【潜月編】/【5章 慈悲無き月の挽歌】/【神、去りしあと】

Last-modified: 2023-05-28 (日) 14:37:18

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イベントディミルヘイム編第2幕 潜月編 5章 エピローグ

概要

【リベル】【ミルリク・ベリアス】は、【月神ゾンマ】の干渉から解放された【太陽神バラル】の審問を改めて受けるべく、神の信仰の無い【リージョン】出身である【ヒューズ】の飛行モービルによる送迎により、【ドルマード氷原】【神王の塔】の頂上にあるバラルの祭壇に到着した。
これから行われる審問に対してミルリクは、リベルがゾンマに関わった事象の責を問われる事を想定し、ザルガ神族である自身が責を取るべきであると考えていた。
祭壇に鐘の音が響き渡ると、既にゾンマの干渉から解放され正気を保っているバラルが降臨する。
リベルとミルリクは互いに自身の責を認めバラルに抗議をするが、バラルは両名に黙し、動かぬように命じ、更に互いの思考を読み取っていた。
その上でバラルは事の発端が【ディスノミア】時代に人の栄枯を識るべく、自身の目の代わりにリベルを誕生させた経緯と同時にゾンマに付け入る隙を与えたのが自身の落ち度である事を語り、両者の罪を不問とした。
更にバラルは、ゾンマを退けた功績と崇敬する者達が存在する事を認め、リベルに神の一柱とする権利を与えようとするが、今となっては神の模倣が傲慢な大望であったと認め、宙を流星の如く駆ける夢も、ゾンマとの戦い後に霊廟に落下する合間に成就したとしてこれを辞退する。
審問が終わるとバラルは自身と対になる関係であるゾンマが再び蘇る事を想定し、【ディミルヘイム】が存在する惑星から離れる事になり、自身の霊的死角を修正すると同時に新たな盲点が出現した事により、蝕が起こる状況に加え、ゾンマの惑星軌道の調整により惑星直列を成立させる事態を避けるべく、ディミルヘイムの惑星を別の座標に移す事を伝える。
それは同時にバラルの太陽の力の恩恵を失う事を意味し、【ズィガエナ】の活力の恩恵も有限である事を踏まえると、いつかはその繁栄を失う恐れがあった。
これに対策するべくバラルはディミルヘイムの惑星を中心とする宙域、星系の支配権を放棄する事になり、新たに【マルディアスの神】である光の神【エロール】にその権能を譲渡する事を伝えると、エロールはバラルの干渉を受け付けることなく、新たな太陽として君臨する事になった。
バラルとしては神としてのあやふやな感情に身を任せて行った行為であったようで、その旨を伝えた後に祭壇から消え去った。
バラルの審問が終わり【ヨハンネス兄妹】【ヨハンネス】【アンナ】に惑星移動することを伝えると、ヨハンネスはこれまでの天体記録を参考に新たな天体記録を観測する事になり、リベルとミルリクはバラルからの通達を【アデル・ベリアス】に報告するべく、同席していたヒューズの飛行モービルに乗り込むのであった。
その後、ディミルヘイムの惑星は現在の天体を離れ、新たな宙域へと辿り着き、そこに新たな太陽が創造された。
後日、新たな太陽となったエロールから現状を伝えるべく、各諸侯が集まり、【ローザリア】から【アルベルト】【ディアナ】【ナイトハルト】【騎士団領】から【テオドール】【バレンヌ帝国】から【ジェラール】【ヴィクトール】【レオン】【黄金の帝王】【緋色の女帝】【ロアーヌ】から、【ミカエル】【モニカ】【カタリナ】【ナジュ】から【ハリード】【フィニー王国】から【ギュスターヴ13世】【ギュスターヴ14世】【フィリップ】【ケルヴィン】【アルタメノス帝国】からアデル、【エマ】【ラザレス】【イリス】【イヴァン】【オルガ】、参謀役の【コウメイ】【アセルス】に加えリベルとミルリクも参列する。
エロールは太陽と一体となればこれまで通り干渉できないようであり、アデルもまたディスノミア時代から導き手となった経緯を振り返り感謝を伝える。
しかし、人類の可能性を信じるエロール自身は、自身が干渉できなくなることに不安は無く、神が人類の手引きを行う時代に終わりを告げた上で消え去った。
同じ【マルディアス】から来た者達はエロールの姿を見届け、地母神【ニーサ】からのお告げを聞ける【タラール族】【アイシャ】に加え、アルベルトと【ジャミル】も感傷に浸り、神の干渉する運命から解放された【クローディア】は複雑な心境を語り、【シフ】もまた感傷に浸るのは去る者に対する礼儀であると語る一方で、【グレイ】【ハオラーン】を名乗り【吟遊詩人】として人の世を干渉していた経緯を振り返り、【ホーク】は過干渉であると同時に多少無責任であった事を語り、【バーバラ】としてはもう一度伴奏で踊りたかったようで、【アルドラ】も生を全うした暁に、エロールの力で【ミルザ】と同じ星になる誓いが果たせぬ事を懸念する中で、【ダーク】はエロールが消え去った後から響き渡る演奏に耳を傾けていた。
演奏していたのは吟遊詩人のハオラーンであり、その化身であるハオラーンはディミルヘイムに残留する事になり、アルドラにリベルが放棄した神となる権能の力で、ミルザと同じ星にできる事を伝えると同時に、周囲にいた者達から歓迎を受ける。
その後、【ヴァージニア・ナイツ】から一通の手紙が送られてきた。
現在は【グスタフ】【ロベルト・ビラス】【プルミエール】【ミーティア・シーン】と共に新たな旅路に出ているようで、その旅路に【八逆徒】であった【ヴァルム】も同行している事を伝える。
その一方でヴァルムの兄である【ズムタール】【ヴァルク宮殿】に残り、1000年前に諸侯に恵まれなかったズムタールは、半神のアデルの風格を理想として時に語り合っているようだ。
【リージョン諸島】のネオクーロンに在住する事になった【シーク】は、ディミルヘイムにやって来た者達の知識を研究する一方で、【レオナルド】の研究所に出入りをするようになり、データ収集のために【ゾズマ】【ヘクター】と共に【バトルトレーナー】で訓練を行っているようだ。
そして、リベルとミルリクは惑星が新たな宙域に移動した影響を調査するべく新たな旅路を行う事になり、人に転生した【アモル】もリベルとミルリクと別れ自立する事になった。
別れ際にリベルは鳥であった頃にアモルが得意としていた種飛ばしの行為について人になった以上は禁止する事を伝え、新たな太陽が照らすディミルヘイムの地を旅立った。