送電

Last-modified: 2012-05-12 (土) 11:06:39

「送電」とは
・電気を送ること
・発電所で発電した電気を変電所まで送ること、または変電所から変電所へ電気を送ること。
 変電所から各家庭まで送ることを「配電」といい、送電と区別している場合もある。

送電線に流せる電気の量が決まっているというけどどのくらい流せるの?

電線の太さと材質、本数等によって決まっているよう。
イメージとしては、66,000ボルトや77,000ボルトといった比較的小さい電圧の鉄塔であれば
5万kW程度と考えて差し支えないと思います。50万KVクラスになると400~500万kW流せるよう。

計算式は
送電容量P=√3×電圧V×許容電流I×力率cosθ

例)66000ボルト送電線の送電容量(1回線鉄塔、電線はアルミ製で太さ160mm3))
√3×66000[V]×467[A]×0.9=48,000kW

但しこの計算は物理的に流せる大きさであって、現実に運用できる容量ではないことに注意。
実際は、電力系統は様々なバランスを保ちながら運用しており、バランスを保つために4つの制限が存在
「系統安定度」「周波数限界」「熱容量」「電圧安定性」
故に融通電力線の能力が500万kWあっても、実際に流せるのは200万kWといったように大幅に
低下してしまう場合もある(下記リンク)。
このような設備を過剰投資ととるか、緊急時の安全マージンととるかは人それぞれ。

平成24年2月の九州電力大分発電所停止時の電力各社の緊急融通)
上記記事への批判。楽天

詳しい計算は下記を参考に実施
三相交流の場合の送電容量計算式
電線種類

送電電圧と送電線容量(1回線1導体)の目安