オランジュ・ウィリス・ダムセルフライ

Last-modified: 2015-07-07 (火) 18:46:32

「“殺し”は神聖な御業……ボクを購う?」

Orange Willis Damselfly

プロフィール
シンボルオレンジ色のイトトンボ [添付]
種族
武器ウィール・オブ・ウィル
性別
年齢17歳
外見
服の色キナリ?
アクセサリー鳴らない鈴
肌の色
身長155cm前後
髪の色プラチナブロンド
瞳の色
モチーフバレエ『ジゼル』より、ウィリの女王ミルタ
センブランス存在感の希薄化
ステータス
所属ビーコンアカデミー
元所属ダムセルフライ(女系暗殺者の結社)
職業生徒
チームRHOD
-ロス・ヴァルト
-ハーネット・カーボナル
-ドロッズ・ドロッセルマイヤ
パートナーチーム内のパートナー
関連人物レイディ=リミピッド(育ての師)
作者:魚頭圭

外見

[添付]
華奢な体付きに見えるが、バレエダンサー系の少年体型。
しなやかで軽やかに、器用に五体が動く。
ゆるっとしたスモックの背中に『ウィール・オブ・ウィル』の鞘を背負う。
ふわりとしたプラチナブロンドを肩まで伸ばす。髪質はややクセがあって柔らかい。
少女めいた、耽美な外見。顔の造作も細い。
青い瞳。どこか遠く、この世の外を観ているような、浮世離れした視線。

人物

国籍と本名を持たない女系暗殺者『ウィリ』の結社、『ダムセルフライ』に育てられた。
オランジュも名前と戸籍がなく、オランジュとは符丁、コード。
ミドルネームと姓は結社にあやかる――他の適当な名詞を、オランジュは思いつかなかった。

社会と隔絶した環境で、結社の実力者レイディ=リミピッドに育てられ、14年間ひたすら、彼女の暗殺技術を伝授された。
それは、次代のダムセルフライ首領にして最強のウィリに冠せられる称号『クイン=シー《Queen Sith》妖精女王』を受け継ぐための教育期間だった。
男性のオランジュが、女系暗殺者の結社の次期首領として教育されていた事は奇妙だが、オランジュの秘密裏の準備をレイディ=リミピッドに命じたのは、当代のクイン=シー。
だが、オランジュが17歳になった時、レイディ=リミピッドはダムセルフライ幹部を次々と殺害の後に失踪、当代クイン=シーも生死不明、結社は裏社会から姿を消す――実質上の崩壊。
オランジュは、レイディ=リミピッドに放り出されて、ひとりで生きていかなくてはならなくなった。

レイディ=リミピッド――リムとは、オランジュにとって世界の全てだった。
オランジュは、親の愛情も恋も友情も知らないが、物心つく前からただひとり、たったひとつの『リム』と言う感情とともに生きてきた。
他者の全てはリムであり、自己の半分はリムだった。
他者の全てに裏切られ、自己の半分に切り捨てられて、呆然自失のていでヴェイルに迷い出て、ハンター養成校ビーコンアカデミーを知る。
殺しの術しか知らない自分が、殺し以外の御業で身を立てる事。
覚悟と言うには自我に乏しい。
生存のための反射に近いのかも知れない。
だが、それは紛れもない、自分自身の意思。
オランジュは今、命令ではなく、初めて自分の意思を行おうとしている。
そのために、ビーコンに入学した。

性格

ものごころついてよりこれまで、自我を対照する他人に乏しかった。
無口。コミュニケーション能力に乏しい。むしろ、自我に乏しい。
集団の中では、ぼっち超越して草木の如き静けさ。人との付き合い方が本当に全く、どうしていいか判らない。
身に沁み込ませた技術の上に生きているため、おどおどしたりはしないが、その自信が却って周囲には不可解と映るかも知れない。野生動物のような緊張感が漂う。
恐らく素顔は、とても子どもらしい、子どもっぽい、無垢である筈。
行動の端々に時折、いじましく、巧まざる愛らしさを帯びることがある。野性動物の子どものような。

ダムセルフライでは芸能をメソッドの基礎においているため、踊りと簡単な楽器の類が巧み。
タンブリンやカスタネットなど、初等教育の音楽の授業に使うような単純な打楽器で、怪現象のように壮絶な演奏を行う。
細身の外見から想像しにくいが健啖家。とにかく良く食う。

能力

存在感を希薄化し、視覚上で明滅するオーラ特性を持つ。『夢現幻惑』オーバーリアリティ。
自己の存在が霞むように、明滅するように消失と出現を繰り返して、他者の現実感を幻惑させる事が出来る。
オーラ特性をオランジュ自身ハッキリと把握していて、戦いの基本に組みこんでいる。

二振り一対のマシェット『ウィール・オブ・ウィル』を両手に提げて、舞踏するように戦う。
ほぼ急所しか狙わない。首筋、脇の下、正中線上、などを躊躇なく狙う。
そう言った危険な攻撃に忌避感がない。また、その技術が身に染みついているらしい。
明滅しての幻惑と舞踏的ステップでトリックを仕掛けての急所攻撃。更に、マシェットの攻撃機能『軌道変更』での補強。
演習や捕縛目的では急所へ、容赦のない最大加速での峰打ち。オーラ防壁を削り切る。

殺しは神聖な御業だとリムに習った。
金銭で贖われ、契約を結んだならば、殺しを決して躊躇ってはならないが、そうでなければ殺してはならない。
だが、研ぎ澄まされた純粋な技術の結晶であるオランジュの剣舞は、常に人を殺しかねない危うさに満ちている。