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Lyrical DESTINY StS_第17話

Last-modified: 2019-01-06 (日) 18:20:34

生きていたい。
生きていることが当たり前だってことを照明したい。
ずっと皆と生きていたい。
ソレはきっと大切な人がいる人すべてが思うことなんじゃないのかな?
だって・・・生きている喜びを知っているのだから。
だから人は、醜く生にしがみつくんだ。
誰も・・・笑えないほどに。

 

第97管理外世界において、一つの大きな・・・だが、小さな戦いは始まろうとしていた。
なのはたち管理局の少数精鋭部隊における、元の任務はレリックの回収だったが、
今は敵の・・・つまりはロートとリリウェルの捕縛へと任務が切り替わっていた。

 

「あと20メートル先の地点にお二人が張っています!
そこで封鎖結界を発動させて・・・後は何とかなれ!です!」
リインが途中まではいい感じにナビゲートしていたのだが、
途中からもはやまかせっきりなことを言い出す。
「了解や!確かこの先は・・・海鳴公園やな!」
はやてもそんな事は気にせず、地形把握を行いながら走る。
「はやて!レリックが反応した場合は?」
「私かなのはちゃん!もしくはアスラン君が封印してくれるよ!」
やはり作戦らしい作戦はなく、出たとこ勝負もいいところだった。
まぁソレも仕方ないといえば仕方がない。
何せ、レリックにばかり集中が行き、発見してからの作戦などは少なからずあっても、
サプライズ的なことは予想していなかったのだから。
だが、封鎖結界を用いるとはいえ、市街地での戦闘はかなり無理が生じる。
仮に、レリックの発動によって封鎖結界の効果をキャンセルされ、
一般人に魔法をさらせば、まさしく三つ巴以上のことになりかねない。
そんな危険性がはらんだ状況での行動は自殺行為にも等しかった。
キラたちで言えば、守る側のデメリットと攻める側のメリットといった感じである。
ロートたちは管理局視点から見れば、処罰の対象であり、“敵”なのだ。
だが、はやてたちの視点では・・・彼らの意見を聞く限り“被害者”
「・・・恐れているのですか?この事件の結果を」
はやての後ろを走るシグナムが突然そんなことを口にした。
確かに、ただ前を走るはやてにはわからないだろうが、
後ろを走る二人にはやはりその背中から何かを感じていたのだ。
「正直、怖いよ。だって・・・あの子たちは、悪意がなくて・・・
ただ、純粋な気持ちで動いているんやから」
はやてはロートたちを目にしたときからずっと思っていた。
戦いたくない、と。
戦ってはいけない、と。
どうしてそんなことを思うのか、はやてにもわからない。
そして、その思いに似たものをシグナムたちも思っていた。
彼らは似ている。
大切な人たちと幸せに過ごすために今を茨の道で進む。
それが、ロートたちが進んでいくことだった。

 

「ロート!追い込まれてるよ!!」
一方、追いかけられている彼らもやはり、意図的な追い込み方に気づいていた。
「ああ・・・俺は、やっぱりこの世界の人を傷つけたくない・・・
なら、乗ってやって、そこで戦うさ!」
ソレは、ロートの美学的なものだった。
「けど、相手は五人、私たちは・・・」
「俺だけで十分さ!」

 

リリウェルが途中まで自分を戦力に加算した話をしていたのだが、
ロートはソレを否定するように遮り、自身の力を誇示せんと、力瘤を作ってにっと笑う。
「でも」
リリウェルは少し引きずるが、ロートはソレより早く言葉を口にする。
「できないかもしれない・・・けど、お前だけは逃がす・・・逃がさせてくれ?
俺は・・・お前を守りたいんだ!・・・“狂人”だった頃の、戦うことしかできなかった
俺を救ってくれた博士や、その後の笑い合える日々をくれたお前に」
“狂人だった頃”とロートは言った。
ソレはおそらく、CEの世界の自分の元になった人物クロトをさしているのだろう。
彼は・・・知っているのだろうか?
自分が戦うことしかできなかった日々、戦うことに美徳を覚えていた日々のことを。
「だから、頼む・・・誰かのために戦えるようになった俺の
・・・たった一つの願い、聞いてくれよ」
その言葉に、リリウェルはデジャヴにも似た映像が脳裏をよぎっていた。
今は瞳から光を消し、残酷に笑って人を殺す運命の翼を持つ少年の少女の亡骸を抱いて号泣する姿を。
「・・・けど、自分を犠牲にした戦いだけは、しないで欲しい」
それが彼女の・・・ロートに対するせめてもの願いだった。
願いに対しての願いの返答。
少しおかしく、だが彼らにしか理解できないことだった。
だが、そんな彼らと戦わなければならないのだ。
人の業という存在が。

 

