ブラックバード

Last-modified: 2023-04-16 (日) 10:11:59

原作コミック「湾岸ミッドナイト」に登場するメインライバル「島 達也」の通称、または彼の搭乗車種であるポルシェ・911ターボのこと。

 

かつては朝倉昌夫の友人であり、走り屋仲間であった。漆黒のポルシェ・911を駆り「首都高速湾岸線の黒い怪鳥」「ブラックバード」「湾岸の帝王」と呼ばれる。当初は前オーナーとの因縁から悪魔のZに関わっていたが、そのうちにアキオ本人と悪魔のZそのものに惹かれるようになる。
実家は大病院であるが、現在は大学病院に勤務している(父親はアフリカで医療ボランティアをしている)。過去には腕の立つ消化器外科医としてイシダの緊急手術も執刀した。現在は形成外科に所属している。

免許を取ってからずっとポルシェ911に乗り続けており、生粋のポルシェ911オーナーである。作中のセリフから、最低限の生活費以外の全てをポルシェにつぎ込んでいることが分かる。
劇中、ふとしたことから事故を起こし、それをきっかけにポルシェのモノコックボディを切り刻んでパイプフレーム+カーボン外装の車検取得が不可能な超軽量化仕様に改造。残り1年で廃車にする覚悟と引き換えに、他を圧倒する恐るべき速さを手に入れた。
ブラックバードの名前は超高速偵察機「SR-71」に由来する。

初期の頃は911(930) Turbo Sに乗っていたが、悪魔のZに魅せられ無茶なブーストアップを施した結果930をエンジンブローさせてしまう。その後は911(964) Turbo 3.6に乗り換える。
ただしこの描写は原作でのみ見ることができ、アニメや本作のストーリーではここの部分は丸々カットされてしまっている。

 

一回だけ悪魔のZと神谷マキのランエボを運転したことがある。マキのランエボに関しては少し走っただけで感覚をつかみ始め、本来エイジと戦うはずだったデモカーを早々と走りから降ろしてしまうなど操縦に対する柔軟性も高い。
たまにフラッと走ることもあるそうで、北見と共に大阪に向かう際は流す感覚で運転していた。
『湾岸ミッドナイト C1ランナー』にも登場。ドイツに2年間留学する(かつて父親の留学した病院である)ため、愛車のポルシェを荻島に預けるつもりだったが、その荻島の提案でノブと走った際に何かを感じ取り、ノブにポルシェを託すことに。

ちなみにブラックバードにはモデルが存在する。それは、現実の首都高でチーム「ミッドナイト」の会長を務めた吉田栄一氏のポルシェ911ターボである。
詳しくは「ミッドナイト吉田会長」で調べてみよう。
Vシネ版湾岸ミッドナイト(1991-1994年制作の方)では吉田会長のとは別の車が使われていたが、こちらも2021年時点で現役、かつ新車で購入し30年以上車検を通し続けている*1という超弩級の代物である。
エンジン位置は変更していないが、3.4L化+ボルグワーナータービンで約600ps仕様になっている。

 

ポルシェの項にもあるが、湾岸マキシでのブラックバードの搭乗車種は湾岸マキシ1から3DX+までゲンバラ、マキシ4から5DX+までRUFに変更されていたが、マキシ6でようやくポルシェとして登場した。
こうなった経緯は、ポルシェのコンピューターゲームにおける使用権利に深い関わりがある。

ポルシェは1999年にエレクトロニック・アーツ社(以下、EA)とコンピューターゲームにおける使用権利の独占契約を結んでいた。
このため、湾岸マキシでもポルシェをゲーム内に収録することが不可能となってしまい、RUFやゲンバラといったポルシェをベースとしたカスタムカーを収録して対処していた。

その後2016年末に独占契約が終了したことで、EA社以外のゲームにおいてもポルシェから直接使用許可・契約を結ぶ事でポルシェの車を収録することが可能となった。
湾岸マキシにおいても2018年7月から稼動した「6」から本家ポルシェが収録されている。

 

余談だが首都高バトル0までは、ブラックバードと思われるライバル「ZERO」が登場している。
黒いポルシェ911に搭乗しており、首都高最速を自負しているらしく、10年以上湾岸線を走っている。伝説の走り屋とバトルをすることがあるらしい。


*1 そのためナンバーは管轄33と2桁ナンバー。個人情報保護のためどの管轄かは伏せる。