フランス RankⅢ 軽戦車 Panhard E.B.R (1954)
概要
2020年末から2021年始にかけて行われたイベント「Operation W.I.N.T.E.R」の地上車両タスク5個達成の報酬として提供されたフランスの軽戦車。
高火力75㎜オートローダー砲を積んだ高機動8輪EBR(Engin Blindé de Reconnaissance:装甲偵察車両)。
外見に前後の差がほとんどなく、特徴的な揺動砲塔の形状も合わさってとても気持ち悪い珍妙な見た目になっている。
残念ながら4輪↔8輪のモードチェンジ機能は実装されていない。
車両情報(v2.3)
必要経費
車両購入費(GE) | - |
---|---|
乗員訓練費(SL) | 10,000 |
エキスパート化(SL) | 200,000 |
エース化(GE) | *** |
エース化無料(RP) | *** |
バックアップ(GE) | 200 |
デカール枠解放(RP) | *** |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
---|---|
バトルレーティング | 6.7 / 6.7 / 6.3 |
RP倍率 | 1.48(+100%) |
SL倍率 | 1.2 / 1.8 / 2.8 |
最大修理費(SL) | 750 / 2,080 / 2,980 |
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後) | |
砲塔旋回速度(°/s) | 28.6⇒56.4 / 17.9⇒30.0 |
俯角/仰角(°) | -6/10 |
リロード速度(秒) (自動装填) | 5.0 |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 20 / 20 / 15 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 38 / 25 / 25 |
船体崩壊 | 有 |
重量(t) | 15.2 |
エンジン出力(hp) | 310⇒382 / 177⇒200 |
3,700rpm | |
最高速度(km/h) | 116 / 105 |
実測前進~後退速度(km/h) | *** ~ -*** / *** ~ -*** |
視界(%) | 92 |
乗員数(人) | 4 |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | 弾薬費 (SL) | |
---|---|---|---|---|
主砲 | 75 mm SA50 L/57 cannon | 1 | 36 | - |
機銃 | 7.5 mm MAC 31 machine gun | 1 | 4950 | - |
弾薬*1
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
75 mm SA50 L/57 | POT-51A | APC | 6.4 | - | 1000 | 182 | 178 | 162 | 143 | 127 | 113 |
75 mm HE | HE | 6.2 | 675 | 753 | 10 |
車両改良
Tier | 名称 | 必要RP | 購入費(SL) |
---|---|---|---|
I | タイヤ | *** | *** |
修理キット | |||
砲塔駆動機構 | |||
II | サスペンション | *** | *** |
ブレーキシステム | |||
手動消火器 | |||
砲火調整 | |||
Airstrike | |||
III | フィルター | *** | *** |
救急セット | |||
昇降機構 | |||
発煙弾発射機 | |||
IV | 変速機 | *** | *** |
エンジン | |||
砲撃支援 | |||
Inproved optics |
カモフラージュ
研究ツリー
前車両 | - |
---|---|
次車両 | - |
解説
特徴
--加筆求む--
【火力】
砲塔自体がM4A1 (Fl.10)と同じFL10砲塔の為、まったく同じ火力を出せる。
軽戦車としては優秀な貫通力と無炸薬ながらそこそこの加害力を持ち、なおかつオートローダーによりそれを5秒間隔で撃ち出せる。
しかしFL10系列共通の弱点としてすごく揺れる、とても揺れる。
そして車体が縦長装輪車の為、横を向いた状態で撃つととてつもなくぶれる。撃った瞬間スコープ内から敵が消えてしまうほどぶれる事もしばしば。
【防御】
ない。といわれるほどないわけでもない。
側面はたったの15㎜、砲塔上面は11㎜しかなく、航空機の12.7㎜以上の機銃は脅威となる。
しかしながら車体真正面は20㎜の55度傾斜により見かけ上は35㎜以上あり、その少し横の部分も15㎜の72度傾斜により見かけ上は50㎜近くある。
砲塔正面にしても40㎜を40度傾斜したことで50㎜近くあるため、正面からでは車載の12.7㎜には抜かれにくい。
ただし側面は普通に傾斜のない15㎜しかないため、車載機銃には普通に抜かれるし、20㎜機関砲以上には正面から抜かれかねないので過信は禁物である。
幸い投影面積は小さいため機動力を生かして隠れながら戦おう。
、、、とここまでは基本的な防御力を書いたが実は隠れた強みもある。
2.01以降の小アップデートにより軽装甲車両はKE弾でハルブレイクしなくなった、さらにこの車両、車内レイアウトがとても優秀かつラジエーターが大きい。
これによりなんと車体後部から撃たれた場合、当たり所によっては後部操縦手、ラジエーター、変速機が砲弾や破片を全部吸ってくれることがある(火災も起きない)。
