リリカルなのは00 プロローグ

Last-modified: 2015-02-11 (水) 09:51:47

地球人類初のイノベイターである刹那=F=セイエイは地球外変異性金属体『ELS』との対話を
成し遂げ、彼らの危機を救うためにプログラムと化したティエリア、愛機ダブルオークアンタと
共にELSの母星へと旅立った。

 

ELS母星でELSと地球人類との友好への道筋を作った刹那達は量子ワープで地球に戻らず、
ELS以外の異種知性体と対話を行うために外宇宙を探索しながら帰還する事にした。

 

刹那の体はELSとの融合で人類が生命活動を行うのに必要な定期的な睡眠や栄養補給等から解放されており、
クアンタムバーストの使用で外部装甲を失っていたクアンタも刹那同様に融合したELSの恩恵を受けて
クアンタ単体での外宇宙航行が可能になっていた事がこの決定の大きな後押しになったのである。

 
 

ELS母星から飛び立った刹那達は様々な種族との出会いと別れを繰り返していく。
この物語はそのほんの一端である。

 
 
 
 

夢を見ていたんや……、おとうちゃんとおかあちゃんが事故で亡くなって一人になった
わたしといっしょに笑ったり泣いたりしてくれる、そんな家族を……

 
 
 
 

その日は八神はやてにはいつもと変わらない一日のはずだった。
いつものように一人で着替えて車椅子に乗り、一人で食事をし、一人で両親の墓参りに行く。
そのはずだった。
墓参りに行く途中にきれいな宝石を拾うその時までは……。

 

八神はやては習慣になっている両親への墓参りへ車椅子で向かう途中で人気のない郊外の
なだらかな丘に差し掛かった際、道に光る物があるのを見つけた。
気になった彼女は車椅子を近づけ、車椅子に備え付けてある火ばさみで拾って確認してみる。
碧眼の瞳を思わせる色と形状をした宝石で特に泥汚れ等は付いていないようだ。
誰がこんなきれいな宝石を落としたのだろうと思いながら火ばさみから手に取った時にそれは起こった。
宝石が眩い光を放ち、辺り一面が真っ白になったのだ。その光の奔流によってはやては気を失った。

 
 

「……はやて……はやて……起きるんだ、はやて」

 
 

誰か自分の知らない男性の声がはやてを呼ぶ。
自分は一体どうしたのかと考え、墓参りに行く途中できれいな宝石を拾った事を思い出して目を覚ます。
気が付くと目の前の男性に介抱されて寝かされていたらしい。

 

「わ、わたしは八神はやて言います。あなたの名前は一体なんておっしゃるんでしょうか?」

 

知らない男性に膝枕されて気恥ずかしかったのか思わずどもってしまうはやて。
すると目の前の男性、黒髪に金色の瞳をした青年はこう答えた。

 
 

「俺の名は刹那=F=セイエイ。『世界』を巡っている旅人だ」

 
 

【戻】

 
 
  • 続きが気になる、早く続きでないかな -- 2014-05-08 (木) 12:50:38
  • 続きはないんですかぁーーー (OO; -- 2015-01-28 (水) 10:08:09
  • ないのかー -- 2015-02-11 (水) 09:51:46