「こちら、アスラン・・・配置完了!」
「こちらもOKだよ」
キラとアスランはロートたちが走るルートに罠を張っていた。
トラップ結界だ。
AA以上の魔道士が指定したエリアに入ると発動するもので、その結界の強度は
ベルカ騎士を持ってしても、突破がなかなか許されぬほどのものだ。

 

「目標エリア侵入まで後・・・・5」
ロートたちの反応がアスランとキラの持つデバイスの地図に点滅する光の点となって知らせている。
「4・・・3・・・2」
アスランは時間経過を口にしていき、そのときは近づいていく。
「・・・1・・・0!!」

 

そうアスランが口にすると、ロートたちの反応があるエリアを中心に封鎖結界が発動。
展開していく。
一瞬の違和感が走った後、その場所は戦いの場となっていた。

 

「誘い込まれてやったぜ!」
ロートは結界が発動されると即座に止まり、懐からスラッシュ・レイダーを取り出していた。
ロートたちの前にはアスランとキラ。
後ろからははやてたちがすでに到着し、挟みうっていた。

 

互いの視線は厳しい。

 

空気もいつもより張り詰めており、その凍るような溶けてしまいそうな、
そんななんともいえない感じだった。

 

「アスラン、八神さんたちも・・・手を出さないで欲しい」
すると、キラが前に出てそういった。
ソレを聞いたアスランたちは当然驚きに目を見開いていた。
「な、何を言っている!?俺たちは!」
「・・・周囲の警戒を怠らないこと。この子たちは僕に任せて」
いつになく真面目なセリフを言うキラ。
ソレを聞いたアスランは思わず後ろに半歩ほど下がってしまう。
それ以降、アスランは何も言わず・・・またはやてたちも何も言わなかった。
そうして、アスランたちはキラにすべてを任せ、後ろに少し下がり、結界外への警戒へと意識をやる。

 

リリウェルはロートに少し離れていることを示唆され、距離を置く。
「・・・いいのかい?彼女が君から離れたら、僕たちは彼女だけを捕らえるかもしれないよ?」
キラが不適に笑って、思ってもいないことを口にする。
「それがアンタたちにできるなら、俺は・・・俺たちは本気で管理局のすべてを潰す」
ロートはいつになく冷静で、かつ厳しい視線をキラに向けた。
「言葉はもう、要らないよ・・・さぁ行くよ?」
キラは一度目を閉じ、もう一度開ける。
すると、その目はすでに・・・SEEDを発動した明るさの一切を拒絶した瞳となっていた。
「・・・“SEED”か。ソレへの対抗策を持っていないとでも!?」
ロートはスラッシュ・レイダーを起動させ、バリアジャケットを装備する。
(データ形成完了。シミュレーションパターンSに固定。エモーションリンク完了)
レイダーはそれだけ機械音で告げると、そのまま機能のすべてをロートに預けた。
「ああ・・・行くぞ!!」
ロートは右手にミョルニルの鉄球を装備し、左には盾を装備してキラに対して突撃する。
「・・・フリーダム」
(ラケルタ・ソード)
瞬間、キラの両手に筒が現れ、その筒の穴部分から魔力刃が精製される。
そして、ロートが盾部分を突き出してきたので、キラはソレを魔力刃で受け止める。
「身持ちが硬いぜ!!」
キラは予測としてロートがミョルニルを突き出してくると
思っていたのだが、ロートは右足を蹴り上げてきたのだ。
「甘い!」
だが、ソレをものともしないキラは重心が少し軽くなったロートに対して力押しで攻める。
「ちぃ!」
ロートはいったん後ろに下がるため、脚部にスラスターを発生させ、地面をすべるように後ろに下がる。
「便利なデバイス・・・能力だ」
キラは技術人間として、ロートのデバイスに興味を示したが、そんなものはすぐに捨てる。
「でやぁ!!」
ロートは下がった位置からミョルニルをキラに投げ放つ。
鉄球の後ろ部分についているバーニアがミョルニルの鉄球を加速させる。
「フリーダム!」
(ラケルタ・ブレード)
キラの思考を一瞬で理解し、フリーダムはキラのもつ魔力刃の出力を二倍ほどに上げる。

 

そのキラの魔力刃は一本の光が、それこそキラの腕の二倍はありそうなものになり、
魔力刃の光はさらに輝きを増していた。
「はぁぁぁ!!」
そして、迫り来るミョルニルをそのまま刃で受け止めるキラ。
さすがの勢いなのか、受け止めてなおミョルニルはキラの体を
じりじりと後ろに下げ始めていた。
「く・・・ぐっ!」
キラも歯を食いしばり、その鉄球を必死に押す。
だが、ロートは次の手を打っていた。
「!?」
ロートはミョルニルをそのままに、キラの真横に移動していたのだ。
「食らえ!スラッシュ・ペイン!!」
キラはロートが真横に来たのに対し、意識がそれてしまったのか、
ミョルニルに対する力が弱まり、さらに押されてしまう。
それを狙いロートは、左手に盾付二連装銃口から鋭利な魔力刃を発生させる。
その刃はキラの背中に向かって振り下ろされる。
瞬間的にキラは痛みに顔を歪ませ、またミョルニルの勢いに負けてしまう。
「ぐぁ!」
ミョルニルはそのままキラを吹き飛ばし上に飛翔する。
飛翔した状態からさらにキラに向けて落下を始めた。
「食らえ!爆殺だ!!」
爆発が起こる。
ミョルニルがキラに接触し、爆発を起こしたのだ。
その爆発は先日のエリオとの戦闘よりも大きく、二倍以上の威力はありそうだった。