EBRと対峙する際は車体上部を狙った方が確実だろう。
また、タイヤが8つある為支援砲撃や機銃で1つくらい破損しても残りのタイヤで安全な場所まで逃げられるのも地味にいい点だ。
加えて揺動砲塔の特徴として、非常に狭い部分ではあるが重なっている箇所では120㎜以上を発揮するため、非常に非常に運が良ければ戦車砲をはじくこともあるだろう。
【機動性】
最高速度100㎞越えは伊達ではなく、動き出しこそもっさりしているものの一度スピードに乗ってしまえば戦場を縦横無尽に駆け回ることができる。
かつて地面係数が悪く設定されたテストドライブでの検証結果を基に中戦車程度の脚と評されたことがあったが、実戦では砂地や泥濘、雪といったあからさまな不整地を除き軽戦車以上の機動力を有する。
そして後退速度も速いため同BR同火力のM4A1(Fl.10)と比べて撃って下がる動きは格段にしやすくなっている。
さらにステアリングの可動域がとても広いためとても機敏に曲がることができる。
旋回のすさまじさはもはやじゃじゃ馬と言ってもよいほど。乗りこなすには少し慣れが必要かもしれない。
しかし装輪車のカタログスペックがこのゲームで信用できないのは周知の事実であり、実際100㎞を超えて走ることができるのは一部都市マップの直線だけである。
さらに泥濘にはまってしまえば速度をかなりの勢いで殺され不整地走行モード(真ん中の4輪鋼鉄製タイヤが降りている)なのになぜ...登坂能力も低い。
この車両自体実は重量に対して馬力が貧弱であり、不整地での走破性が悪い傾向にある装輪車両の中でも顕著に機動力が落ちる。
出来るだけ整地された進軍ルートを考えて動こう。
史実
EBR装甲車(フランス語:Engin Blindé de Reconnaissance)は、パナール社が開発・製造した偵察戦闘車(装輪装甲車)である。
1937年には原型となるM201装甲偵察車の開発が行われ、1940年からの生産が予定されていた。しかし、試作車がアルジェリアで試験中に行方不明となり(⁉)、大戦終結後の1951年に改めて計画が再開され、火力を大幅に強化したEBR装甲車として生産が開始された。
生産当初はFL-11揺動砲塔にCN-75-49 75mm砲を搭載していた(ゲーム内ではAMX-13(Fl.11)が同様の砲塔を装備している)が、1954年にははAMX-13と同型の、自動装填装置付きFL-10揺動砲塔にCN-75-50 75mm砲を搭載した型が登場した。それがこのE.B.R.(1954)である。しかし、EBRの車体には大きく重かったため、1960年代にはFL-11砲塔を搭載した型のみが運用されるようになった。そして、1963年には一部の車輌が、75mmライフル砲をボアアップしたCN-90-F2 90mm滑腔砲に換装されたEBR-90に改修された。
EBR装甲車は1954年までに1,200両が生産され、ポルトガル、モロッコの他、チュニジア、モーリタニアそしてインドネシアにも輸出された。フランスではより小型軽量のAML-90などと共に使用されていたが、1978年以降は順次新型のAMX-10RCに更新されるはずだったのだが、高コストが仇となりERC装甲車とセットで配備となった。
--加筆求む--
小ネタ
このEBR装甲車の大きな特徴の一つは、八輪ある車輪のうち中央寄りの四輪を持ち上げることが可能であり、必要に応じて四輪式車両にも八輪式車両にもなれるという点である。フランスは一々変な機構を付けないと気が済まないのだろうか。 しかしこれは理にかなった機構であり、市街地などの整地では高速走行が可能な四輪車となり、不整地では接地圧が低い八輪車になることで両方の利点を必要な時に選択することが可能である。なお、同じパナール社が後に設計し、本車を一部置き換えたERC90や、ソ連製のBRDM-1およびBRDM-2装甲偵察車も同様の機能を有する。ちなみにWarthunderでは残念ながらこの機構は未実装である
また、この車両は前後対称の車体にそれぞれ運転席が存在している。乗員の配置は前後の運転席に1人ずつ(後部操縦士は無線手を兼任)、砲塔に車長と砲手という配置となっている。これも後に西ドイツが開発したルクス装甲車が車体の前後に運転席を配置する構造を踏襲している。なおWarthunderでは後部操縦士は操縦手でも無線手でもなく何故か装填手となっている
1970年11月にフランス第18代大統領シャルル・ド・ゴールが死去して国葬が執り行われる際、ド・ゴールが居住していたコロンベ・レ・ドゥ・ゼグリーズからパリに棺を輸送するにあたり、砲塔を外した第4偵察連隊のEBR装甲車が葬送車として用いられ、三色旗に包まれたド・ゴールの棺を載せて行進した。この車両はその後もソミュール戦車博物館に記念品として保存・展示されている。
▼実際の写真
本車がイベント報酬車両として実装された時、フランスの同BRにはM4A1 (Fl.10)、M4A4 (SA50)といった隠れた強車両*2が揃っていたのだが、イベントで本車が激増した結果BR4.7~5.7帯が崩壊。Tiger Iを始めとする格上重戦車をも正面から貫徹する砲弾を高速リロードかつ軽戦車顔負けの機動力で振り回す本車が暴れ散らした結果、この3両は揃って勝率65~70%を叩き出し、全員がBR上げ*3を食らってしまった。
外部リンク
コメント
【注意事項】
- 誤解や混乱を防ぐために、使用感を話題にする際はゲームモード(AB/RB/SB)の明記をお願いします。
- 荒らし行為に対してはスルーしてください。不用意に荒らし行為に反応し、荒らしを助長した場合は、荒らし共々BANされる可能性もあります。
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