やがみけ_06話

Last-modified: 2008-04-22 (火) 22:55:37

12月24日、PM13:38
はやてが検査入院、と言う形で入院し、数日が過ぎていた。
はやては気丈に振る舞っていたが、本当は浸蝕に伴う痛みを必死でこらえていることを騎士たちは知っていた。
本当は寂しがり屋だというこも。
「雪が降ってますよ。主はやて」
花瓶に生けた花の角度を調整しながら、窓の外を眺めていたレイ。
外は日も出ておらず、すっかり曇ってしまっている。
「ほんまや」
本を閉じ、はやては外を見る。
「たくさん積もるとええな。そしたら、皆で雪遊び出来るし」
「年明けももうすぐだしな」
病室のドアを開けて入ってきたのはアスランとシンだった。
「はやて、調子はどうだ?」
「うん、ええよ。いつも通りや」
シンははやての側へ、アスランはレイと同じく窓側へと向かって行く。
「でも皆も無理して毎日見舞いに来る必要ないんよ?」
「別に……無理なんかしてないさ。俺たちが来たい、そう思ったから見舞いに来たんだ」
とアスラン。
「そやけど……退屈やろ?」
「退屈でもいいんだよ、やることなくても、はやてのそばにいられれば」
理由なんか必要ないと言わんばかりのシン。
「おおきにな」
照れ臭かったはやては少しだけはにかんだ。

 

雨が降っていた。
海は色彩を一変。荒れ狂い、海水同士、飲み込まんとして争う。
そんな海の上、キラはいた。
髪は雨に濡れて額にはりつき、はやてにつくってもらった騎士服も雨に濡れて体に張り付いていた。
そしてその前には、荒れ狂った海から姿をみせる魔の獣。
「フリーダム、もう出し惜しみはしない。だから相手がどんなでも、僕は全力で行く!!!」
『Full Burst Mode』
空間に描かれていく13の方陣。
『HighMAT Full Burst』
降り注ぐ雨を吹き飛ばし、曇り空を蒼天に染めあげる。
鮮やかな色とは裏腹に持つ絶対的な破壊力。
方陣から流れ出す13の奔流は魔の獣に吸い込まれ、一撃で対象を行動不能に追い込み、リンカーコアが露出した。

 

「はやてちゃんの親戚のお兄さんたちかっこいいわね」
「うん、今日は来てないみたいだけどあと一人いるんだよ」
はしゃぐアリサとすずか、はやてを含む三人以外に異様な空気が漂っていた。
レイとアスランは口を半開きにして押し黙り、シンは目を細め睨みつけていた。そんな中、はやては友達のすずかとアリサからプレゼントを受取りおお喜びしている。
問題は、なのはとフェイトもこの病室にいるということで、更に言えば、はやての友達にも含まれる……というのが問題だった。
「どうしたんや? アスラン、レイ」
突然とはいえ、友達の訪問に急に黙りこんだ三人を怪訝に思ったはやてに声をかけられ我に返った。
「いえ、そちらの二人とお会いするのが初めてでしたので……」
「少し驚いただけだ」
シンはすずかとアリサからコートを預かり、それをかけるためロッカーへ向かう。
同じくしてなのはとフェイトもロッカーへ。
「あとで病院屋上へこい」
シンは二人を視線をやることなく小声で続ける。
「念話なら使えない。レイはサポート、補助のエキスパートだからな。通信妨害など簡単だ」
お前たちのやろうとしてることはお見通しだと言わんばかりに初めてシンが見下ろすようにフェイトとなのはに真紅の眼を向けた。

 

