なんとなく 氏_THE IDOL M@SSACRE_第23話

Last-modified: 2009-10-20 (火) 23:57:43

前回までのあらすじ

 

ランボーとちびっ子と機関銃

 
 

「やぁ、僕はキラ、プラント議長キラ・ヤマト プラント議会はズルけてる
 今はオーブの海の上で手漕ぎボートで素敵なバカン・・・ちがーーう!!」
バシバシとキラがオールで海面を叩く
「キラ・・・いらいらするのはわかるけど海面をオールで叩くな」
キラ、ディアッカの乗ってる手漕ぎボートの周りをサメが泳ぎだした

 

そんな二人に救世主が!!

 

「おーい 二人とも 準備が出来たぞー」
それはクルーザーに乗ってやってきたユウナ・ロマ・セイラン
「あー やっときたか」
「準備って?」
「二人を宇宙に上げる準備」
その言葉に思わず手漕ぎボートの上で立ち上がってガッツポーズを決めるキラ議長
しかし、そこに思いもよらない言葉がユウナから投げかけられた
「時間ないからその手漕ぎボートを牽引するな ・・・落ちるなよ」
言うが早いかすかさずアンカーを手漕ぎボートに打ち込みクルーザーを発進させるユウナ

 

「「ぎゃあああ!!水!!水!!沈んでる!!さめぇーーー!!」」

 
 

そして、マスドライバー
「おお、来たか キラ、ディアッカ」
カガリが先回りして出迎えたのだが、当の本人たちは
「「さむ・・・死ぬ・・・さ、サメが・・・」」
それどころではないようだった
「まったく 情けないな サメごとき コーディネーターだろ 私なんか素手で一発だぞ」
「「おかしいですよ!!カガリさん!!」」
そんなつっこみには一瞥もくれずにカガリは二人を搭乗口に案内した

 

そしてそこには二人の想像を絶するものが鎮座していた
「すまないな、急な要請だったからこんなものしか用意できなかった」
それは超がつくほどのおんぼろのシャトル しかもつぎはぎだらけ
あまつさえ、窓にはヒビを補修した跡があったりとどう見ても飛ぶとは思えない物だった
機体の隅にこっそりとY〇T宇宙旅行社と書かれているのは愛嬌である
その骨董品を無理やりにミサイルに括り付けているというとんでもないシロモノだった

 

「か、カガリ?これに乗れと?」
ギ・ギ・ギと音を立ててキラがカガリの方を振り向くとそこには
「ああ!!勿論だ!!なんたってキラはスーパーコーディネーターだしな 大丈夫だ」
素敵な笑顔でちろっと舌を出し親指を立てているカガリがいた 
勿論こんな素敵な事を言われてはキラも黙ってはいられない
「スパコーなんて飾りです!!偉い人にはそれがわからんのですよ!!」
「いやいや、お前が偉いさんだろ」
冷静にディアッカが突っ込むがキラは止まらない
「無理!!無理だって!!こんなおんぼろ括りつけたミサイルに乗れって自殺もいい所だよ!!」
「大丈夫だって、宇宙空間は褌一丁でも平気なんだぞ」
「何を見てそんな事をいっているーー!!」
「む、オーブの聖典とも言える『魁!!〇塾』だが?」
「漫画だろーが!!」
「『魁!!〇塾』をバカにするなーー もういい 早く乗せてやれ!!」
そう言うとカガリの周りにいたボディガードたちが必死に抵抗するキラの両腕を掴んで船室へと連れて行った
「やれやれ・・・ってあれ?なんで俺も捕まってるの?」
ついでにディアッカもボディガードに連れて行かれた
「な、何でだよー」

 

「おーい 二人とも準備は出来たか?」
モニター室でカガリが船内の二人に問いかける
モニター越しの二人はすでに宇宙服を着ていた 
「カガリ!!本当にこれ飛ぶの?」
「非グレィトォ!!空中分解しないだろーな」
とにかく喚く二人にカガリもちょっと いらっ と来てバン!!とコンソールを叩く
「ええい!!オンボロだが大丈夫だ!!ちゃんと手順を踏んで発射すればあんぜ・・・あ」
「「あ?」」
カガリのコンソールを叩いた手はしっかりと発射ボタンを押していた

 

「ごめーん ゆるして」
「「ゆるしてじゃねーーー!!」」
そして一気に加速をつけてオンボロシャトルのミサイルつきは発射されたのだった

 

「「嘘だと言ってよ カガリぃーーー」」
ゴゴゴッゴゴッゴッゴゴゴ・・・・・・・・・・・ キラッ☆

 

