ソースは
俺。
Radeon Reliveで動画を撮影、それをaviutlで読み込み秒数を調べる、という手法。
当然誤差は出る。
旋回性能
「Average Time to Turn 360 deg」よりも実際は若干早く360度旋回できる。
全機体で同じ傾向にあると思われるので、旋回性能の優劣が入れ替わっているということはないだろう。
検証方法は、
水平飛行から360度ループを行い水平儀が0度から再び0度に達するまでの時間を動画を撮影して計測。
速度表示が常に白色である、という条件もつく(速度表示が黄色になっていると旋回性能が落ちる)。
J7W2(平均360度旋回時間10.8秒)、100%兵、スキル、拡張パーツ、爆弾、いずれもなし、という条件で360度ループをやると、
フラップ無し:10.10秒前後
フラップ有り: 9.27秒前後
で360度ループが行われる。
下のフラップの効果も参照されたい。
ロシアの公式フォーラムで最適高度も旋回性能に影響している旨の、開発者の書き込みがあったので追試。
最適高度を超えても旋回性能は減少する。
上のJ7W2は低空で360度ループを何週かした結果だが、最適高度1500mを超えた1700mから360度ループを行うと僅かに所要時間が増加した。ループ中、速度表示は白色を維持し続けた。
その結果は以下である。
1700mで360度ループ。
フラップ無し:10.74秒前後
フラップ有り: 9.67秒前後
繰り返しになるが、
全機体で同じ傾向にあると思われるので、旋回性能の優劣が入れ替わっているということはないだろう。
フラップの効果
速度が低下する以外にも、旋回性能が7~8%程度向上する。
正確に言えば、前述の「360度ループにかかる時間」が7~8%程度短縮される。
検証方法は、
旋回開始と同時にフラップを展開する、それ以外は前述の旋回性能と同じ計測方法。
自動フラップの効果
自動であろうと手動であろうと効果は変わらない。
初期設定では、旋回時に自動的にフラップが使われるので旋回性能は全発揮されている、と言える。
フラップ操作を手動にするメリットは、勝手にフラップが出て減速しなくなる、だけである。
俺は手動にしてるけど意味ねぇかも知れん・・・。
手動自動の切り替えはSettingsのControlsタブの左下にあるAdvanced Settingsで行える。
More OptionsにあるAutomatic Flapsのチェックを外せば手動になる。
手動になるが、フラップ使用のキー設定をしておかないとフラップが使えなくなるので注意されたい。
Eキーにフラップ使用を割り当てるのが一般的なようだ。
最適速度の意味
v2.0.5あたりでOptimum AirspeedはMinimum Optimal SpeedとMaximum Optimal speedに分離された。
最適速度下限、最適速度上限とでも訳せばいいか。
結論から言えば、
Minimum~Maximum Optimal Speedの速度帯では機動性が最大になる、
という意味であろうと思われる(ただし、この速度帯でも、最適高度を外れていると機動性は低下する)。
その数値の上下数十パーセントの速度域では旋回性能が最大になる。
これは速度表示が白色の速度域と同義。
速度表示が白色の速度域の中央値が、Optimum Airspeedである。
「上下数十パーセント」は機体によって異なり、例としては以下のように異なっている。
上下21% Me 262 HG II(Tier9 重戦闘機)
上下21% F2H(Tier9 重戦闘機)
上下43% F-84B(Tier9 マルチロール機)
上下27% F-94D(Tier9 マルチロール機)
上下33% F6U(Tier9 戦闘機)
上下パーセントが小さい機体ほど、旋回性能を全発揮できる速度域が狭い、と言える。
この速度域(白色域)を外れると速度表示が黄色になり、その状態では旋回性能が悪化する。
速度表示が赤色になる速度に近づくほど旋回性能は悪化する。
J7W2の場合、最適速度436km/h、速度表示が白色なのは234~648km/h。
であるので、最適速度の下46.33%、上48.39%が「旋回性能が全発揮できる速度域」ということになる。
Me 262 HG IIの場合は最適速度759km/h、速度表示が白色なのは598~920km/h。
であるので、最適速度の上下21.21%が「旋回性能が全発揮できる速度域」ということになる。
手持ちの重戦闘機の速度表示白色の速度域
v2.0.5あたりからこの速度域はMinimum Optimal Speed、Maximum Optimal Speedとして表示されるようになっています。v2.0.0から表示しておいて然るべき数値ですよね!?