海鳴大学病院、屋上。
四人の人影があった。
二人は幼い少女。
なのはとフェイトで残りの二人はその二人よりも6~7ほど年上の少年、アスランとレイである。
「お願い! 話を聞いて!!」
なのはが懇願する。
闇の書の真実を知ってしまったから、壊れたプログラムだと、完成後の結末を知ってしまったから。
「何で!!!!」
声がしたのは前の二人からではなく、なのはの背後からだった。
「邪魔をするんだよ!! お前はぁあ!!!!」
「ッ!?」
屋上外から姿を現したのは既に騎士服を身に纏ったシン。
握られた連結エクスカリバーは炎に包まれている。
なのはは障壁を展開。
一閃が突き刺さる。
「お前たちさえいなければ、もっと早く……はやてはきっと」
消え入りそうな言葉でシン。
障壁を砕き、なのはを吹き飛ばす。
エクスカリバーかり飛び火した炎が屋上を炎で包んだ。
しかし、揺らめく炎の中から現れる少女。
今度は完全武装している。
「悪魔め……」
その光景を前にシンは皮肉った。
「悪魔で……いいよ。悪魔らしいやり方で話を聞いてもらうから!!」
なのははレイジングハートを構えた。

 

「闇の書のプログラムは壊れています。
今のまま闇の書を完成させたらはやては……ッ!?」
言い終わらぬ間に鋭い一閃がフェイトを襲う。
「闇の書の一部である俺たちは君達よりも闇の書の事を良く知っている。
プログラムが壊れている?
ふざけるな!」
話し合いの余地があればと思ったフェイトだったが
「戦うしか……ないんですか?」
「あぁ」
その望みは叶わなかった。
「バルディッシュ」
『バリアジャケット・ソニックフォーム』
フェイトのバリアジャケットが変化する。
早さを求めたその武装にはもはや防御という考えない。
「装甲が薄い……緩い攻撃でも当たれば、君は死ぬぞ?」
「勝つためです!」
フェイトはバルディッシュを握る手に力を込め、
「強いあなたに勝つためにはこれしかないと思ったから……」
「そうか……。
本音を言えば、まだ幼い君達を討ちたくなどない」
うつ向き加減にアスランは言った。
「まだ、間に合います。武装をかい―――」
「だが、もう止まれない。後戻りはできない」
表情は見てとれないが、涙の滴が光った様にフェイトには見えた。
「時間もない……。
だから……」
『バリアジャケット・セイバーフォーム』
変化するアスランの騎士甲冑。
フェイトと同じく、防御を捨て、早さを追求したものである。
唯一の防御はフェイトと同じく、デバイスだけが頼りだ。
「手加減も出来ない!
レイは結界の維持と通信妨害に集中しろ。
テスタロッサは俺が……」
「もうやっている」
レイは既に魔法陣を展開していた。
なのはとシン、フェイトとアスラン。
刃と光弾が交錯した。

 

「(レイ、今日はもう戻る。これ以上活動しても成果は望めそうにない)」
「(――ッ――――ッ)」
そろそろ引き上げようとしていたキラは異変に気付いた。
「何だ? この感じ……」
背中を悪寒が駆け抜ける。
何かあったのだろう。
でなければ念話が繋がらないわけがない。
アスラン、シン、レイの三人がいる。
余程のことがない限り敗けはないとみていいはずだが……。
「次元転送」
騒ぎ立てる胸の内を押さえつけながらキラは魔法陣を展開した。

 

圧倒的に優勢かと思われた騎士たちしかし、ここで異変が起こった。
突如、バインドによってアスラン、シン、レイの三人が捕われたのである。
くすんだ紫色のバインド。
「何だよ、コレはッ!?」
もがくシンと、捕まるのを覚悟するアスランとレイ。
しかし、フェイトもなのはも逮捕する様子もなく、逆に警戒しているようだった。
そして、何かの気配を感じたフェイトは単発でプラズマランサーを何もない空間に向け放ち
「そこっ!!」
狙いを定めた場所へと高速斬撃。
「ぬぅッ!!」
現れたのは仮面の男だった。
「あなたは?」
驚愕に目を開くフェイト。一度はなのはたちの敵に回り今度は騎士たちの敵に回るというのだろうか。
だが男は一人ではなかった。横合いからフェイトは蹴り飛ばされ、そしてなのはとフェイトの自由を厳重に奪う。
「何なんだ一体……お前たちの目的は何だ!?」

