Semi-Automatic Pistol

Last-modified: 2021-09-16 (木) 20:08:17

Semi-Automatic Pistol

概要

モデルはC-93 Borchardt pistle。
一般的な日本読みはボーチャードだが、ドイツ製であるためボルヒャルトとも読める。

銃器や削岩機などの開発者として知られるヒューゴ・ボーチャードが1893年に設計したC-93は、世界で初めて大量生産されたセミオートピストルであり、当時開発されたばかりの重機関銃に使われたものと同類のトグルロック機構を用いている。
C-96やルガーP08といった20世紀を代表するドイツの拳銃はいずれもトグル機構を有しているが、それらはこのC93に端を発するものである。

全長は14インチという大きさで、木箱にホルスター付のストック、予備弾倉などが入ったセットで販売された。
使用弾薬は7.65ボーチャード、世界初のピストル用リムレス弾を使用し、これが有名なC-96ピストルの主力弾のベースとなった。
後方に張り出したメインスプリングハウジングの形作るシルエットが特徴的だが、前述のショルダーストックを装着することで形状の問題が解消され、非常に扱いやすく、優秀なセミオートカービンとして使用することができた。

C-93は信頼性が高く、当時は新機軸であったグリップ収納の脱着式ボックスマガジンを備え、今日の標準仕様に至る道程を築いた。

C-93は一般に販売され、3千丁以上が生産された。
複数の国の軍隊で導入が検討されたが、結果として制式採用に至った例はなく、これは主に扱いにくい形状と、反動の強さ、生産コストの高さが原因であった。
制式採用はなかったものの、1899~1902年の第二次ボーア戦争で使用された例があり、第一次世界大戦でも一部の将校が私物のピストルとして持ち込んでいた可能性は高い。何度かの軍隊での運用試験においては、より使いやすくするための設計の変更が求められたが、設計士は一切の変更に応じることがなかった。

ゲーム内での扱い

シングルでの入手時期としてはメキシコを渡ってからになる。
エスカレラで購入またはフォートマーサーのハイドアウト中入手できる。
連射が利く上に命中率も高く、威力もそこそこのバランスがとれた武器。
そして器用貧乏というわけでもない。
弱点として挙げるならば射程が短く、遠距離での命中率が微妙。
遠距離からの射撃はデッドアイでカバーしよう。