最終状態。
Tier | 機種名 | 最適速度 (km/h) | 白色速度域 (km/h) | 下方振れ幅 (%) | 上方振れ幅 (%) |
4 | Bf 110 C-6 | 397 | 303-495 | 23.68 | 24.69 |
5 | SE 100 | 432 | 338-526 | 21.76 | |
6 | Mosquito 26 | 450 | 352-547 | 21.78 | 21.56 |
7 | VB 10 | 580 | 408-756 | 29.66 | 30.34 |
8 | Do 335 A-1 | 677 | 532-817 | 21.42 | 20.68 |
Me 262 | 689 | 540-840 | 21.63 | 21.92 | |
XF5U | 539 | 357-722 | 33.77 | 33.95 | |
P.1056 | 630 | 478-782 | 24.13 | ||
9 | F2H | 759 | 594-924 | 21.74 | |
Me 262 HG II | 598-920 | 21.21 | |||
10 | XF-90 | 862 | 672-1044 | 22.04 | 21.11 |
習熟度50%と100%の差
加速性能と射撃精度に違いが出る。
旋回性能に違いは出ない。
加速性能は2つの方法で調査した。
使用機はMosquito 26(非爆装、水平500km/hで安定する)で、50%兵と100%兵を乗せ換えて調査。
1つ目は、ブースト開始から最高速度に達するまでの所要時間。
最高速度650km/hまで50%兵では11.67s、100%兵では10.61s。
50%兵は1秒12.85km/h、100%兵は1秒14.14km/h、それぞれ加速する。
2つ目は、フラップを下ろして速度が安定してからフラップを上げ、500km/hまで速度が戻るまでの所要時間。
水平飛行、フラップを下ろして速度が変動しなくなる速度は50%兵では387km/h、100%兵では397km/h。
ここからフラップを上げ500km/hまで速度が戻るのに必要な時間は50%兵では18.98s、100%では16.08s。
50%兵は1秒で5.95km/h、100%兵は1秒で6.41km/h、それぞれ速度が戻る。
拡張パーツEngine Tuningの効果
Engine Tuningの効果は、「+5% to engine power.」なので、訳せば「エンジンの馬力+5%」だろうか。
Mosquito 26の場合
前述の習熟度100%兵が乗ったMosquito 26にEngine Tuningを装備する。
Engine Tuning無しではブーストによる500km/hから650km/hへの加速に10.61sかかっている。
Engine Tuning有りでは同加速は10.17sになる。
無しでは1秒間で14.14km/h、有りでは1秒間で14.75km/h、それぞれ加速する。
Engine Tuning無しではフラップ下げ安定速度は397km/h、フラップを戻して500km/hまで戻るのに16.08s。
これは1秒間で6.41km/hの加速。
Engine Tuning有りではフラップ下げ安定速度は401km/h、フラップを戻して500km/hまで戻るのに15.08s。
これは1秒間で6.56km/hの加速。
F2Gの場合
F2G、50%兵(ノースキル)、最終状態、爆装無し、拡張パーツ無し。
Engine Tuning | 安定速度-最高速度 | 安定速度から最高速まで 1秒あたり | 安定速度から5秒間加速 1秒あたり |
---|---|---|---|
無し R-4360-41 3500hp/1.6t | 480-750 | 14.24s 18.96km/h | 480-623km/h(143) 28.6km/h |
有り R-4360-41 3500hp/1.6t | 13.58s 19.88km/h | 480-629km/h(149) 29.8km/h |
「5秒間に増えた速度」を比較すると143km/h + 5%=150.15km/h、実際は4%だが、誤差と切り捨てればまぁ納得のいく数値ではあろうと思われる。
それよりも馬力5%増えたにも関わらず、安定速度が480km/hのままなのは不思議である。
「水平飛行時に操作を何もしていない場合の速度」は別に指定されており、馬力が5%増えようが何しようが自動的に480km/hになる、という仕組みかも知れない。
爆装でブースト加速に差は出るのか?
