インファ・ウルストンクラフト

Last-modified: 2015-08-22 (土) 01:14:19

「必ず、戻る……約束」

インファ・ウルストンクラフト

Yinfa Wollstonecraft

プロフィール
シンボルlily改定2re.png
種族人間
武器ガルガンチュアズ=ボルトダウン
性別
年齢17歳
外見
服の色白、銀鼠色
アクセサリー白いカウボーイハット、本革のガンベルト、ホルスター類
肌の色
身長190cm台
髪の色
瞳の色
モチーフメアリー・ウルストンクラフト・ゴドウィン・シェリー作
フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウスより
フランケンシュタインズ・モンスター
センブランス発電体質
ステータス
所属ビーコンアカデミー
捕手術某流儀門下
元所属ハンター初期養成校
職業生徒
チームTYLT
-テペス・ドラクレシュティ
-ライラック・マレク
-トレーネ・ヴォルクマン
パートナーテペス・ドラクレシュティ
関連人物ウルストンクラフト夫妻(育ての親、ともに警察官)
ピエトラ・ソルステツィオ?(別名、シュタイン・フランク医師)
ブルース・ブルージェット?
アシュラム・ヘイロウ?
レタラ・エルヴス?
作者:魚頭圭

外見

IMG_20150704_102752.jpg
IMG_20150704_102740.jpg
デザイン、イラスト七篠様に頂きました。

背中までの長いまっすぐの黒髪。青い目。白い肌。こちらの人種的に、アングロサクソンとモンゴロイドのハーフに相当。
真っ白いワンピースドレス、長袖、スカート丈は踝まで。
胸、薄し。手足、長し。全体的に痩躯。なのに大力。存在が理不尽。
白いカウボーイハット(側面のつばが軽くカール)。表情を隠したい時は目深に被って俯く。
腰にガンベルト。
左腰にソウドオフライフルのホルスター(左手抜き)。
右腰にソウドオフショットガンのホルスター(右手抜き)。
弾は腰と肩のベルトに一発ずつ小分けにポケット。ショットシェルはガンベルト、ライフル弾は袈裟がけのベルト。
ホルスター、ベルト類、全て茶色の本革。頑丈だが手入れが大変。
銀鼠色のトレンチコートの袖に腕を通さず、肩に引っ掛けて羽織る。前ボタンを止めない。裾丈ふくらはぎまで。
コートで武装が一応隠れる(ベルト類は覗くが)。
概して、背の高い清楚なお嬢様に西部の荒くれガンマン顔負けの重武装を施し、コートと帽子で隠したつもり、と言うような恰好。
主に無表情。

人物

幼少期、五体がバラバラになるほどの大事故に遭う。
身寄りを失い、生死の境を彷徨うも、さる名医の手によってただひとり、命を取り留める。
だが、異常なセンブランス――『発電体質』が発現し、幼少期を悩まされる。
異能によって、人を意図せず傷つけ、また容赦なく恐れられた事もあった。
言葉少なに、他者と距離を置く人間性。
他者に対する前に、自己と否応なく直面し、自分自身との対決を迫られてきた。
自分の異能の処し方を教えてくれる人は、誰もいなかった。
自分以外の誰が、電気人間として苦しんでいると言うのか。
誰かのために、自分を律する術は、自分自身で開発するより他にない。
苦行と孤独。オーラ性電気回路の開発と試行と失敗と前進。
そんな日々の中、インファは、ねじ曲がらなかった。
ただ、ひどく控えめになった。
憶病ではないと言えば嘘になる。同時に、孤独でありたいという事も嘘である。
何故ならば、意図せずにひとを傷つけた自分を、許せないでいる。
誰かに怯えながら、誰かに喜んで欲しくて、身を割かれるような思いに囚われている。
自分以外の誰かの事が、たまらなく怖くて、同時にとめどなく愛しい。
誰も傷つけたくないが、しかし孤独ではいられない。
彼女の家族、養父母、ウルストンクラフト夫妻が警察官であった事も無関係ではない。
インファにとっての幸運、幸福だったのは、養父母に愛されて育った事。愛される手触りを身をもって知った事。
優しさによる行為に、心を救われた事。
彼女がスキルとして磨いたものは、養父母から伝授された捕手術。十手術。
打撃を含む総合的な逮捕のための格闘術。またその武器術。
伝承される技術には、自分の異能の具体的な処し方は記されていない。
だが、自分の異能もまた捕手十手と同じく、人を殺し、同時に活かす、人間の力なのだと予感を覚えていった。
まだ術理の全てはインファの中にない。永遠に、術理の深奥に辿り着けないのかも知れない。予感は続いている。
ならばこそ、どこまでも極致を目指して進む事が出来ると、自らの道を想像する。
不安と安心の狭間を進む、人間の道の上に彼女はいる。
一心の努力は、警察組織に収まらない規格外の能力に育ち――彼女はハントレスを志す。

