種なのは_第02話

Last-modified: 2007-11-18 (日) 16:00:00

マリューはストライクを起動させたはいいが、ジンと比べてぎこちない動きだった。
そこに1機のジンが正面に来てしまった。
ジンがマシンガンを撃とうとした時、マリューはとっさにPS装甲通電ボタンを押した。
ガガガガガガ・・・・
PS装甲のお陰でどうにか実弾は防げた。
「くそっ、なんて装甲なんだ!だが、装甲が良くてもそんな動きでは・・・!」

「こんなOSでこれを動かそうなんて無茶だ!」
「仕方なかったのよ。急な襲撃でOSの設定がきちんと出来なかったのよ」
そんな会話の間にジンは斬重刀を構えて斬る体勢に入っていた。
「っつ・・・!どいてくださいっ!」「貴方何を・・」
モニターで後方を確認するとサイとミリアリアとカズィとトール。そしてバリアジャケットを身に纏ったなのはがいた。

「ロボットが戦ってる。! 魔力反応」
なのははジンとストライクから闇の書の防衛プログラムの魔力が出てるのに気付いた。
「アースラと連絡まだ取れてないけどこのまま放っておく訳には・・・」

斬重刀で斬り掛りに来たジンをキラは頭部を殴り突き飛ばしOS書き直しの時間を作った。
「よしっ、今のうちに・・。
キャリブレーションをとりつつ・・・ゼロ・モーメント・ポイント及びCPGを再設定・・・ちっ!
なら、擬似皮質の分子イオンポンプに制御モジュール直結!ニューラルリンゲージ・ネットワーク再構築・・・
ええい!メタ運動のパラメータ更新。フィードフォワード制御再起動、伝達関数!・・コリオリ偏差修正!・・
運動ルーチン接続!システムオンライン!ブートストラップ起動!!」
「こ、この子・・・・」
「武器は・・・!?アーマーシュナイダー・・・、これだけかっ!」
「うわぁぁぁぁぁ!」
再びジンが斬撃に来るが斬重刀をかわし、頭部カメラアイにアーマーシュナイダーを刺し込んだ。
そのままジンは機能停止し、パイロットは脱出した。しかし、
「ディバインバスター」
カートリッジ2発消費し、なのははジンを撃ち抜いた。
ジンが機能停止状態にも関わらず、魔力反応が出ていたため、やむをえず破壊したのだ。
人が杖から桃色の光を出し、ジンを破壊した事にキラやマリューは驚いた。
「これって連合の新技術ですか?」
「連合でもこんな技術は開発したなんて耳にしたことはないわ」
様々な事を議論しながら二人はストライクをアークエンジェルとの非常時合流地点に移した。

合流地点にキラ、サイ、ミリアリア、カズィ、なのはを移してからマリューはストライクを見ながら言った。
「これは軍の重要機密。民間人のあなた達は一時的に拘束します」
「シェルターに避難させてくれよ」
皆は不満を漏らす。
ズキューン!
マリューは拳銃を空に撃ち、拳銃を向け再度警告した。
「緊急事態なのよ!あなた達は民間人と言えども協力してください!」
「わ、分かりました」サイは言った。
「あのロボットにキラが乗ってたの?」
「うん・・・なりゆきでね」

マリューがなのはに問い詰める。
「そういえば、さっきの桃色の光、あなたがやったの?」
「ぅ・・・」
バリアジャケット装着状態でレイジングハートも起動状態。工場ブロックでの混乱で思考できない状態に陥っていた。
「・・・はい。そうです・・・。でも秘密にしてください・・・」
それしか言えなかった。

その頃・・・

ピキーン!
「ふははっ。奴も居るのか・・・。私も出るぞ!」
ラウ・ル・クルーゼは現状最新鋭機のシグーに乗り、ヴェザリウスから出撃した。
「くそっ!奴か!」
ムウ・ラ・フラガは焦っていた。
新型5機の為に連れてきたパイロットを乗せた戦艦が撃沈され、帰艦するべき艦が無いのだ。
特殊な人間にしか扱えないメビウス・ゼロでジンを数機落としたが、焼け石に水だった。
その上、クルーゼが来てしまった。
ヘリオポリス内に逃げ込もうとしたが、クルーゼの不意打ちに遭い有線式ガンバレルの4つの内の1つをやられてしまった。
ヘリオポリスへ入った。クルーゼを振りきる事が出来ずにシグーも一緒だ。

アークエンジェルがあるドッグでは死体が散乱している。艦長もその死体に混じっている。
奇跡的に助かったナタル・バジルール少尉が一時的に指揮を取り、発進の準備をしていた。
「アークエンジェル、発進!」
爆発で歪んでしまっているゲートをローエングリンで壊し、アークエンジェルは緊急時合流地点へ急いだ。

「5番コンテナを運んできてちょうだい」
マリューはストライクのストライカーパック3種を急いで揃えようとしていた。
そこに、シグーに追われているメビウス・ゼロが来た。
「ん?アークエンジェル!ストライクだけ守れたのか」
「そんな事を考えている場合かね?ムウ・ラ・フラガ!」
ムウがアークエンジェルに目を捕らえた時に、シグーの斬重刀がメビウス・ゼロのレールガン部分を切り落とした。
「これ以上、やらせない」
キラはランチャーストライカーパックを装備し、アグニをシグーに向けて撃った。
が・・・そのエネルギーは膨大で、シグーの右腕をかすめ、そのままヘリオポリスに穴を空けてしまった。
「ぁ・・・・・」
「何という威力だ・・・。ここは撤退しておくか」
キラはコロニーに穴を空けてしまった事に深く後悔した。