
  • 「フリージング・フジサン」及び「アルター・オブ・マッポーカリプス」では、同じくソウルを与えられたミギ、ヒダリとリアルニンジャになった父と共にニンジャスレイヤー達を待ち受け、最終決戦を開始する。
  • 当初はソウルがもたらした鎧の力によってサツバツナイトにも引けを取らず戦うが、決断的なカラテによって次第に押され始める。それでも必死に戦いサツバツナイトを追い詰めたが、狙いすましたタイミングで放たれたサツキジキツキを顔面に食らい倒れる。
    • イクサの中、彼女は己を鼓舞し対抗するための力を引き出そうと理由を求めたが、そうして見たのは父の命ずるままに動くだけの己の姿だった。
  • フルメンポは砕け、鎧はすぐさま再生させようとするが、これまでのイクサを通して芽生えた反抗心と父への疑念からかソウルに抗い、苦悩し始める。
  • 涙も流し己の意義について苛んだが、サツバツナイト・スーサイドガーランドを相手取ったシンウインターからニンジャスレイヤー討滅を命じられたザルニーツァは、無理矢理心を抑えつけて彼と三度目のイクサを開始する。
  • 己の逃れられぬ現状への積もり積もった激情を、八つ当たりめいてニンジャスレイヤーにぶつけるが、表出したナラク・ニンジャに嘲笑され一蹴される。そして、それでもなおイクサを続けさせようとする鎧と父の命令を彼女はついに拒絶し、自らフルメンポを引き剥がしたのだった。

「なんとバカバカしい事だろう」ザルニーツァは呟いた。彼女自身にも理由の分からぬ笑みが浮かんでいた。

  • 最後は鎧の再生能力を捨ててニンジャスレイヤーに挑み、以前の決着を彷彿とさせる二段蹴りを食らい敗北する。シンウインターの死によってイクサは決着し、氷の間が崩壊する中で意識を失ったまま地底湖へと落ちていった。
  • その後、エピローグにてガーランドに救助され命を拾ったことが判明。母ディアンタの墓参りをするチバの姿を遠くから見届けている。
     
その後

一言コメント

「……バカな。コメント欄とは」
  • ソウカイヤ加入ルートはオヤブン死後の跡目争いとか面倒ごとが増えそうだから互いに拒否してそう。ありうるとしても外部の協力者やエージェント的な立ち位置から出発じゃないかなぁ。 -- 2020-10-23 (金) 08:49:58
  • ラオモト=サンの死後のゴタゴタを鑑みるに、望む望まざるに関わらず血縁者という時点で担ごうと画策する不届きものは確実に出るだろうし。個人的な相性とは別に立場上仲良くし過ぎるのはリスキーやで。 -- 2020-10-23 (金) 08:51:33
  • 再就職、めでたい -- 2023-12-22 (金) 08:00:46
  • ザルニーツァの人生が始まる -- 2023-12-22 (金) 12:26:58
  • アルカナム所属ということは、同義語のニンジャネームを持つライトニング=サンと並んで「今夜は俺とお前でダブル雷光だからな」が実現する可能性が!? -- 2023-12-22 (金) 16:14:48
  • そういやザルニーツァ=サン何やってるんだろと少し気になってたが、普通に暗黒メガコーポに再就職か。アルカナムって兄弟のオヒガン理論でリードしてたり面白いテック色々持ってて成長性ありそうだよな。 -- 2023-12-22 (金) 18:26:16
  • ↑2ポエット! -- 2023-12-23 (土) 12:18:49
  • ↑3お面ライダーライトニングと、お面ライダーザルニーツァ。普通にカッコいいネーミングなことですね! 男女バディなのも、時代の流れをキャッチしているようで良いですね。 -- 2023-12-24 (日) 13:13:39
  • 再登場でみなさん喜んでますねマーケティング的にも大成功 -- 2024-02-10 (土) 08:26:09
  • 彼女がでてきたということは、鷲の一族がまたクローズアップされるということか。 -- 2024-02-14 (水) 00:24:26