 

爆発と同時にロートは地面を蹴り跳ねて、爆煙の位置から距離を置いた。
「・・・レイダー、バックアップシステム起動」
ロートは警戒を解かず、再びスラッシュ・レイダーに起動にバックアップを要請した。

 

爆発した場所を、アスランは静かに、はやてたちは少しあわてて見つめていた。

 

「まったく・・・痛かったよ」
声がした。
煙が上がっている場所からだ。
その数秒後には煙が激しい突風で吹き飛ばされていた。
キラは両手の甲少し下部分の場所に装備した小さい盾部分から魔力シールドを展開していたのだ。
「ったく、いたたまれないってなぁ!!」
ロートはキラのペースにはまらぬよう、少し攻めを焦るように攻撃を再開した。
(マスター!功を焦っては!)
スラッシュ・レイダーはそういうが、ロートはやはり聞かず、そのまま突っ込む。
「レイダー!攻撃こそ、最大の防御だ!!」
そう叫んで、ミョルニルを収納し、キラと同様に魔力刃を展開し、
左手には先ほど使った二連装銃口から魔力刃を出しつつ、両方の手で攻撃を開始した。

 

二人の戦いは、傍から見れば、ロートに分があった。
勢いから見てもキラは押されている。
そういう印象があるにも関わらず、アスランだけはソレを冷静に見つめていた。
(なぜ・・・本気を出さないんだ?同情?それとも、何かあるのか?)
アスランは思考をめぐらせている。
だが、アスランが思っているほど・・・キラは戦いを行える状態ではなかったのだ。

 

(マスター・・・・“SEED”開放による反動が体に蓄積されすぎです・・・
今のままでは、まともな戦闘ができなくなります)

 

フリーダムはキラの耳にだけ入るようにいった。
キラは・・・他人の見えないところで戦っていた。
“SEED”も前回のシンとの戦いの一度ではなく、それなりにキラは任務で使っているのだ。
そして、キラの体はなのはと同様に・・・ダメージが蓄積し、彼自身はもうピークを過ぎているのだ。
「わかっている・・・けど、彼らとの戦いが終わるまでは!!」
叫ぶキラ。
フリーダムもそれ以上は何も言わなかった。

 

戦いは激しさを増している。
もう何度目の激突による突風が巻き起こっただろう?
アスランは目の前で戦う親友の姿を少し切なく見つめていた。

 

─そうして、俺はお前の背中を見つめているしかないんだな。

 

いつだってそうだった。
キラは誰かのためにその手に持った銃で自分が傷つくことを厭わず、戦った。
大切な人を、国を、その人が大事にする何かを守るために。
キラ・ヤマトという俺たちの世界で最高の存在。
ユウレン・ヒビキ博士が生み出し、人の業と称された存在。
望んだわけじゃないのに、望まれてしまう存在となった不幸な人間。
戦うために生まれたわけじゃないのに、いつの間にか戦っていた。
誰よりも強かった。
誰よりも優しかった。
誰よりも世界を見つめていた。
そんな彼が今、再び命を賭して戦っている。
戦っているんだ・・・なのに、なぜ見ていることしかできないのだろう?
全員でかかれば、捕縛などたやすいだろう。
だが、それが自分にはできない。
してはならないと、本能が告げているのだから。

 

─時空管理局・本局 ゲーエン執務室─

 

管理局少将のゲーエンの執務室に特殊戦技隊5人は集まっていた。
そして、彼らの前にはゲーエンが立っている。
「特殊戦技隊の諸君・・・行ってくれたまえ!第97管理外世界へ」
「了解です」
5人のうち一番前に立って敬礼したのは、リーダーである金髪の男性・・・その男の
顔はやはりCEの世界の犠牲者の一人・・・レイ・ザ・バレルのものであった。
彼の名はシックザール・クンバーン。特殊戦技隊リーダーであり、階級は一等空佐となっている。
そして、最後の最後の一人もその顔はCEの人間であった、ハイネ・ヴェステンフルスの
ものでもあった。この男も一等空佐であり、名はエーラ・フントである。
「しかし、バーンは右腕を失っています・・・本作戦では“使い道”がないかと」
「構わん。最悪盾になれば君たちの作戦成功率は上がるだろう?」
彼らの会話にメルクーアが少し嫌そうな顔をするが、ソレを見せぬように視線をそむける。
「いくら“使い道”がないといっても、犠牲を出すつもりも、盾にするつもりもありません」
しれっとそんなことを口にした男のセリフにバーンとメルクーアは驚く。
「・・・好きにしたまえ」