Me 262 HG IIを用いる。
最高速度や「無操作、水平飛行時に安定する速度」は変化する。
爆装無し 660-980km/h 15.38s(1秒当たり20.81km/h増速)
R4Mのみ 649-965km/h 15.18s(1秒当たり20.82km/h増速)
250のみ 636-945km/h 14.81s(1秒当たり20.86km/h増速)
両方装備 626-930km/h 14.58s(1秒当たり20.85km/h増速)
誤差の範囲内と思われる。
ブースト加速性能
最終装備、爆装無し、50%兵、拡張パーツ無し。
最高速度に近づくと加速が鈍るので「1秒あたりの加速」は無意味かも知れない。
0-5秒の平均加速は「(ブースト開始から5秒後の速度-安定速度)/5」。
(「ブースト開始から5秒後の速度」は記載してないが)
加速具合の参考になるかも知れない。
N/Aは、ブースト可能時間で最高速度に達しなかった部分。
Tier8の一部機体
安定速度-最高速度 km/h | 到達所要時間 sec | 1秒あたりの加速 km/h | 0-5秒の平均加速 km/h | |
Me 329 | 440-650 (210) | 19.78 | 10.62 | 17.60 |
Do 335 A-1 | 630-780 (150) | 9.37 | 16.01 | 18.80 |
P.1056 | 597-840 (243) | 15.71 | 15.47 | 21.00 |
XF5U | 600-830 (230) | 13.81 | 16.65 | 24.60 |
Me 262 | 600-920 (320) | 17.28 | 18.52 | 25.40 |
La-11 | 440-N/A (N/A) | N/A | N/A | 26.20 |
J7W1 | 450-N/A (N/A) | N/A | N/A | |
F2G | 480-750 (270) | 14.18 | 19.04 | 29.00 |
BV P.210 | 480-N/A (N/A) | N/A | N/A | 29.60 |
XP-72 | 500-830 (330) | 16.78 | 19.67 | 29.80 |
XF15C | 550-760 (210) | 8.44 | 24.88 | 31.20 |
Ta 152 | 500-N/A (N/A) | N/A | N/A | 33.00 |
P-51H | 500-780 (280) | 10.87 | 25.76 | 36.00 |
J8M | 250-N/A (N/A) | N/A | N/A | 93.00 |
Tier10の一部機体
安定速度-最高速度 km/h | 到達所要時間 sec | 1秒あたりの加速 km/h | 0-5秒の平均加速 km/h | |
Me P.1102 B | 500-800 (300) | 20.68 | 14.51 | 23.40 |
BV P.215.02 | 500-N/A (N/A) | N/A | N/A | 27.40 |
Javelin | 650-1100 (450) | 20.48 | 21.97 | 28.60 |
F7U | 500-N/A (N/A) | N/A | N/A | 30.20 |
F-84F | 500-N/A (N/A) | N/A | N/A | 30.40 |
J7W3 | 500-N/A (N/A) | N/A | N/A | |
Me 262 HG III | 700-1100 (400) | 15.44 | 25.91 | |
XF-90 | 740-1150 (410) | 14.48 | 28.32 | 35.40 |
Ki-162-III | 500-N/A (N/A) | N/A | N/A | 44.60 |
Fw 252 | 600-N/A (N/A) | N/A | N/A | 49.80 |
Me P.1101 | 550-N/A (N/A) | N/A | N/A | 50.40 |
Swift | 600-N/A (N/A) | N/A | N/A | 52.00 |
F-86A | 500-N/A (N/A) | N/A | N/A | 54.60 |
エンジン換装の効果
F2G(Tier8)
F2G、50%兵(ノースキル)、最終状態、爆装無し、拡張パーツ無し。
エンジン | 安定速度-最高速度 | 安定速度から最高速まで 1秒あたり | 安定速度から5秒間加速 1秒あたり |
---|---|---|---|
R-4360-4 2650hp/1.4t | 460-690 | 12.47s 18.44km/h | 460-595km/h(135) 27.0km/h |
R-4360-41 3500hp/1.6t | 480-750 | 14.24s 18.96km/h | 480-623km/h(143) 28.6km/h |
ロケット弾の速度や自爆まで時間
F-84FのHVARは発射後、最小3.23秒、最大4.13秒、でそれぞれ自爆した(試行回数12)。
同機のTiny Tim2発は4.90秒、5.23秒で自爆した(同2回)。
HVARを距離349mの地上目標に発射すると1.83秒後に着弾、190m/s程度と算出されるが、距離1012mの地上目標に発射すると3.16秒後に着弾、320m/s程度と算出される。よって、発射後に加速するものと考えられる。