性格

性格として、大変に憶病で引っ込み思案でおまけにドジで、日常の90%ぐらい、ほぼ、俯いている。
しかし、視線の高さ的に彼女が俯くと、誰かの目を覗き込んでしまう格好になるので視線が更に他所を向く。
言葉が少したどたどしい上に、硬質な語句を選びがち。上手く気持ちを伝えられない。
主に、沈黙を選択する。黙っていれば寡黙な美人。
主に無表情。決意を振り絞ってよじり出す愛想笑いは、不審者そのもの。
感情、心情の伝達がとにかく不得意。
そんな諸々は、幼少期に自己との対決にすっかりかまけて、コミュニケーションの経験を積んで来なかったため。
好意にこそ、からきし弱い。
好かれたら、どうしていいか、まるで、判らない。
表情硬直、汗びっしょり、顔真っ赤、挙動不審、動悸早まる、思わず発電する――嬉しい。でも、どうしたらいい?
そして、ドジが暴発する。

意識しない笑顔は、ふわりと柔和で、本心が出て、別人めいている。
そんな風に笑えるんだ、と誰かに指摘されると、表情硬直、汗びっしょり、顔真っ赤――以下略。

コミュニケーションが苦手なのに、いつも考えているのは、誰かの邪魔にならない事、または、誰かの役に立つ事。
俯く90%に対して、決意を固めた残り10%は、昂然として前しか向かない。
90%は挙動不審娘、残りの10%はハードボイルドかつソリッドステートな無敵の捕縛マシン。
自己と他者の重要さの比率は、10対90である。
誰かのためと決めたなら、彼女は全身複雑骨折ぐらいの代償を平気で支払う。

特技に整体、指圧、接骨。
スキンシップで痛い目をみた幼少期を、努めて克服するために始めた技術。
痛点を積極的に刺激する捕手術と隣接する分野でもあり、また、インファ自身もセンブランス限界使用時などに脱臼する事が多く、自分で関節を嵌める事にも慣れている。人体を構造体として把握するセンスがある。
とは言え、原則としてスキンシップの領域。憶病が服を着て歩いているインファでは宝の持ち腐れ。
自分の外れた関節を寂しく嵌め込むためだけの技術に過ぎないのが現状である。

好きな花は、煉瓦や石畳やアスファルトの隙間を割って生える、白く背の高い百合。
インファは自分の名前の由来に詳しくないが――それを教え損ねて両親は他界したが、自分の名前とはこのような花を指すのだと、何故か信じている。
だが、本当は、インファ=銀花とは、雪の結晶の異称である。
インファは、自分の本当の名前の由来を知らない。

能力

接近時の戦闘方法として、対人間の場合、そして対ヴィランの場合、文字通り『痛い所を突く』事が基本。
手首を折る、肘を叩く脛を叩く、関節を極めて容赦なく折る、投げて転がしたら踵で踏み割るように一撃する。
肋骨は肉の薄い脇側から叩いて折る、等々。
二挺の十手と、五体を余す所なく用いた、『戦闘する拷問術』とでも言うべき、えげつない戦闘スタイルを得意とする。力加減次第で、骨を折らずに済ませる事もできる。
グリムに対しては、そのパワーを以て撲殺あるのみ。

また、使用銃器は、ソウドオフのライフルとソウドオフのショットガン。
尺を詰めているとは言え、基本的に両手で扱うべき代物を、二挺拳銃のように片手に一挺ずつ。
細く長い両腕がそれぞれ、強烈な反動をものともせずに、巨大な銃を翻して巧みに操る画面となる。

――センブランス『発電体質』
心臓が発電する異常オーラ体質。
心臓が鼓動する限り常時発電状態にあるが、センブランスを励起しなければ極低電圧で安定。
また、体内にオーラの線による完結回路を生成可能で、他者や器物に電流が流れること=感電することはない。
ただ、電気抵抗により微弱でも発熱するため、平熱が若干、常人より高めである。
オーラ性回路構築の方法は、幼少期からの絶え間ない努力で勝ち取った、個人的な経験則による。
オーラ性電気回路は組み替えが自在。武器の使用に際しては、心臓から指までの回路を構築する。
回路構築時、肌に青白い光の線が浮かぶ事があり、布の多い衣服は羞恥から、それを隠すためである。
また、回路を構築の上で電流を他者に直接流し込む事も可能だが、体外への電力流出は著しい疲労となるため、原則使用しない。最後の手段となる。

・『電気性異常運動』
センブランスの励起により、全身の筋組織の瞬間的な異常運動が可能。
電流に対する筋組織の過激な収縮と展張を強引に運動に転用するため、おおよそ人間らしくない、ぎくしゃくとした動き――壊れた人形のような関節駆動で、発揮される異形の運動能力。
例として、足首のスナップだけで10メートルぐらい水平に飛ぶ、腕の一撃で乗用車程度を真っ二つにへし折る、など。
肉体に過剰な負荷をかけるため、常時使用は不可能。筋組織の崩壊、腱の断裂、骨折などが付き物。

・『電気性治癒』
常人なら重症にあたる負傷も、肉体電位の局所的集中、治癒機能の活性で、ほどなく回復する。
例、全治三か月の負傷が数日で快癒する、など。