 

そう言って、ゲーエンは彼らに背を向け、自身の机に座った。
その後、そこにはゲーエンのみが残されていた。
「自我を持つ・・・か。人形風情にはいらぬものだな」
そんなことを呟いて、ゲーエンは別のデータを開いていた。
「・・・ランスター、か」
そのデータはティアナの父母の写真、そしてティーダの写真だった。
「懐かしいものだ・・・ランスター博士、か」
どこかいとましげにそう言い、苦い思い出を必死にかき消すように首を横に振る。
かき消した彼の脳裏にあった人物たちはティアナの父母、そして兄ティーダの姿だった。

 

部屋を出た特殊戦技隊の5人はリーダーであるシックザール・クンバーンという名の男は
取り立て何かを言うわけでもなく、黙々と他の者たちを引き連れ歩いていた。
「・・・シックザール!」
そこにバーンが彼の名を呼び、シックザールは足を止める。
「なんだ?」
「お前には感謝している・・・設立してから、お前は仲間を“物”として
使うことはあっても、失わせることはなかった・・・どうして、お前は」
バーンは少しだけ納得ができなかった。
それだけ冷静に兵士のような男が、どうして任務と命を天秤にかけないのだろうか、と。
「任務によって命が失われるのがバカらしいからだ。
命ある限り、失敗しても挽回すればいい・・・ソレでいいんだ」
「・・・ありがと」
バーンの感謝の言葉にシックザールは振り返らなかった。
だが、その口元は笑みで少し緩んでいる。
彼らには彼らなりの友情があった。
ソレを彼らは大切にしているのだろう。
たとえ、人形と称されようとも。

 

海鳴市の戦いはまだ続いていた
戦いから20分ほど経過している。
魔道士同士の戦いにおいて10分でも長いというのに、20分という戦いの時間は長すぎた。
当然、どちらも消耗している。

 

「ぐっ・・・はぁ!はぁ!」
だが、どちらかといえばキラの方が消耗が激しいように見える。
背中の八枚の翼から溢れる魔力の噴出もだいぶ少なくなり、魔力刃も勢いがなくなっていた。
「どうしたんだよ!?もう終わりか!?」
ロートはまだ顔に少しの汗と、戦いで流した血だけがついているだけで、
息はまだ乱れきってはいなかった。
その言葉に、キラは皮肉などで言い返したかったのだろうが、言葉を出すことができなかった。
余力もなく、これ以上の挑発はキラにとって意味がないのだ。
(マスター・・・限界です。後は他の者たちに任せて・・・)
フリーダムはキラの状態をいち早く把握し、戦闘継続は不可能と判断していた。

 

「まだ・・・まだぁ!!」
キラは右腕から血を流し、左腕もダメージで軋んでいた。
額からは血を流して、右目はもう閉じきっている。
両足は膝が笑っていて、おそらく立っているのもやっとなのだろう。
それでもキラは最後のカートリッジをロードして、全身から魔力を爆発させる。
「これが・・・最後だ!!!」
キラの目に力がこもる。
そして、背中の羽から八つのドラグーンビットが展開される。
(ドラグーン展開・・・ヴォワチュール・リュミエールシステム起動)
ドラグーンが出た羽から今までとは違う魔力の光が噴出し始める。

 

「なんだ!?」
ロートもキラの変化に驚きの声を上げる。
キラの変化には静かに見守っていたアスランたちも驚きの声を上げる。

 

「!!」
キラはおそらく地面を蹴ったのだろう。
そう思わせる足跡が地面には残っていた。
その次の瞬間にはロートが宙に待っていた。
「っ!!」
声を上げることすらロートにはできなかった。
それほどにキラは早く動いたのだ。
キラが行った攻撃は、ロートの懐に深く踏み込み腕を振り上げただけ。
たったそれだけの単純な攻撃がロートを宙に吹き飛ばしたのだ。

 

「ぐっ!!!」
ロートは意識を放さず、キラを睨みつける。
「のやらぁ!!」
体を思い切りねじり、その反動を利用してキラにミョルニルを投げつける。
「!!」
だが、キラはソレを右手のシールドで弾き、魔力刃を研ぎ澄ましてミョルニルをつないでいたワイヤーを切り裂く。
「はああああああああ!!!」
そこから体を半回転させ、ロートに魔力を込めた蹴りを繰り出す。
ロートは回避できず、地面に衝突する。
その状態から起き上がるまでに少しかかり、その瞬間にキラはロートの上空から狙いを定めていた。

