レイディ=リミピッド

Last-modified: 2016-03-05 (土) 00:06:55

「あの子は私の教え子で、弟で、息子で、そしてもうすぐ、私の恋人になるのよ」

Lady Limpid

プロフィール
シンボルベルに巻き付く白蛇 [添付]
種族ファウナス
武器武器名
性別
年齢32歳
外見
服の色ライムグリーン
アクセサリー鳴らない鈴
肌の色
身長170cm台後半
髪の色
瞳の色灰色
モチーフ能『道成寺』より、白拍子。または安珍清姫伝説より、清姫
センブランス酸素原子操作
ステータス
所属無所属
元所属ダムセルフライ(女系暗殺者の結社)
職業殺し屋
関連人物オランジュ・ウィリス・ダムセルフライ(弟子)
作者:魚頭圭

外見

[添付]
白蛇(白化アオダイショウ)の形質を表すファウヌス。
白く光沢のある鱗が肌に、まだらに浮いている。顔周辺では、左頬、額、右首元。
身長170センチ台後半。華奢。
物凄くシンプルな服。タートルネックのシャツ。洗い晒したデニムとサンダル。
膝裏までの長い白髪。灰色の眼。アルビノのようで違う、不思議な肌と髪と眼の色。
フレームの薄い、楕円形の眼鏡。視力があまりよくない。近視傾向。
白蛇の尾が、尾てい骨から長く細く生えているが、衣服の下に隠している。

人物

通称、リム。
王国外で活動する暗殺者のファミリィ《ダムセルフライ》に属した、本名と戸籍を持たない暗殺者《ウィリ》。
レイディ=リミピッドとは符丁、コードであり、名前ではない。
《ダムセルフライ》の首領《クイン=シー》と、義理の姉妹の契りを交わした腹心。
《ダムセルフライ》屈指の実力、一説には組織最高峰、とも言われた。

生まれてより、《ダムセルフライ》で《ウィリ》として生きてきた。
《ウィリ》としての、人を欺く笑顔しか知らなかった。
彼女が笑って接近し、彼女に関心を持った人間は、ことごとく彼女自身が、契約と金銭の為に殺害してきた。
彼女は、無慈悲な《ウィリ》の掟によって笑うが、喜びで笑う事も、悲しみで涙する事もなかった。
彼女とは、いわば《ウィリ》と言う生き物であり、人と人の間に生きる者ではなかった。
オランジュと出会うまでは。

18歳の時から人里離れた場所で、《クイン=シー》直々の命令でオランジュを14年間教育する。
オランジュが3歳の時から、リムはオランジュの母親や姉ではなく、生活を共にする師として振る舞ってきた。
自分の心を見せないように。
人を殺す笑顔しか持たない空っぽの自分に、心などないのだから。
だが、オランジュに心が芽生えていくのを、リムは日に日に感じ取っていく。
そしてそれは、とてもいびつなものだと気付いた。
ある時リムは、オランジュが『自我』と『リム』を区別出来ないのだと理解した。
その時こそ、リムがもうこれから、決して捨てられない、たったひとつの心が生まれた。
もし、叶うのならば、彼に『自我』を授けたいと、リムは狂おしく願った。
空っぽのまま生きてきた自分が、ついに求めた最初の他人である、彼にこそ。

最近、《ダムセルフライ》の壊滅に深く関与したとされる。
現在失踪中。

性格

ころころとよく笑い、よく話す。
仕草の端々が柔和で人当たりが良い。
相手の警戒心を解きほぐし、親密な関係を築く事が出来る……必要であれば、いくらでも。
市井に紛れて人を刺す暗殺者《ウィリ》の顔であるが、最近は開き直って、誰とでも友好的に接するようにしている。
リムにとって、オランジュ以外の人間は不要であり、波風を立てることなく穏やかにすれ違うためにも、笑顔は重要なツールである。
たったひとつの、人間的な感情だけは譲れない。
リムの心の奥には、煮えて粘つくタールのような、黒々とした情熱がある。
オランジュへの執着心が極めて強く、オランジュの為なら世界の全てを敵に回しても構わないと、本気で思っている。

酒を嗜む。大酒してもほろ酔い加減が延々と続く、うわばみ。

能力

ファウヌスの特質、感覚の中でも特に肌感覚、熱源に対して鋭敏。視力の代替になるほど。
脇差二挺で舞踏する剣術。オランジュに伝授した、急所を正確に斬り抜ける暗殺剣。
片刃剣の峰にダスト燃料のジェットノズルが備わっていて、酸素原子操作のセンブランスで燃焼をコントロール。剣の加速、飛行、火焔放射など様々に転用。
また、酸素に関わるセンブランスは金属を急激に酸化させたり、高濃度酸素やオゾン、活性酸素などを生み出して、毒物としても使用する。