アリカンテ・ピュグマリオ

「リリは世界でいっちばんキレイで最高なんだ。オレの作った服を着たリリは、誰にも絶対に負けねー」

ALICANTE PYGMALIOT

外見

人物

愛称は「アリカ」。リリフローラ以外にはなかなか呼ばせない。
ミストラルはウィンドパス貧民街の生まれ。
貧しいながら、外で活動するよりも家で地面に絵を書いたり、
都会への憧れから綺麗な衣服のデザインを考えたりするのが好きだった彼は
地元の荒っぽい子供たちの中では浮いていて、よくからかわれたりいじめられたりしていた。
自分の家以外に居場所のなかった彼は、他人に一切興味の持てない幼少期を過ごす。

ある日、いつものように絵を描いていたところを揶揄い、邪魔をしてきたいじめっ子たちを
追い払ったのがリリフローラだった。
生まれて初めて自分の才能を親以外から肯定された彼はリリフローラの優しさと容姿に衝撃を受け、
「自分の作った最高の服で、最高に美しいリリフローラを世界中に認めさせる」ことを夢見るようになる。
それ以来、町中から古雑誌を漁り回り、わずかに載っている写真を頼りに衣服の研究をし始め、
周りが不安になるくらいデザインの勉強に没頭するなかで、ハンターのバトルコスチュームのデザイナーという
具体的な目標を持つに至る。
リリフローラの尽力もあり、町中に自分の才能を認めさせ味方につけた彼は
ヘイヴン・アカデミーへの入学を果たす。

性格

人と話すのは苦手で、常に陰鬱な雰囲気を纏っているが、
やろうとしたことに対しては熱く、非常に頑固で融通の効かない性格。
リリフローラの言うことは素直に聞くので、辛うじて学園生活には支障が出ないバランスが取れている。

衣服に対してこだわりが強いので、リリフローラ以外の他人を着ている服で判断する傾向がある。
ゼオラのオートクチュールな戦闘服は好きだが、ベジョータの実践的で無骨な衣装は嫌い。
ヘイヴンの真っ黒な制服は嫌い。自分で差し色を選べない仕様のことを、本気で意味がわからないと思っている。
入学してすぐ、リリフローラの制服をバラバラに分解し、シルエットを修正した挙句に大幅な改造を施したところ怒られた。

能力

センブランスの「結合」を駆使して地形や環境を活かした戦闘が得意。
また、物の構造を推測したり把握したりする能力に優れており、敵単体や群の弱点を見極めることに長けている。

大振りの仕立てハサミ「クイーンズ・テーラー」は接合部で切り離して二振りの短剣として使うこともできる。
単独では殺傷力は高くないが、自らのコスチュームのそこかしこにも火器が仕込まれており、
それと組み合わせて汎用性の高い戦闘を行うことができる。