 

「ミーティア起動・・・」
静かにキラがそう呟くと、キラの魔力が大きく膨れ上がる。
巨大な魔力砲門が二つキラの腕に装備され、背中にも誘導魔力弾を
大量に精製している箱のようなものがある。
さらには八個のドラグーンビットがすべてロートに砲を向けている。
「ミーティア・・・・・・フル・バースト!!!!」
キラの叫びが引き金となり、激しい魔力の奔流はロートを包む。
その包み込む光はロートに痛みを与えた。
「ああああああああああああああああ!!!」
悲鳴を上げるが、それが収まる事はない。
キラも多少いたたまれない思いはあったが、それでも魔力の勢いは止めなかった。

 

─痛い!
ロートはキラの魔力砲を浴びながら、ただ“痛い”と心の中で繰り返し叫んでいた。
─痛いよ!
その言葉は、自分がまだ実験動物の扱いを受けていた頃と重なってすらいた。
─たす・・・けてよ!
誰かに救いを懇願する。
─たすけてくれよ・・・シン!
いつの間にか、自分の家族である破壊者の名を心で叫んでいた。

 

ソレと同時だった。
かすかな赤い色が大きくなり、キラの放った魔力砲をすべてかき消したのだ。
魔力が消えると、ロートが焦点の合わない目で空を仰いでいて、
そんな彼の前に“赤い翼”は現れていた。
「・・・久しぶりだね、シン君」
キラはもう空っぽの魔力を気にかけながらも、シンに目をやる。
だが、シンはキラのことなんてまるで気にかけていないのか、ロートのほうに目をやる。
「シ・・・ン?」
起き上がることができず、どうにか声を絞り出すロート。
シンは反応するが、特に何かを言うわけでもなく、視線をキラのほうに向けた。

 

「キラ・ヤマト・・・お前もまた、こんな世界に来るべきじゃなかったんだ」
「・・・え?」
シンが珍しく怒り以外の言葉を口にしたことにキラは驚いたが、シンは続けた。
「戦うことしかできない俺たちには戦い以外の道を歩くことなんてできない。
戦いがあるから俺たちは充実している。結果を見ればそう取れる・・・動機なんて関係ない」
シンはどうしてしまったのか、キラに論議を向けた。
「僕・・・は」
キラは答えを渋ったわけじゃない。
ただ、今のシンに言ってもいいのかどうか迷ったのだ。
傷ついた今の彼に、今自分が思っていることを言ってしまってもいいのか、と。

 

キラがソレを考えている間、シンもその答えを待っていた。
その瞬間に彼らは行動を起こした。

 

赤い粒子のようなものがロートを包み、その体を浮かす。
「これは!?」
シンはその見覚えのある光に声を上げ、目を見開く。
その粒子は、先日の戦いで見たメルクーアの拘束魔法ゴッドプリズンの光だ。
すぐに視線を左右上下に振り、その影を探す。
その影・・・メルクーアはすぐにシンの視界に入った。
だが、彼女だけではなく、その周りには同じように特殊戦技隊のシンボルマークが
ついた仮面を被る者たちが5人集まっていた。

 

「・・・特殊、戦技・・・隊」
呟くように言うシン。
シンはとりあえず動こうとしたが、すでにシンの体にも以前より数重の
ゴッドプリズンの光がまとわりついていた。
「くっ!」

 

シンたちに一人の男・・・シックザールが近づき、口を開く。
「拘束対象“赤い翼”・・・シン・アスカ。及び、被検体ナンバー3」

 

拘束されたロートを見下すように見つめるシックザール。
「見ているといい・・・奪い続けた報いを」
そういうと、シックザールはメルクーアに視線をやる。
すると、メルクーアがコクン、と頷きロートの体が浮く。
「な、何・・・を」
消耗しきったロートにはもう抵抗する力はなく、ただ起こることに不安を抱くしかなかった。
「被検体ナンバー3、これより・・・貴様の体内にあるレリックを破壊する」
「!?」
唐突な言葉にロートは絶句、だがシックザールはすぐにでも作業に取り掛かろうとしていた。

 

「ヴィンター!エーラ!四肢を潰せ」
「「了解」」
残酷な命令に眉一つ動かさず命じ、命じられた二人は即座にソレを実行する。
激しい衝撃がロートに加えられた。
そして、その後・・・気味の悪い音が響き、ロートは痛みに声を上げる。
「ぐ・・・ぎゃぁあああああああああああああ!!!」
ロートは今、両手両足の骨をすべて叩き折られたのだ。
悲痛な叫びを上げ、少しでも痛みが納まらないか、と涙を目尻にためながらロートは歯を食いしばる。
「お前ら!!」
シンは怒りに顔をゆがめる。
だが、予想以上の縛る力にシンは未だ抜け出せずにいた。
ソレを見ていたはやてたちは視線をそらし、また何も言い出せなかった。