 

バインドを解除し、アスラン。
「闇の書の完成だ」
顎に拳を当て、嘲り笑うように仮面の男が言った。
「闇の書を完成させても、貴殿方には使用権限がない。何の得にもならないはずだ」
同じ容姿を持つ二人の男は顔を見合わせると高笑いする。
「確に、私たちに得はないがね」
「仮にそこの白黒嬢ちゃん二人が言っていることが正しかったらどうだ?」
「闇の書のプログラムは大昔に書き換えられ、最早ただの破壊兵器でしかなかったとしたら?」
そんな馬鹿なと耳を疑うアスラン、シン、レイ。
「ちなみに俺たちは世界の破壊が目的ってわけでもない」
「私たちは繰り返される悲劇をとめるためにきただけだ。
闇の書は主を失うと資格を持つ者の元へ転生する性質を持っている。
故に、闇の書未完成前に主を殺しても意味はない」
「だが……完成後、主と闇の書、二人を永久凍結することができればどうだ?」
「まさか……」
二人の男の言葉にレイは動揺を隠せないでいた。
「さといね、そこの金髪坊主君」
「理解してくれたなら、君達を形成するコアを渡して欲しいのだがね」
言葉交さずとも、三人は既にそれぞれの刃を男二人に向け構える。
「ほぅ、どうやらそう簡単には渡してはくれぬようだな、ムゥ」
「手荒な真似はしたくなかったんだがねぇ、ラウ」
何処かおかしそうに仮面の男二人は名前を呼びあった。

 

「お前たちは……、お前たちも!! ふざけるなぁぁああ!!!」
理解した時、シンは既に飛び出していた。
「シン!!」
アスランが止めようとするが、
「アスラン、数ではこちらが有利です。何より、一対一に持ち込めれば……」
「わかった。援護頼むぞ、レイ!」
「了解」

 

「おうおうおう、威勢がいいねぇ、黒髪の坊主君。だが、君の相手よりまず」
胸の内から取り出されたカードは光となってシンを迎え撃つかに見えたが、後衛のレイを狙い撃つ。
そして、アスランとラウこの二人も同様である。
ラウは間合いを詰めてくるアスランから距離をとりつつ、ムゥと同じ系統の魔法を放った。
「レジェンド!」
『ドラグーンシールド』
飛来してきた光弾は障壁に突き刺さり、霧散する。
「厄介な奴らだよ。君たちは……あってはならない存在だというのに」
「何だと?」
アスランの斬撃をかわし、ラウはレイに放った光をアスランへ。
周囲から嵐の様に放たれる光線をかわす、アスラン。
レイが発射体を破壊しようとドラグーンを放つも、如何せん、相手の数と操作精度になかなか壊せないでいた。

 

(何があったんだ……)
キラはレイたちの元へ全速力を持って向かう。
(通信は繋がらないし……何だか嫌な予感がするんだ)
「急ぐよ! フリーダム」
『HighMAT Mode』
高速機動用の魔法を用いて、キラはレイが貼った結界を目印に現地へ向かう。
「間に合ってくれぇ!!」

 

「アスラン!!!」
今回の戦闘に置いてまず重要視されたのは相手との実力差。
一対一を得意とするベルカの騎士にとってそれは当たり前のことで、相手は自分よりも同等かそれ以下、得意の舞台のはずだった。
アスランとシン二人が得意な距離は近距離戦闘。そしてそれに続くように、中距離、遠距離となっている。
しかし、対するは遠距離を得意とする二人の男。
魔法も厄介なものを使用してくる。レイが使用するドラグーンに酷く酷似していた。
アスランとシンは近付くことが出来ない。
死角から放たれる奔流に四苦八苦する二人。
そして、均衡していた戦況は今脆くもくずれさったのだった。

