ロータリーエンジンチューニングのひとつ。
一般的にロータリーエンジンの吸気ポート・排気ポートは、サイドハウジングに設けられ、そこから吸入と排気を行う。形状も自由度が高く、オーバーラップも小さく抑えれるし、低速・中速トルク確保にも繋がる。ただ、この場合だとローターとポート口の方向が90度となり、抵抗が増え効率に難が生じる。加え、曲がり角となる排気ポート周辺に熱だまりが起こりすすも発生しやすい。
RX-8のロータリーエンジン 13B-MSP「RENESIS」は唯一サイドポートを吸気・排気両方に設けたエンジン。ゼロオーバーラップを達成した。
そこで、ハウジング側面に穴を開け、そこから吸入と排気を行うことで、抵抗を減らし効率を向上させるのがこのペリフェラルポートである。
ただ、この場合、オーバーラップを小さくできず、吸排気間の吹き抜けを起こしやすい。結果として排出ガス値や燃費の悪化を招くため、普通はサイドポートで熱溜りやすす発生の多い排気ポートにしか採用しない。
…が、上記の話は市販車のお話。チューニングにおいて高回転でぶん回すロータリーエンジンは高回転重視チューニングが最も一般的であり、かつ加工も簡単なため、吸気ポートもペリフェラルポートにする事例は多い。*1
音もロータリー特有の超高音サウンドに変わり、アイドル時にもパリパリパリパリと乾いた音がするためポピュラーなチューニングとなっている。