 

「“赤い翼”お前の処分はあとだ・・・今は、ロストロギアの破壊作業が優先されるのでな」
そう返され、シンはさせまいと両腕に力を込める。
「・・・バーン」
シックザールが呟くと、シンの後ろにバーンが現れ、
ゴッドプリズンの上からさらにシンに対魔道士用の拘束魔法をかける。
「ぐっ!また奪うのか!!大義名分を掲げて、結局は奪うのか!!」
いつになく取り乱すシン。
ソレを見て、ロートは少しだけなぜか安心してしまった。
「・・・シン・・・ありがとう・・・さよ、なら」
そのたった一言が伝えられると、ロートの胸部にシックザールの手が突き刺さる。

 

「ナンバー3、先に逝っていろ・・・」
何かが砕け散る音が聞こえた。
そして、引き抜かれる腕。
ソレと同時に、ロートの拘束が解かれて・・・その身体がゆっくり、静かに地面に向け落下して行った。
「くっ!!」
その落下していくロートをアスランは必死に受け止める。
特に誰もソレをとがめなかった。
そして、シックザールたちは今度はシンを取り囲む。

 

「さぁ・・・裁きの時だ、“赤い翼”・・・管理局が長い時を重ねて築き上げた法と
秩序を乱した罰。そして、命を蔑ろにした罰を、受けてもらおう」
シックザールをはじめ、他の者たちはデバイスを一部起動させ、それぞれの武器を取り出す。

 

シックザールが持つのはキラと同じタイプの魔力刃。
エーラは長剣タイプの両刃の魔力刃。
ヴィンターもキラと同じタイプの魔力刃。
バーンはシュベルトゲベールの魔力刃。
メルクーアは片手に持てる限界数の短剣に強化魔法を織り交ぜていた。
「「「「「世界の悪たる存在を世界のために裁く」」」」」
5人は同時にその言葉を言った。
それが彼らの誓いの言葉なのだろう。
故に、その切っ先をシンに向ける。
「・・・レリック、発動」
またも、静かにシンはそう呟いた。
今度は前のように世界は止まらなかった。
ただ、シンが力を込めてゴッドプリズンを弾き飛ばし、5人全員の武器を弾き飛ばす。
「!?」
それぞれが驚きの表情で新たに武器を出そうとするが、
そのモーションの間にシンはその場から離脱していた。
「シン!ロートが!」
そこにリリウェルが今にも泣きそうな顔でシンに訴えかけてくる。
視線を向ければ、アスランに抱えられた・・・まるで人形のようなロートが目に映った。

 

「・・・」
シンはまるで動かないロートを見つめたとき、ロートと今まで過ごした日々の。
自分はそっけなく、相手は優しく話しかけてきてくれた。
大切な・・・家族。

 

「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
何かが切れたかのように、シンは叫びだす。
叫びと同時に衝撃が地面を割り、シンのいる場所をへこませていく。
その叫びを、これから起こりうることを誰も止められないだろう。

 

「・・・そうだ」
「え?」
咆哮を止めたシンが口を開く。
「正しいはずがない・・・」
シンのその言葉に込められているのは憎しみ。
「正しいって言えるわけないだろ!?大切な人を奪う世界が!正しいはずがない!!」
再びの咆哮。
ソレに呼応してか、大地が揺れる。
そして、その大地の中に強大な魔力反応があった。

 

ソレは、世界がシンの叫びに答えたのかもしれない。
第97管理外世界という名称をつけられた世界がシンに答えたのかもしれない。
そう・・・シンの目の前には輝くレリックがあった。
どれよりも・・・どんな結晶よりも輝いている最上級のレリックだった。

 

「お前は・・・俺たちを選んだんだな」
シンはその輝くレリックに手を伸ばす。
レリックもシンを拒否するでなく、素直に・・・意志をもったかのように、
シンの腕に吸いついて行った。
シンの手に触れた瞬間、レリックはまばゆいばかりの光を放ち、
それは管理局にとって最悪の結果を呼び寄せた。

 

世界から違和感が消える。
正常な時間の流れへと戻ったのだ。
・・・そう。
今、封鎖結界は砕け散り、通常空間へと戻り、人が少なくない公園に、
彼らは一般人に視認される状態となってしまった。

 

「ママ~!あの人たち変なかっこしてるよ~?」
一人の子供の声がした。
キラやアスラン、シンのことを珍しそうに見つめている。
「あら、ホントね?」
子供の母親は少し苦笑しながらそれを見つめていた。

 

これは、本来ならあってはならないこと。
魔法文化が管理外世界に晒される事はあってはならないこと。
それゆえに、特殊戦技隊は自分たちに用意された自分たちだけが行使できる権限を使用した。
制止の言葉はもちろん飛び交った。
だが、リーダーであるシックザールはそんなことでは止まらない。
公園にいた子どもとその母親に向け、剣を向けたのだ。