「なぁ、ユウナ・・・急ぎとはいえオンボロシャトルに弟を乗っけなければいけない
 寒い時代だと思わないか?」
「あんたがやったんでしょうが、てか自覚あったんだ」

 
 
 

ところ変わってプラント内部ではラクス・クラインとマリューさんがNo20の手引きで
ロミナ・アマルフィの魔手から逃げ出していた
「はぁはぁ、ここまで逃げれば大丈夫でしょうか?」
「いいえ、最早このプラント内部は大姉さまの内部とも言えます 急ぎましょう」
「はぁはぁ、ちょっと休憩したいわね」
「これだから年増は」
「ちょ、私はまだ若いわよ!!」
そんな一行に追っ手の影がせまっていた

 
 

「うおおお!!やってやる!!オンボロシャトルぐらいプラントまでもたせてみせる
 僕にはそれが出来てしまうんだ!!」
「もう やけっぱちだな」
プラントに向かうオンボロシャトルの中、プラントまで機体を持たせる為に
キラはまさしく鬼神の如く働いていた
「速度計算、強度計算、最短航路捕捉、ミサイル切り離し準備 急げディアッカ 
 よーし データ上は最適だ」
「まさに危機一髪とはこの事だな」
「何髪の毛を後ろで縛って眉間に皺よせてるの?」

 

そしてなんとかシャトルはプラントの目の前にまで来たのだった
「や、やっと辿りついた」
「ああ、でもまだだぜ、突入までは気抜くなよ」
「ディアッカに言われなくてもわかってるさ 減速するよ」
そう言ってキラが減速レバーに手をかけた瞬間

 

         バキッ

 

見事に音を立ててレバーは折れた

 

「・・・」
「・・・」

 

最大速度のままシャトルは巨大アスランの口に突っ込んでいく
ついでに機体のあちこちから火が吹き、警告アラートが鳴り響く
「だ、脱出ポッドは!?」
慌てて二人が向かった脱出口には・・・
「手漕ぎボート・・・」
手漕ぎボートが鎮座していた
その間にも巨大アスランの口にシャトルは接近していく
「なんとぉーーーー」
キラの叫びと共にシャトルは巨大アスランの口の中に消えていった

 
 
 

キラとディアッカが強制的に巨大アスランに突入した頃、
プラントの内部を逃げ回っている女性3人組には恐ろしい追っ手が迫っていた
「「「ぎゃああああ!!気持ち悪い!!」」」
絶叫しながら全力疾走する三人を追うのは

 

全身を黄金の色で染め上げられ目を瞑り足を動かさずに直立不動で高速移動する
全裸のアスランたち 股間は何故かまばゆく光っている

 

実はこれ触手の集合体なのだが なんでこんな姿なのかは不明である
ともかくその動きの気持ち悪さと威圧感は相当なものである
そして、ついにラクスたちはその触手アスランたちに囲まれてしまった

 

ラクスたちがもう駄目かと思ったその時、目の前を巨大な黒い影が通り過ぎる
そしてその影は次々と触手アスランを引き飛ばしていき 建物に衝突してやっと止まった
「な、なんですの?」
そう言ったラクスの目に映ったのはオンボロシャトルだった

 

「いてて・・・ディアッカ 無事?」
「無事なわきゃねぇーだろうがぁーよぉ!!」
そしてシャトルから降りてくるキラとディアッカ
「キラ!!」
「ラクス!!無事でよかった!!」
お互いの存在を確認して抱き合うキラとラクス
「おーおー 熱い事で」
ディアッカの冷やかしで我に返って二人は顔を赤くしながら素早く離れた

 
 

                          続きます

 

おまけ

 

ラクスを思わず抱いた時のキラの脳内では・・・

 

(ああ、良かった ラクスが無事で 一生懸命逃げて走っていたみたいだし
 こんなに汗だくになって・・・ラクスの汗?・・・ラクスの匂い・・・
 ラクスの体臭!!ラクスのちっぱいと体臭!!ふぉふぉおおおお!!)

 

「僕はラクスと添い遂げる!!」
「まあ、キラったら」
「おいおい いきなり何言い出すんだ? しかもまだ そこまでの関係だったのか?」
「若いっていわねぇ」
「年増には毒ですね」

 

                      今度こそ続く

 

                      今回はここまで キラスポット回
                      どれだけ歴代Gの台詞のパロディを見つけれるでしょうか?
                      次回は議長と首領が大暴れするかも?

 
 

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