SCA-Seed_MOR◆wN/D/TuNEY 氏_EX10

Last-modified: 2011-07-13 (水) 22:49:17

470 :通常の名無しさんの3倍
ラクスがとにかく子供が欲しいと人工受精のバンクから適合する物を選んだら、
療養のためドイツ近郊の森林地帯で畑を耕し魚を釣って暮らすシンが適合して
本人の許可なく無事に出産する。
キラは最初は容認しはしたが、自分には全く似てないシンの2Pカラーのような子供が
成長していくのを見て徐々に正気を失い乱心して子供に討たれる物語

 

そんなの考えたけどMS戦が無いな

 
 

471 :通常の名無しさんの3倍
>470
そこは逆シンヒロイン総出演で
宴会の翌日、二日酔いの朝に家の前に「あなたの子供です、責任を持って育てて下さい」と書かれた
箱に入った自分そっくりな赤子を見つけて始まる物語だろう

 
 

472 :通常の名無しさんの3倍
>471
えっ?
翌日になったらヒロイン全員がいつの間にかお腹が大きくなってる物語じゃないの?

 
 
 

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「妊娠……だと! あり得るのかそんな事が!」

 

自室の片隅で頭を抱えながらシン・アスカは体育座りで呟いた。

 

「おーい、シン出てこいよ」  
「いい加減諦めなよ……」  
「諦めの悪い男は嫌われるぞシン君」

 

知り合いが厳重に施錠した扉の前で何か言っているがシンには聞こえない。 
聞こえないったら聞こえない!
……ひとまず今の状況を整理しよう。 細かい経緯はサクっと省略するが。
知り合いを集めて飲み会やったのが昨夜。 
乱闘有り野球拳有りの中々楽しい乱痴気騒ぎだったと記憶している。
で、気付いたら見知らぬゴミ捨て場で目を覚ましたのが今朝。 
それから昨日の記憶が失われていたのに気付き、財布もなかったので歩いて帰ってきて
シャワーを浴びて着替えたら……地獄が待っていた。

 

「責任とってください、シン」 
「ごめん、なんか出来ちゃったみたい////」 
「……結婚もしてないのに」 
「あなたの子供です」 
「二人で幸せになりましょうね?」
「うわああああ!!!」
親しい間柄の女性たちの告白に思わず逃げ出し、自室に逃げ込み現在に至る。

 

「おれは今、できちゃった結婚というのをほんのちょっぴりだが体験した。
 い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……
  あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!  

 

 『おれは飲み会で記憶がなくなったと思ったらいつのまにか子どもが出来ていた』

 

 な… 何を言っているのか わからねーと思うが 、おれも何をされたのかわからなかった…
 頭がどうにかなりそうだった…」

 

「いや、お前は『された』というか『した』もしくは『やっちゃった』ほうだろう?」
顔を真っ青にして何かをつぶやき続けるシンにコートニーは冷静にツッコミを入れる。
「でも、気持ちはわかりますけどね」 
「経験者は語るって奴か、キラ・クライン?」
力なく苦笑するキラにカナードは茶々を入れる。
「とりあえずシンはばくはつすればいいとおもうよ」
「ラッキースケベの行き着く先か」
「安心しろシン、仲人は友人代表として俺がやってやる! お前は誰か選ぶだけでいい!」 
死んだ目でこっちをみるアーサーとヴィーノに何故か目を輝かせるレイ。 お前らどうやって入ってきた。

 

「誰かってだれを選べばいいんだよ。 誰選んだって血祭り確定じゃないかよ……」
相変わらず体育座りのまま僅かに顔を上げるとシンは大きな溜息を付いた。
「ひんぬうお嬢様属性ドSのアズ子嬢、姉さん女房のルナマリア、おっぱいな年上フレイ、
 光源氏なステラ、妹属性軽いツンデレなコニール、未亡人熟女なロミナ女史、合法ロリな主任etc……
 胸が熱くなるな」
羨ましそうな目でシンを見るアーサー。 
俺はあなたのそういうところが大嫌いだ。 そういう目にあったことがないからそういう目ができるんだ。
「あ、その辺は大丈夫。 ラクスが出生率低下だの何だの理由付けて近い内に重婚可能にするってさ。
 子供生まれたら生活が大変だから白服に出世させて内勤に回すって言ってたよ」
良かったねー。とにこやかな笑顔を見せるキラ。
悪い人じゃないんだけど、それは無自覚な悪意って奴ですよ! ラクスさん、吉良さん!

 

「シン、結婚式は神社と教会どちらが良い? 人数は多めのほうがいいな?」
全く頼れなくなった親友レイがタウンページ並みのカタログをシンへと見せる。
こいつ女性陣妊娠の話聞いて真っ先に用意しやがったな!
「まさか俺が生きている内にお前の晴れ姿が見れるとは思わなかった」
しみじみと言うレイ。
なんかお爺さんに言われてるみたいで罪悪感が湧くから止めて欲しい。
「でも、たしか仲人って既婚者じゃなきゃできないんじゃかったか?」
モーガンがふと思い出したようにレイに言った。
「……なん……だと!」
「しゃーねーな、代わりに俺がやってやるよ」 
「まぁ待て、若輩者には任せられんね」
「直属の上司の僕が!」
項垂れるレイを尻目にはじまる仲人争奪戦。 正直外でやって欲しい。

 

バンっ! という派手な音とともに扉が開かれる。
そこにいたのはラクスによく似た黒髪ポニーテイルの女性。……エミュレイターだ!

 

『見つけましたよシン。 子供を孕んで結婚を迫る面倒くさい有機体の女性などより
 AIの完璧な女性のほうがいいと身に染みたでしょう?』

 

見るからに邪悪な笑みを浮かべ、エミュ子はシンの手を取り立ち上がらせる。
『二人で世界の果てまで逃げましょう? デスティニーIIと私と貴方なら追いつけるものなど誰も……』
立ち上がらせたシンを抱きしめ、耳元に口を近づけると、エミュ子は恐ろしいほど甘い声でシンに囁く。

 

「俺は……」
「させるっかぁー!」

 

思わず頷きかけたシンとエミュ子に膝が拳がケリが飛ぶ。

 

「やっと見つけたと思ったらなにやってんのよ!」 
「人に手を出しといて機械に浮気ですか、いいご身分ですね」 
「シン最低」

 

ああ、遂に見つかった。 これが年貢の納めどきか……  (手記はここで途切れている。

 
 
 
 

「しかし、パン生地やエイリアンじゃないんだから
 一日で腹が膨れるなんてことがあるのか常識で考えて分からんかね?」
ドクターことミハエル・コーストはコーヒーを啜りながら呆れたように言った。
「で、君はあの騒ぎに参加しないのかね? アスラン・ザラ?」
「やぶ蛇はゴメンですから。 ところでシンに教えてやらなかったんですか?」
「君と同じだ。 やぶ蛇の巻き添えは勘弁してもらいたいからな」
ミハエルは窓を開け、空を見上げる。 今日もプラントは平和だ。

 

「それで彼女たちのお腹は何だったんです?」 
「食い過ぎだな」