901◆GbvohmL8bU_第46話

Last-modified: 2015-03-16 (月) 01:32:01

プラントに戻ってきたクルーゼ隊、その内のアスラン達4人は、評議会からの呼び出しがあり、評議会の円卓の間にやってきていた。
「忙しい所すまないな。君たちの今後の予定を伝える」と、クライン議長が話し始める。
「我が娘、ラクス・クラインを連合から救出した功績により、新型モビルスーツを授ける」
「ぎ、議長!」
アスランは狼狽えた。第八艦隊との対決に、完敗した責任を取らされると思っていたが
全く反対だったからだ。
「現在、ビクトリア宇宙港は我々が掌握し、連合の宇宙港はパナマだけだ。だが、この作戦で痛手を受けたのも事実、赤服のパイロット4人も
遊ばしている余裕などない」
「・・・クライン議長、次の作戦で戦果を取り、帳消しにしろということでよろしいのですね?」と、ニコルが確認を取る。
「もちろんだ。作戦名『オペレーションスピットブレイク』表向きはパナマを狙っているが、本当のの目的はアラスカ基地だ。誰にも言わんで
くれよ」
姿勢を正し、アスランが代表で答える。
「了解しました!これより新型モビルスーツの受領にまいります。オペレーションスピットブレイクでの戦果をご期待ください!」
一人前に見える自分達の息子を、誇らしげに見つめる評議会のメンバーであった。
格納庫への移動中、沈んだ空気の中、ディアッカが軽口を叩く。
「いやぁ、新型を貰えるなんて最高だね。これで百人力だぜ」
それに対してイザークが苦言を示す。
「バカもんが!これで戦果を上げられなければどうなるかわからんのだぞ!少しは考えろ!」
それをニコルがなだめる。
「まぁまぁ、そう熱くならないで下さいよ。新型の性能次第ではフラッグに対抗できると思いますよ」
最後にアスランがまとめる。
「そうだな、とにかく新型に慣れないといけないな」

 

格納庫に到着し、技術者の案内で目的の場所に到着した。
「これが我々の技術の全てを注ぎ込んで作った機体です」
照明がたかれ、機体の全容が明らかになる。
そこには、2種類の機体がそれぞれ2機づつ、合計4機の灰色のモビルスーツが佇んでいた。
片方は背部にある大きな翼が特徴、もう片方は頭にあるセンサーと思わしき部分が、トサカみたく尖っているのと、背中にグゥルがあること
以外、これといった装備が見当たらない。
「どうですか?連合の技術をより洗練した機体は」技術者が自慢げに言っている。まだ続くようだ。
「翼がある方がフリーダム、もう片方がジャスティスと言う名前です。一番の特徴がNジャマーを無効化するパーツを装備しているため、核動
力を採用してます」と、ドヤ顔の技術者がいる。
ふと、ニコルが疑問に思ったことを聞いた。
「え?バッテリーじゃないってことは・・・PS装甲のエネルギー切れは・・・無くなったのですか?」
技術者はニヤリとし「PSダウンが起こる確率は限りなく0に近いです。
もちろん、発電する以上の電力が消費されたらPSダウンもしますが、まず無いでしょう」

 

長々と技術者の説明が続くためまとめ
共通装備
頭部バルカン、ビームライフル、ビームサーベル、バックパック(換装可能)
フリーダムパック(10枚の羽と2門のビーム砲)
ジャスティスパック(強化グゥル、ビームと実弾を装備)
ミサイルパック(フラッグの劣化パクリ、ミサイルと大型対艦刀を装備)
フリーダムの腰部にレールガン、ジャスティスの肩部にビームブーメランを、それぞれ固定武装で装備している。
機体特性としてはフリーダムは対多数用の調整を、ジャスティスは近接用の調整となっているようだ。
「簡単に説明しましたが、質問はありますか?」と、聞きながらまだ話し足りないようだ。
「いえ。大丈夫です!有難うございます!これよりシミュレーター訓練に言ってきます!」と、アスランが有無を言わさず終了させる。
技術者だからか、説明が長かったようだ。

 

シミュレーションの結果、フリーダムにディアッカとニコルが。ジャスティスにアスランとイザークが乗ることになった。

 

ザフトの地上、宇宙共に、ほとんどの戦力を投入するこの作戦、連合に察知されてはいるが、パナマ狙いだと認識されている。
そのため、パナマの宇宙港近辺には連合の援軍が次々と到着している。
これが吉とですか凶と出るか、神のみぞ知る。

 
 

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