【湯煙旅情と宿命石！暗黒大陸に宝石怪獣を見た！】

ISEC

メインボス

概要

1話

酒場において踊りを終えた【バーバラ】は声援を送られ、光の神である【エロール】の化身【ハオラーン】に出迎えられる。
かつて【ディスノミア】において、【失われた地】の【リガウ島】で駐屯任務を行っている兵士のために公演を行い、その際にもハオラーンに出迎えられていた。
その時の違いは、危険な遠征公演であるために、会計係の【エルマン】と歌い手の【ナタリー】の代わりに、【ジャミル】と【ミリアム】を連れて公演を行い、ハオラーンから【ディステニィストーン】と知らずに【アメジスト】を渡されていたが、そのアメジストがリガウ島のカエル王国に出現した【ジュエルビースト】に飲み込ませる事で、身体を膨張させ破裂させる事で撃破することができた。
そのハオラーンが酒場に姿を現したのは、自身が未来の【ディミルヘイム】に送ったとされるアメジストが実体化する可能性を報告するためであり、その場所は【ヘカトムーア大陸】であるという。
ディステニィストーンは、【ブハンギ砂漠】の【フラーマ】のいる塔に火の【ルビー】が出現し、新たに出現するディステニィストーンの捜索を行っていた【アルベルト】に協力するべくバーバラは、【ファニキオ群島】の大密林西部島のエアラグーンへと向かい、【海女】の【ナタリー】の協力により【アクアマリン】を発見するに至った。
風の【オパール】が出現した際にも【ブラッククロス】の【真の首領】が出現する事態が起こった経緯もあり、今回も騒動が起こる予感を感じていたバーバラは、その正体が光の神であるハオラーンを吟遊詩人としてスカウトする事を条件にアメジスト捜索を引き受けることにした。

2話

かつて暗黒大陸と称され不毛の大地となっていたヘカトムーア大陸は、大亡星獣の【ズィガエナ】との戦いを経て、その活力を大陸に注ぎ込まれた事により豊かな大地へと変わり、新興開発の過程で温泉行楽地が新設されていた。
温泉は【リチャード・ナイツ】によって掘り当てられ、その温泉地をスパリゾート・リッチとして経営を始め、バーバラも水着に着替えて温水プールに入浴をしていた。
そこに温泉通の【タリア】もやって来ると、少し前に【ラーナ温泉郷】にてズィガエナの活力と【不死鳥】の力を宿した温泉に入浴した事を語るが、既にその効力は失われ、この温泉地も何らかの形で失う前に来訪したという。
一方で新たにやって来た来訪客は、リチャード・ナイツに招待されてやって来た【ナルセス・ピローニ3世】であり、共に【メガリス】に潜伏する【エッグ】と復活したズィガエナとの戦いに加わった身としては、ヘカトムーア大陸の変わり様に驚きを見せる。
ズィガエナとの戦いの後に、リチャード・ナイツは豊かな大地へと変わったヘカトムーア大陸の探索を続け、その際に水のアニマを感知した場所を掘り、温泉を掘り当てたという。
ナルセスはアニマが溢れる豊かな大地において、的確に水のアニマを探知して温泉を掘り当てたリチャード・ナイツの【ディガー】としての実力を褒め称えていると、湯治のために同行していた【エレノア・ベルトワーズ】と【レイモン・ルクレール】も合流する。
温泉地の近辺では間欠泉が吹き出すことがあり、それを時計代わりにしていたリチャード・ナイツは、魔物の出現を警戒してパトロールを行う事になり、レイモンと温泉上がりのバーバラが同行し、ナルセスとエレノアは温泉に入浴する事になる。

3話

ヘカトムーア大陸に出没する魔物を撃退しながらパトロールを続けるリチャード・ナイツ達は、バーバラの語るアメジストの出現場所へと向かい、その最中にレイモンは、バーバラの旅芸人特有の体術のステップを参考にその動きを真似ていた。
その最中に地面が揺れ出すと、膨大なアニマと共にアメジストが出現するが、同時にディスノミアにおいてアメジストを飲み込み、膨張して破裂したジュエルビーストも復活してしまった。
復活すると同時にジュエルビーストはアメジストを飲み込んでしまうが、以前と異なり膨張して破裂するどころか、その幻の力を取り込んでしまい、リチャード・ナイツの術を無力化して、バーバラとレイモンの攻撃をその体格で緩衝してしまう。

4話

温泉地へと戻ってきたバーバラ達は、エルマンとナタリーと合流し、不測の事態を伝えると、観光客を避難誘導させる。
入浴を終えたナルセスとエレノアが駆けつけると、既に無数の魔物と共にジュエルビーストが温泉地に迫り、アメジストと共に復活したジュエルビーストを倒すことになり、その手段をナルセスが考案するが、その策に対してリチャード・ナイツに負い目を感じていた。

5話

迫るジュエルビーストに対してエレノアが火術で応戦するが、術そのものを無効化されてしまう。
そこでナルセスが用意した策は術ではない力で攻撃することであり、ジュエルビーストを間欠泉に誘導し、その温水の高熱と衝撃で攻撃するものであった。
しかしその間欠泉は、温泉地の源泉と繋がりがあるものであり、間欠泉の暴発で源泉が破壊されてしまう恐れがあった。
リチャード・ナイツはその覚悟を受け入れジュエルビーストを誘導を開始すると、ナルセスとレイモンは弓で攻撃を開始するが、大したダメージは与えられず、バーバラとリチャード・ナイツが直接攻撃をするべく接近する。
それに加えてレイモンも、かつて【サンダイル】において【タイラー・スティーブンソン】からの勧めで、得意武器を生かす戦術に切り替えた際に弓を専門に扱うようになったが、サンダイルでは数少ない体術の使い手であり、その事をナルセスに推されると、ジュエルビーストに接近し、バーバラの動きを参考にした体術で攻撃する。
それに続いてバーバラとリチャード・ナイツが追撃を与え、レイモンが間欠泉へジュエルビーストを誘導し、間欠泉の穴に落ちた所で術で一斉攻撃を行うと、熱湯がジュエルビーストを持ち上げ、地面に叩きつける。
バーバラは地面に落下したジュエルビーストに向けて旅芸人特有の動きで体術を繰り出し、飲み込んだアメジストを回収すると、間欠泉の代償にした一撃により温泉を失ったリチャード・ナイツの攻撃で、ジュエルビーストは幻影のように消え去った。
温泉を失った事に後悔は無いリチャード・ナイツであったが、温泉の経営をナルセスに引き継ぎができなかったことに後悔があった。
温泉地の類は父の【ウィリアム・ナイツ】や娘の【ヴァージニア・ナイツ】も発見した経緯があるようで、同じディガーのリチャード・ナイツとしては温泉以上の物を発見したい夢があった。
サンダイルでは志半ばで命を失い【タイクーン】になれなかったリチャード・ナイツであったが、ヴァージニア・ナイツの父親として誇れるディガーになるべく新たに決意する姿にナルセスは、ウィリアム・ナイツの姿と重ね、その熱意を見届けた。
その一方で温泉施設では温泉が涸れ、ただ一人タリアだけが取り残されていた・・・

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