 

レイの呼び声にアスランが振り向いたとき、体に衝撃が走った。
「なっ!? レイ、お前……」
アスランの視界には安堵の表情を浮かべるレイ。
「すいません。しくじりました。あとを頼みます」
ラウの放つ魔法をレイのドラグーンが牽制しそこねた。
そのミスからアスランを蒲うためにアスランを突き飛ばし……そしてレイの体を閃光が貫いた。
「レイ!!」
刹那。
レイを包囲する光弾が結界を作るとその中でレイを形成するリンカーコアが露出し、姿を消す。
「ぐっ、こいつ!!!」
怒りをあらわにし、突攻を仕掛けるアスラン。
だが、レイの牽制がなくなった今、間合いに入り込むのは絶望的だった。
次第に傷付いて行くシンとアスラン。
「(不味いぞ、シン)」
「(わかってる)」
一時の静寂。
「(シン、お前はキラを呼びに行け)」
「(アスラン、何を言って……)」
「(いいから行くんだ。あの二人は……俺が)」
額に汗をかきながらアスラン。
無言のうち、シンは承諾し敵に背を向けた。
「逃がさんよ」
『ファトゥム01』
「させるか!!」
『ハイパーフォルティス』
再びカードを使用する素振りを見せたラウとムゥに同時に攻撃するアスラン。
「行け、シン!!」
背中を押され、シンはキラの元へ向かう。
発動するラウとムゥの魔法。
乱雑に飛び交う閃光の嵐を避け、防ぎ、かすめ、くらう。
防戦一方になって行くアスランを前にしてムゥがシンを追って行った。
「糞ッ!!」
ムゥを見送り悪態をつけども状況は変わらない。そして……。
「終りだ」
耳元で声がした。

 

敵が近付いてきているのがわかる。
「アスラン……」
シンは呟き、キラを目指して向かうが、自分の周囲を囲む暗紫色の光弾に進路を妨害され、著しく速度が減退する。
「逃がしゃしないぜ!」
さらにカードを使用。シンを追い詰める。
「デスティニー、一撃できめるぞ!」
『OK!』
心を決めたシンはムウに向き直り、必殺の一撃を繰り出すため、構えをとる。
弾け飛ぶ二発の薬莢。
刀身が青白く輝き、そして
「焔火一閃、エクス、カリバァア!!!!」
放たれる青白い閃光を前にしてムゥはただ、カードを使用するだけだった。
『リフレクションシールド』
発生した障壁にすいこまれるようにして消えるエクスカリバー。
「嘘だろ!?」
そして障壁からシンに向け、エクスカリバーは放たれた。

 

海鳴大学病院屋上。
はやては突然自分が外にいることよりも凄惨な光景に手で顔を覆った。
レイの血に汚れた騎士服がはやての手に握られ、その前には同じく汚れたアスランの騎士服。
そしてなのはとフェイトによって十字に磔られているシンの姿。
所々焼け焦げ、ブルーの鮮やかな騎士服は煤まみれになっていた。
「……一体、なんなん……なのはちゃ……、フェイトちゃん……シンを降ろして」
磔にされているシンの両サイドに浮遊するなのはとフェイトは顔を見合わせ、くつくつと笑うだけだ。
「何がおかしいん?」
君は病気なんだ。
はやての問いに、なのはとフェイトはそう答えた。
もうなおらない、闇の書が完成しても君の病気が直ることはない。
はやての身に覚えのない単語が次々に出てくる。
「一体、……何が……。
アスランとレイに……なにしたん?
シンを放して……」
当のはやては先ほどから増す胸の痛みをこらえながら、必死の思いで言の葉をつむぐ。

 

とっくの昔に壊れた機能をまだ使えると信じて、無駄な努力を続けてたんだよ。

 