 

「きゃ、きゃあああああああああああ!!」
もちろん、奇声を発する母親。
子供を守ろうと抱きかかえながら、母親は恐怖に涙をためる。
「機密事項のため、あなたたちには消えてもらいます・・・私たちに力ないことをお許しください」
シックザールが一瞬の口上を述べると、その手に持った魔力刃を勢いよく振り下ろす。
だが、その刃は子どもと母親には届かなかった。
ソレをとめたものがいるからだ。

 

「なぜ止める・・・アスラン・ザラ!」
誰よりも早く、アスランは動いていた。
「人の命を守るのが・・・時空管理局の使命、ソレを全うしただけだ」
「機密を守ることの方が重要だ。そのためには多少の犠牲など・・・」
シックザールは仮面の上からでもわかるほどの威圧でアスランにそういう。
だが、アスランはひくわけにはいかない。
ここでひいては、何のために管理局に入ったかがわからなくなるからだ。
シンとは違うが、正しいと思えないのだ。
魔法というミッドチルダの世界では飛び交うことが
当たり前の技術が・・・こんな一般人に見せた程度で何が変わるというのだろうか?
否、変わるわけはない。
「魔法の秘匿義務はない!使えるか否か・・・この家族に使えると?
管理局の害になるとでも言うのか!!!」

 

アスランの怒号が響く。
後ろでただ震えることしかできない母子はアスランの背中すら恐怖の目で見つめていた。
「あなたに・・・私を止める権利はない!!」
シックザールは止まらなかった。
背中に六つの小型砲門を精製すると、それが意思を与えられたように動き始める。
「ま、待て!!」
それぞれがアスランの後ろにいる母子に迫る。
不規則ゆえにどうなるか・・・そう思っていたのだが、ソレはすべて阻まれた。
母子の周りに薄いピンクの障壁が生まれていた。
これは・・・なのはのクリスタルゲージだ。
拘束するのではなく、守るためにソレを母子の周りに展開させたのだ。

 

「なのはちゃん!」
はやてがなのはの名を呼ぶ。
なのはは急いで追いついてきたのだろう。
後ろにはスバルとティアナもいる。
だが、なのはたちは現状が理解できなかった。
敵側の人間ではなく、管理局側の人間・・・
自分が知っている者が一般人を攻撃・・・ソレも殺そうとしているのだ。
「高町・・・今は、二等空佐か?君もなぜ止める?」
「・・・」
シックザールが厳しい目で訴えるが、なのはは答えない。
答えが見つからないのだ。
なぜ自分が止めた?
ソレを聞かれたときの答えが用意されていないことに初めてなのはは気づいていた。

 

「・・・同じ世界の人間を殺されたくなかった、ということか?」
また、シックザールが意味のわからないことを言い出した、となのはは思う。
「時空管理法・・・D項目、管理外世界一般人への攻撃をしたとみなし、
シックザール・クンバーン一等空佐、あなたを逮捕します」
なのははこの状況でシックザールにレイジングハートの杖先を向けた。
だが、シックザールはソレをものともしない。
なぜなら、自分が間違ったことをしたという認識がないからだ。
特殊戦技隊には特例で認められた現場における自己判断と、ソレを遂行するための犠牲を
出す許可・・・“機密秘匿の為の犠牲発生やむなし”というものがあるのだ。
つまり、これにのっとれば特殊戦技隊は任務中に彼らが判断すれば
一般人も殺害することができるのだ。

 

「あなたが今、敵を目の前にして私に武器を向けるということは、
管理局に対し、敵対の意思と受け取りますが?」
冷静に、そしてなのはほどの人材にそう言い渡すシックザール。
そういわれて、なのははぐっと身体全体に力を入れる。
ソレに乗じてか、後ろにいたスバルやティアナもそれぞれデバイスを構えた。

 

「それが、お前らの弱さだ・・・時空管理局」
そこに、ただ傍観していたシンが口を開く。
その一言は状況を動かさなかったが、視線を集めていた。
「お前たちには守る資格なんてないんだ。お前たちがいるから世界が歪む
・・・その歪みに巻き込まれた者たちは嘆き、そうして新たな悲しみを生む」
「そ、そんな事はない!私たちは・・・」

 

なのはが否定する。
「俺が存在することがソレを証明するんだ。お前たちが救えなかった魂が俺という
存在を生み出し、俺は・・・アンタたちを消滅させるために、運命の翼を血に染めた」
「ならシン!お前はあの誓いを・・・どうするつもりだ!?オーブの墓前で誓った事は!!」
アスランが叫ぶ・・・そのとき、キラとアスラン、シンの脳裏には戦争が終わって、
仲間たちとともに言ったオーブの慰霊碑のことを思い出していた。

