マキシマムヒート

Last-modified: 2023-02-15 (水) 23:35:44

2011年にバンダイナムコゲームス(現:バンダイナムコエンターテイメント)によって開発・販売されたアーケード用3Dレースゲーム。アメリカで2010年にリリースされたレースゲーム『DEAD HEAT』(デッドヒート)の日本版である。2013年には登場コースそのままに、車種を架空のオートバイに変更した『Dead Heat Riders』(デッドヒート ライダース)が海外で稼働を開始している。
湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNEシリーズのスタッフが開発したレースゲームで、湾岸シリーズとは違い幅広い層を対象としており、リアルなグラフィックだが、それとは対称的なギミックも取り入れたパーティ要素の強い内容となっている。

最大の特徴は筐体に付けられた「3Dバイザー」と呼ばれる非接触式メガネを使用して3D立体視が体験できることで、3D映像も2段階あり、ボタン切り替えで「2D」・通常の「3D」・3D効果を最大にした「3D MAX」の3種類の映像が楽しめる。ちなみに海外版『DEAD HEAT』は3D対応ではない。そのためか障害物(ポールや段ボールなど)にぶつかったときの飛び方が異なっており、国内版は3D感(2Dでも同様)を強調するために一回奥まで行ってから手前に戻ってくるが、海外版では奥に行ったっきりで消滅する。

筐体は湾岸シリーズや『マリオカート アーケードグランプリ』シリーズの物から発展した、16:9の液晶ワイドモニターを採用したレースゲーム用コクピット筐体が使われている。 使用基板はSYSTEM ES1(バンナムのアーケードゲーム用基盤としては一番ベーシックなもので、マキシ4も同じ基盤を採用していた。その後に登場したマキシ5以降では処理速度などを高めた上位基盤のSYSTEM ES3を採用している)。

挙動エンジンも湾岸シリーズでお馴染みのENMAシステムを使用しているが、ブレーキングなどを用いらずにハンドルを切るだけでRIDGE RACERシリーズのように簡単にドリフトができるなど、誰でも簡単に楽しめるものとなっている。またMTシフトレバーは搭載されておらず(『DEAD HEAT』にはセガ社の「DAYTONA USA」シリーズよろしくH型4速シフトレバーが搭載されている)、常にATでの運転となる。モニター上部にカメラも搭載されており。顔写真を撮影してゲーム画面に登場させることができる。
マキシマムヒートのオリジナル要素としては、ニトロボタン(レース中3回まで使用可能)を搭載していることと、ダブルアクセル(アクセルを素早く2回、開け閉めする)でウィリー走行ができることが含まれる。

コースは全てアメリカとヨーロッパの観光名所を再現した市街地コースで、ロンドン、シカゴ、ニューヨーク、サンフランシスコの4つ。ニューヨークのみ夜の設定で、あとの3コースは昼に行われる。ロンドンとニューヨークは2周の周回コース、シカゴとサンフランシスコは一本道コースとなっている。

登場する車種は全て湾岸シリーズにも登場する国産車である。ただし、『DEAD HEAT』ではいくつかの車種がアメリカ車に差し替えられている。ホンダトヨタは未収録である。

レースで1位になったり上位に入賞すると星(湾岸で言うところの分身撃破トロフィーのようなもの)を獲得でき、順位に関係なくドレスアップパーツを必ず入手できる。パーツのバリエーションは多くは湾岸シリーズの物が使われてるが少ない(要検証)。しかしマキシマムヒートのオリジナル要素としてボンネットのパワーバルジやシャークフィン(ただし一般的にリアセクションに取り付けられるものではなく、ボンネットのサイドラインに沿って装着される)があるのが特徴。ドレスアップパーツをひとつでも装着していれば、その車種は「TUNED(チューンド)」扱いになる。ただし性能に変化は無い様子。

ドレスアップの状況を保存することができるが、バナパスポートなどではなく筐体にあるキーパッドに4桁~12桁の数字を打ち込んでデータを作成することで続きを遊べるようになる。ただし、保存した筐体でしかデータを読み出すことができず、また停電などのトラブルがあった場合にはデータが消滅する恐れがある。

Dead Heat UnleashedというDEAD HEATの続編が出た模様で前作に収録されなかったトヨタが収録されており(2000GTや80スープラを確認)、6Rで登場したGR Supraや、S30型フェアレディZ、GRBインプレッサ、6RRで登場したGTR50 by Italdesignも収録されている。ニトロも変わっており、下のゲージが溜まったらハンドル横のボタンを押すことで使用できる。コースも中国や東京といったアジアを舞台としたコースが走れる模様

・登場車種

両方に登場
・RX-7 Type R (FD3S)
・LANCER EVOLUTION X GSR (CZ4A)
・FAIRLADY Z Version ST (Z34)
・SKYLINE GT-R V-specII (BNR34)

日本版のみ
・SAVANNA RX-7 GT-X (FC3S)
・RX-8 Type S (SE3P)
・Roadster RS RHT(NCEC)
・IMPREZA WRX STI (GRB)

海外版のみ
・CORVETTE ZR1 (C6)
・Viper (SRT-10)
・FORD GT
・MUSTANG GT

C6コルベットはマキシマムヒート稼働後に湾岸マキシ4に登場し、更には湾岸マキシ5の海外版でバイパーが登場した(日本国内版では遅れて5DX時に収録)。フォードGTとマスタングはドリフトスピリッツに登場してはいるが、湾岸マキシにはフォード自体未収録である(「DEAT HEAT」においてマスタングは6代目前期型が登場しているが、ドリフトスピリッツに登場しているマスタングはマイチェンで外装が変化した後期型で2012年式のBoss 302である)。10年以上経った現在でもフォード車は湾岸マキシ未収録のままである。

参考URL
http://bandainamcoent.co.jp/am/vg/maximumheat/index.html

マキシマムヒート海外版 デッドヒートの広告
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筐体
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デッドヒートライダース
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マキシマムヒート海外版に登場するマスタングGT
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フォードGT
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車選択画面。よく見るとZ34型フェアレディZの表示が370Zとなってる
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Dead Heat Unleashedのバナー画
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筐体
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2000GT (MF10)
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