ENMA

Last-modified: 2020-02-09 (日) 20:38:45

湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNEシリーズを初め、近年ではマキシマムヒート(アーケード用ゲーム)などでも採用されている挙動エンジンである。「ENhanced MAchine(エンハンスド・マシーン=拡張車体力学)モデル」の頭文字を取って名づけられた。

一般にクルマの動きには数多くの車体力学(エンジンの加速力やブレーキの減速力、エアロパーツのダウンフォースなどなど・・・)が関係しているが、ENMAはその数値を体系的に活用することによって、湾岸シリーズの伝統である「首都高を超高速ドリフトで駆け抜ける」爽快感を提供してくれている。

ENMAの原点は2004年に発売されたXbox用のゲームソフト「ブレイクダウン」にある。このゲーム、元来は3Dフルポリゴンによって描かれるアクションアドベンチャーというジャンルなのだが、主人公が移動に使うジープにENMAシステムのベースとなった挙動エンジンが導入されているのだ。現在も湾岸シリーズのプログラマーとして活躍する竹中喜一氏は当初ブレイクダウン製作の“お手伝い”として挙動エンジンを製作していたが、後にも先にもこの一件がなければ湾岸シリーズは誕生していなかった・・・かもしれない。

そのENMAもマキシ1から始まり現在のマキシ6Rに至るわけだが、実はシリーズごとに細かな改良が施されていて、例えばマキシ1か2と現在のマキシ6Rではステアリングフィールなどが異なっている。もし旧筐体と新筐体を比べられる最高の環境があるのならば、是非その違いを感じ取ってみるのも一興だろう。