 

彼らは願った。
悲劇の連鎖が続かぬように、戦いの日々がなくなるように。
そのために、いくら吹き飛ばされようとも、花を植えると・・・そう決心したのだ。
その誓いをシンは忘れたわけではない。
「忘れたことなんてない・・・けどな、アスラン。
いつか、気づいてしまうんだ・・・自分が道化以上に、愚かだということに」
シンは笑ってその言葉を言ったのだろうか?
今のシンの表情はなんとも言えない・・・まるで、悟りきったような顔だった。
だが、その表情もすぐに壊れた。
悲しみという感情に限界が来たのだ・・・ロートを失ったことが引き金となり。

 

「・・・危険だ、これより・・・次元魔法により第97管理外世界ごと、“赤い翼”を消去する!!」
「「「!?」」」
独断による発言。
シックザールの一言は空気を凍らせた。
その一言が現状を悪化させたといってもいい・・・なぜなら、他の
特殊戦技隊のものですらその表情に曇りを見せているからだ。
たった一人の違法魔道士に世界ひとつを代償とする・・・そんな馬鹿な話があってはならない。
「やってみろよ!」
シンはそんなことにひるむことなく、威風堂々に構えた。
両手にアロンダイトとエクスカリバー、そして背中には運命の翼、
鎧を全身に纏い、その風格は紛れもない騎士だった。
そして、彼の後ろにはまだロートに未練を残すリリウェルがいた。
「リリウェル・・・お前を傷つけたり、悲しませた奴らを・・・破壊する!!」
シンは地面を蹴る。
彼の初速はもはや、今いる誰よりも速かった。
そして、最初にシンが狙いを定めたのは・・・はやてだった。
「殺し損ねたアンタを俺は破壊する!!」
アロンダイトとエクスカリバーをなんと、峰部分がなくなるように合わせ、
二つの剣が合体し、両刃の魔力刃がついた大剣となる。
銘をデスティニーブレード。
そして、ソレをはやてに向かい突き出したのだ。
「はやて!!」
「主!」
シグナムとヴィータが叫ぶ。
だが、そんなことをしても時は止まらない。
はやてももうだめかと、覚悟を決めたかのように歯を食いしばる。

 

だが。

 

はやては横からの突然の衝撃に弾き飛ばされる。
「きゃっ!」
はやてはしりもちをつくが、そのすぐ後に“ザシュ”という人間の
身体に刃が突き刺さった音が聞こえてハッとする。
顔を上げれば、そこには・・・自分をかばってシンの凶刃を
受け止めているバルトフェルドの姿があった。
「ぐっ・・・ガ・・・ァ」
腹部にめり込むシンの凶刃。
バルトフェルドはソレを見据えながら、吐血するが・・・それでも
表情にはどこかすがすがしさのようなものがあった。
「かつ・・・て・・・僕は、ある・・・少年、に・・・いった、こと、が・・・ある」
バルトフェルドは腹部に刺さる刃に視線を落とし、その刃に右手を添える。
「戦争、には・・・めい、かくな・・・ルールがあるわけ、
じゃ、ない・・・なら、どうや、て勝ち負け・・・をきめ、るかって」
途切れ途切れに、言葉を紡ぐバルトフェルド。
シンも黙ってソレを聞く・・・自分の刃で死ぬ同じ世界の
人間である彼に対するせめてもの情けなのだろうか?
「そのとき・・・僕は、自分の答え、を言った・・・
“戦うしかない、互いに敵である限り・・・どちらかが・・・滅びるまで”とな」
その言葉にシンは一瞬だが、目を見開いた。
そして、脳裏に一瞬だが自分が敵と定め、殺した者たちの滅びが映る。
「なら、俺は敵がいる限り・・・戦うしかないのか?」
気づけば、シンはそんなことを問いかけていた。
「・・・じぶ、んで・・・かんがえたま・・・え」
笑ってそういったのに・・・バルトフェルドは目を閉じる。
するとシンの剣が重さを増す。
ソレと同時にバルトフェルドがシンのほうに倒れ掛かってきた。
絶命したのだ・・・今、砂漠の虎アンドリュー・バルトフェルドは死を享受した。

 

痛みをまた一つ背負うシン。
だが、そんな事は関係なく、ただ失ったことに嘆くはやて。
心から彼を望んだ少女の悲しみを少女自身は御しきれるのだろうか?
第97管理外世界で行われる死闘は続く。
バルトフェルドの言うとおり、敵である限り戦い続けなければならないのだろうか?
あって欲しくない、そう思っても現実は嫌な方向へ進む。
いつだって世界は“こんなはずじゃないこと”ばかりだ。
そして、ありえて欲しくないことはまだ続く。

 

次回 行き詰る“守護者”

 

法の守護者は・・・救えなかった罰を受け入れなければならない。