なのはとフェイトはそう告げる。
何故、二人がこんなことを言うのかわからない。言葉の意味も、理解できなかった。
なのはとフェイトはゆっくりと一枚のカードを持つ手を空に向かって掲げた。
「役に立たない機械は壊してしまおう」
フェイトが言う。
「壊してしまおう」
なのはが言う。
二人の持つカードが一体何の意味を持つのかはやてにはわからない。
カードが下へ切られんとした刹那。
「やめてぇ」
はやての叫びと
「やめろぉぉおお!!」
遠くからの怒声と蒼色の魔力弾。
「あなたは! あなたたちだけは!!」
魔力の波長の違いでキラはなのはとフェイトではないと判断する。
偽りの姿のまま、ラウとムウは回避した。
「憐れなものだな。助けたいと信じ、言葉をかけてくれたものたちを退ける。その結果がこれとは……、傑作だな。 闇の書の守護者よ」
「もうろくに魔力も残っていない分際で俺たちを倒そうっていうのは、無理があるんじゃないのか?」
「キラッ!!」
はやての呼び声にキラは微笑みで返し、なのはとフェイトの姿をした仮面の男へと向かっていった。

 

目の前の光景が信じられなかった。
乱雑に交錯する閃光の嵐。傷付け傷付き、押され押し返し、そしてはやてのそばに液体が付着する音ともに何かが落ちてきた。
左腕である。
「ひっ!」
空気が喉につっかえ、声が出ない。
やがて左腕は光となって消え失せた。
恐る恐るはやてはキラを見る。左腕がなかった。
「闇の書が完成したところで、君の主は助からない。
それどころか完成した瞬間に際限なく魔力を使い果たしくちはてるだろう」
フェイトが言う。
「そんなこと!! 誰が信じるものか!」
闇の書の一部であるキラはそんなことを認める分けにはいかなかった。
プログラムが壊れているならば、自分達が一番それを理解しているはずだ。
「この世界を守るためだ。蒼い坊主くん」
なのはから放たれる閃光がキラの右足を撃ち抜いた。
「くっそぉぉおお!!」
『サーベル・アンビデクストラスハルバート』
フリーダムの柄尻を連結。
もう少しなのに

 

胸中、そんなことを思いながらありったけの咆哮をあげ、キラは二人に向かって突攻を仕掛ける。
左肩を閃光が直撃。ぶれた体はそのまま失速。
はやてが叫び声をあげるなか、キラはその姿をリンカーコアと変えた。
「……何で……何でこんなこと……すんねん……なんで……」
シンの姿も消えていき、闇の書へと蒐集されていった。
「何で……」
おえつの中に増大する憎悪。
「うぁぁぁああああ!!!!」
天空に突き刺さる声。
直後に雲を吹き飛ばし、昇ゆく爆光。
「はじまったようだな」
ラウとムウは元の姿に戻り、その姿を隠した。
漆黒の闇に包まれた中、はやての胸には一冊の本が在った。
『グーテンモルゲン・マイスター』
闇の書である。
「封印…解放」
抑揚のない声ではやてが呟くと
『承諾』
の声とともにはやての容姿が音を立てて変貌を遂げる。
髪は腰まで伸び、桃色がかったブロンドヘ。
身長がいくらか伸びて魔力で出来た漆黒の翼が片翼2枚、計4枚がその姿を表す。
やがて光は晴れ、ラウとムウにより多重バインド及び結界に捕われていたなのはとフェイトがはやての様子を心配して見守る前に姿を現す。
「幾度こんな悲しみを繰り返せばいいのでしょうか……」
涙を流しながら天を仰ぎ、少女は悲しげな声で呟くように言う。
「私は闇の書……。
私の力の全ては」
雪のように白い腕を天に掲げる闇の書。
その手に収束する深紅の光。
『パルマフィオキーナ』
「主の願いのそのままに……」