◆殺◆ ニンジャ名鑑N06 【コッカトリス】 ◆伐◆
ヘビニンジャ・クランのソウル憑依者。マルノウチ抗争にて負傷し、シックスゲイツの座を退いた。長い昏睡状態の後、リー先生のバイオサイバネ改造によって両腕を生きたバイオ大蛇に置換され復活。その右腕は巨大アナコンダ、左腕は巨大コブラである。
◆忍◆ ニンジャ名鑑#06 【コッカトリス】 ◆殺◆
「シックス・ゲイツ」のニンジャ。ドク・ジュツのエキスパートであり、リー先生のバイオ・サイバネティクス手術の結果、両腕の先が大蛇になっている。もはやその身体改造度は人間とは呼べない段階にある。
登場エピソード
「驚いたか。リー先生の手術に耐えるニンジャソウルの持ち主だけが、このダイジャ・バイトを修得できるのだ。つまり、俺だけだ」
人物
- ソウカイヤ所属のニンジャ。
- 彼が登場した時点ではニンジャスレイヤーはリー・アラキのことを知らないはずだが、自分がリー先生にバイオサイバネ改造されたことを意気揚々と話してくれた、読者に優しい解説ニンジャ。
- 彼の説明のおかげで、読者はリー先生がヤバイ人物であることが一発で分かる。ニンジャスレイヤーには「ソウカイヤは自己紹介を長くやるのがルールか?」と一蹴されてしまったが。
- 彼の説明のおかげで、読者はリー先生がヤバイ人物であることが一発で分かる。ニンジャスレイヤーには「ソウカイヤは自己紹介を長くやるのがルールか?」と一蹴されてしまったが。
- 元シックスゲイツのインターラプターが彼を知っていたことを鑑みるに、ソウカイヤの中でもかなりの古参=高いワザマエの持ち主であったようだ。
- 実際、本人はバンディットやヒュージシュリケンをサンシタ扱いしており、インターラプターやウォーロックからの評価も高い。
作中の描写がウソのようである。 - 一部のヘッズの間では、「元々は自前のカラテやジツで戦う実力派のニンジャだったが、マルノウチ抗争で両腕と顎を負傷し、それを補うためにバイオサイバネ改造を受けたのではないか」との説が囁かれていたが、ザ・ヴァーティゴ=サンは「どうなんだろう、元々あんな名前だしな」と否定的な態度を見せている。
- 物理書籍版の登場人物名鑑を見る限り、少なくとも両腕と顔面の改造が負傷を補うために施されたものであることは確かと思われる。
- 後にニンジャスレイヤープラスのN-FILES【ベイン・オブ・サーペント】にて、マルノウチ抗争で両腕を負傷したため、リー先生のバイオサイバネ改造を受けて戦闘能力を強化したことが明かされた。また、ヘビ・ニンジャクランのレッサーニンジャのソウル憑依者であることも併せて判明した。
- N-FILES【ボーン・イン・レッド・ブラック】にて、マルノウチ抗争で彼の顎を粉砕し、両腕を切り落とした張本人がスローハンドであることが明かされた。
- また、マルノウチ抗争の時点では「シックスゲイツの六人」の一人であったが、この戦いで昏睡状態となり、シックスゲイツの座を退いたという経緯も語られた。
- 両腕のバイオ大蛇は彼が元々飼育していたものであり、禁断の異種神経接続手術によってバイオ大蛇と視覚や嗅覚などの一部をリンクさせている。
- これにより、以前よりも冷酷で無慈悲な性格へと変わってしまっている。
- また、体の各所に通常サイズのバイオ毒蛇を隠しており、これを敵に投げつけて攻撃することもある。
- これらバイオ蛇類の大半は、コッカトリス自身によって飼育されているものである。
- かつてはビホルダーと共にザイバツのバジリスクとニーズヘグにも匹敵するほどの使い手として警戒されており、コッカトリスが手術で変容してしまった後も二人は変わらぬ交流を続けている。
- それぞれの憑依ソウルであるヘビ・ニンジャクランとコブラ・ニンジャクランは、お互いの技やジツによって連携を取りやすいこともあり、つるみやすい性質を持っているという。
- 装束や頭髪の一部には、あからさまに毒々しい色合いやネオンの警戒色が用いられている。
- スピンオフシリーズ「サムライニンジャスレイヤー」に登場するコッカトリスについてはこちらを参照のこと。
- コッカトリスの登場作である「ベイン・オブ・サーペント」が公式初のオーディオドラマ化エピソードとなったため、彼も初めて声がついた敵ニンジャとなった。担当声優は金光宣明=サン。名有りの役こそ多くないものの、数多くの作品に出演している名バイプレイヤーである。
- アニメイシヨンでも引き続きコッカトリス役を担当している。
外見
- 黄緑色のニンジャ装束を着用。黒と黄土色の網模様の蛇を首にマフラーめいて巻いている。
- 両腕は足の爪先近くまで達する長さで、汚い包帯がギブスのように巻きつけられている。
- 包帯を解くと、そこには生身の腕の代わりに生きた大蛇が生えている。右腕はアナコンダ、左腕はコブラである。
- 彼は自慢げにこの両腕を披露しているが、ヘッズからはスタンダードなカラテやスリケン投擲といったニンジャの基本技能をちゃんと振るうこともできないのではないかとの意見が大多数である。多分スシもうまく食えない。サツバツ!
