LOWE IF_vKFms9BQYk_ダブルキラ(ダーダネルス)

Last-modified: 2007-11-11 (日) 21:38:14

ダブルキラ(ダーダネルス海峡の対決)

「ストライクルージュ!カガリが乗っているのか?」
 仮面の男はオーブ軍からでてきたMSに驚く。
 かつて一緒に戦った仲間と戦うのは気が引けるようだ。
「しかしこれは戦争だ。かつての仲間、友、家族が乗っていようとも私は迷わない!」
 仮面の男は、迷いを切り捨てストライクルージュに向かう。
「イージス?いや違う」
 アスランはこちらに向かってくるMSに驚いた。
 驚きはしたが、一瞬で思考を切り替える。
 仮面の男とアスランの戦いが始まる。
 ストライクはセイバーの攻撃に追い込まれていく。
「こんな所で俺は死ねない!」
 アスランのSEEDが発動する。セイバーの攻撃を次々と避ける。
 セイバーの行動後の一瞬硬直の隙を突きストライクはビームライフルを放った。
 仮面の男はコックピットの中で唐突に衝撃を受けた。
 目の前に映っていたストライクが上へと消えていった。
「大丈夫ですか?」
 シンからの通信が入った。
「シン、先程の衝撃セイバーを突き飛ばしただろ」
「助かったかいいじゃないです」
「そうだな。今からストライクを落とすぞ」
「わかりました」

 SEEDが発動しているアスランの駆るストライクは二人の攻撃をかわしていく。
「くそー!」
 シンが吼える。
「シン!」
 仮面の男がシンを感情を抑えるように叱咤する。
(力が未熟なままSEEDを使うな。シンを昔の僕みたいにはさせない)
「私の言葉に従え!戦術、戦略を使えばストライク一機ぐらい楽に倒せる」
「分かりました」
 シンは感情を抑えた声で返答した。
 二機の動きが突然変わり、ストライクを追い詰める。
「カメラで写らない死角からの攻撃か!反応が遅れる」
 アスランがコックピットの中で叫ぶ。
 インパルスのビームサーベルがストライクの足を切り落とした。
 ストライクの行動が、姿勢制御のため一時硬直した。
「終わりだな」
 セイバーのビームサーベルがストライクを襲う。
 ビームサーベルを振り下ろす腕が何かによって破壊される。
「何!?」
 仮面の男は、咄嗟にストライクを海面に向かって蹴り飛ばした。
「フリーダム!」
 通信越しにシンの叫び声が聞こえる。
 インパルスが突然現れたフリーダムに今でも飛び掛ろうとしていた。
「ハイネ、シンをミネルバに連れ戻せ!今の状態では使い物にならん」
「しかしあんたはどうすんだ?」
「フリーダムを潰す!」
「セイバーは片腕がないんだぞ?」
「今フリーダムはこちらを気にしていない。奴の真下から仕掛ける」
「わかった。かならず戻ってこいよ」
「ああ」
 仮面の男はハイネとの通信を切ると、セイバーを加速させた。
「フリーダム、まだ気がついてないようだな」
 セイバーはフリーダムの真下からビームライフルを放つ。
 フリーダムはまるで下から来るのが分かっていたかのようにビームを避けた。
「馬鹿な!?今のを避けただと!ラクス・クライン、複製にムウ・ラ・フラガ、ラウ・ル・クルーゼと同じ能力を加えたのか?」
 フリーダムがセイバーにコーディネータでも耐えられないと思われる加速で迫ってきた。
「あの加速度に耐えているのか?このままでは・・・」
 セイバーは持っていたビームライフルをフリーダムに向けて放り投げた。
 さらに盾をライフルに向かって投降した。
 キラは目の前で起こっている有り得ない行動に戸惑いを示した。
 ライフルと盾が接触し、爆発が起こった。
 キラのモニターが爆発のせいで一瞬煙で見えなくなった。
 ミネルバから撤退命令の信号弾が発射された。
 仮面の男は信号弾を確認するとミネルバに向かって撤退を始めた。
「フリーダムとそのパイロット、今のザフトでは誰もかなわない。ラクス・クライン厄介な相手だ」
 仮面の男はコンソールを叩き、苦渋に満ちた表情を浮かべた。


キラが空間把握能力を持っている理由を入れてみました。

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