- 包帯を解くと、そこには生身の腕の代わりに生きた大蛇が生えている。右腕はアナコンダ、左腕はコブラである。
- 「不気味」と形容されるメンポには縦に開閉する機構が備わる。その下に隠された口元には、鋭利な牙が乱杭歯めいて並んでいる。
- スピンオフ小説「バトルグラウンド・サツ・バツ」では、メンポに頬のピット器官を働かせるための丸い穴が複数穿たれていることが描写されている。
- スピンオフ小説「バトルグラウンド・サツ・バツ」では、メンポに頬のピット器官を働かせるための丸い穴が複数穿たれていることが描写されている。
- 「ニンジャスレイヤー殺(キルズ)」では、書籍版のイラストから大幅にデザインが変更された。
- やや肥満した体型はそのままで、浅黒い上半身をはだけ、頭にターバンを巻いている。その姿は実際インドの蛇使いめいている。
- バイオ蛇に置換した両腕は、普段は紡錘形のカバーに覆われている。『機動戦士ガンダム』シリーズにおけるジオン軍の水陸両用モビルスーツを連想させるデザインである。
- 先端にはいくつかの孔が環状に配されており、ここから細い蛇が伸びて手指の代わりとなる。
スシはちゃんと食べられそうだ。ヨカッタネ! - 原作では首に巻いていた蛇もここから放っている。
- 先端にはいくつかの孔が環状に配されており、ここから細い蛇が伸びて手指の代わりとなる。
- その他、「キルズ」でのみ見られる表現として「キセルのようなものを吸っている」「口から蛇の舌を隠し武器めいて射出する」「下半身のなんかを蛇に置換している」などがある。
元ネタ・考察
- コッカトリス(Cockatrice)は、中世ヨーロッパの伝承に登場する、雄鶏と蛇を掛け合わせたような姿の幻獣である。
- 同じく伝説上の生物であるバジリスクとは混同ないし同一視されることもあり、関わりの深い存在といえる。
- 同じく伝説上の生物であるバジリスクとは混同ないし同一視されることもあり、関わりの深い存在といえる。
- 「プロトニンジャスレイヤー」では、「相手を石化させ死にいたらしめるドク=ジュツ(※原文ママ)のエキスパート」という設定だった。また、当時発売されたというトイの仕様を見るに、ガンベルト状のオビとタスキ、袖や頭巾の中など、全身に108本のモウドク・ダートを仕込んでいたらしい。
- N-FILES【ベイン・オブ・サーペント】にて、現行版における両腕を負傷する前のコッカトリスも、プロト版と同様にモウドク・ダートの使い手であったことが明かされた。
- なお、当時のトイは体中にダートを仕込めるものの他に、腕をコブラ・ハンドとマムシ・ハンドに取り替えることができ、「Kami Tuke!!」「Kame!!」などの台詞を叫ぶという、改造後の姿に近い仕様のものも発売されたらしい。
ワザ・ジツ
- 前述の通り、まともなカラテはちょっと絶望的と思われるが、バイオサイバネ改造を活かした変則的なムーブにドク・ジツを織り交ぜた戦法を得意とする模様。
- 「バトルグラウンド・サツ・バツ」では、両腕の大蛇の他にも、赤外線ヴィジョンをもたらすピット器官や、体型が大きく変わるほどのバイオ筋肉を増設したことが語られている。
ダイジャ・バイト
- 両腕の大蛇による攻撃。「カミツケ!」あるいは「カメ!」のシャウトと共に相手に咬みつき、「マキツケ!」で身体に絡みついて拘束する。
- 念のために記しておくが、「カメ!」は「噛め」の意であり、決して「亀」ではない。
- 大蛇はニンジャスレイヤーが頭部に繰り出したチョップに一度は耐えており、硬い鱗を備えている模様。
- 「キルズ」では、両腕がそのまま大蛇になっているだけではなく、蛇を発射する機構をその上に装着している。
ドク・ジツ
- 毒による攻撃手段を多く持つ。改訂前の名鑑では「ドク・ジュツ」と表記されているが、実際ドク・ジツと同意であろう。
- 書籍版の登場人物名鑑では「ドク・ジツ」表記となっている。
- 口元の牙から毒液の飛沫を撒き散らす描写がある。ダイジャ・バイトで拘束した敵を口元へ手繰り寄せ、この毒牙でトドメを刺すのが「必勝の型」らしい。
- また、両腕の大蛇とは別に、首に巻いた毒蛇を意のままに操る。
- 作中ではナンシー・リーの身体に触手めいて巻きつかせ、一部のヘッズの青少年のなんかを爆発四散させた。
- これらのワザが彼の憑依ソウルに由来する能力なのか、バイオサイバネ化の際に何らかの因子をインプラントされたことで得た力なのかは本編中では語られなかった。
- N-FILES【ボーン・イン・レッド・ブラック】にて、彼がマルノウチ抗争で負傷する前からドク・ジツ使いであったことが明言された。このことから、少なくとも憑依ソウルと密接に関係する能力である可能性は高いと思われる。
- 両腕の大蛇も牙に毒を持っているものと思われるが、こちらは本編中で描写されることはなかった。
- 「バトルグラウンド・サツ・バツ」では「猛毒牙」と明記されている。
- 「バトルグラウンド・サツ・バツ」では、相手の毒攻撃への耐性も発揮している。
ストーリー中での活躍
- ヤンバナ・サシミ事件を追うナンシーの暗殺ミッションに派遣される。
- ナンシーに先んじて、事件の鍵を握るアラキ・ウェイ(書籍版ではタラギ・ウェイ)を殺害したのは彼と思われる。
- アラキが潜伏していたマンションを訪れたナンシーに襲いかかり、その身を拘束するが、そこにニンジャスレイヤーがエントリーする。
- 両腕の大蛇をニンジャスレイヤーに巻きつかせ、致命傷を与えるべく口元へ手繰り寄せようとするが、綱引きの末に大蛇を引きちぎられてしまい、階段を転がり落ちてのたうち回る。そのまま踵落としで頭部を踏み砕かれ爆発四散した。
- 本人の自信満々な態度と、負け方の無惨さのギャップは多くのヘッズを
爆笑困惑させた。一応、ニンジャスレイヤーを拘束する所まではこぎつけているので、一定のワザマエは備えていたとも考えられるが……。 - なお、ニンジャスレイヤーは彼にトドメを刺す間際に「(リー先生を)先に行って待つがいい、地獄でな!」と言い放っているが、第4部に入ってもリー先生は存命であり、一向に地獄に落ちる気配がないため、この点もヘッズからしばしばネタにされる。
- 本人の自信満々な態度と、負け方の無惨さのギャップは多くのヘッズを
ストーリー外での活躍
- 2025年エイプリルフール企画の「ニンジャスレイヤー刃鉄」では、IF展開のマルノウチ抗争を舞台に、両腕を失う前のコッカトリスの活躍が描かれている。
- ビホルダーを追い詰めるスローハンドにモウドク・ダートによるアンブッシュを決め、ヘイスト・ジツを封じることに成功。だがその直後、ラオモト・カンに反旗を翻し、妖刀ベッピンにナラク・ニンジャのソウルを宿したダークニンジャと交戦することとなる。
- 生身の腕でダイジャ・バイトを繰り出し迎撃を図るも、ダークニンジャの凄まじいカラテには敵わず、奇しくも正史と同様に両腕を切断されてしまう。最期は彼のワザマエを称える言葉を遺し、ベッピンにソウルを吸われ爆発四散した。
- ヘイスト・ジツを用いての超高速戦闘にここぞというタイミングで介入するワザマエ、想定外の事態にも臆さず対処する冷静さ、そして武人めいた潔い最期と、全盛期のシックスゲイツに相応しい活躍ぶりに多くのヘッズが驚愕したが、一方で「これほどの強者がなぜ本編ではオモシロ怪人になってしまったのか」と訝しむ声も。
- しかし、スピンオフ小説「バトルグラウンド・サツ・バツ」では、汚名返上とばかりに大蛇を活かしたカラテで暴れる彼の勇姿が描かれているので、気になるヘッズはこちらも読もう。
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