SEED-クレしん_07-099

Last-modified: 2009-07-12 (日) 01:01:44
 

ひろし 「単刀直入にいきなり聞くが……君達、生きてて楽しい?

 
 

キラ  「な、なんですか!本当にいきなり何を……!」
アスラン「そんな事を唐突に聞かれても……なんと答えればいいのやら」
ひろし 「いやさ、君達って歳のわりに、妙に大人くさい思慮深さしてるだろ?
     だがな、普通若いうちは感情の赴くままに暴走するのが当たり前だ!それなのに……
     君達は実につまらん! つまらなさすぎるッ!」

 

キラ  「う、う~ん……そんな事言われても……ねえ?」
アスラン「なんというか、俺達の場合まわりに暴走するヤツが多いですからね。
     自然と俺やキラが押さえ役に回ることが多いんですよ」

 

ムウ  「まあアレだ。2年前のヘリオポリスからこっち、
     俺達大人が子供のキラ達に色々無理させちまったのがいけなかったんだとは思うけどよ……
     ま、今日はせめてもの罪滅ぼしだ。今日は俺とひろしさんで奢ってやるから、思う存分飲め」

 

アスラン「は、はあ……それじゃあ少しだけ」
キラ  「あ……このお酒、けっこう美味しいですね?これどこの大吟醸なんですか?」
ひろし 「どこだっていーじゃねえか!いいからもっと飲め!ほら!」
ムウ  「つまみも色々あるからさ。今日はとことんやろうや!わはははは……」

 

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

 

~1時間後~

 

アスラン「……あんだとぉ? もう1回言ってみろ!キラ!」
キラ  「ああ!言わせてもらうよ!
     大体ヘリオポリスからこっち、君達はずっと僕達をじーっとストーカーし続けてきてさ!
     おまけにアスラン達がつっかかってくるのを追い払ったら、やれおかっぱ頭が額に傷を負っただの、
     ブリッツの強奪犯戦闘で死んだりしたってのを僕達のせいにして逆恨みしてさ!いい迷惑だったよッ!」

 

アスラン「にゃにおう!元々あんな戦艦やMSを、連合やオーブが開発していたのがいけないんだろうが!」
キラ  「それこそ言いがかりだろ!ザフトだってMSをたくさん持っているじゃん!
     それに連合やオーブがMSを所有しちゃいけないっていう条約なんかないし!」
アスラン「ぐッ!むうううう~~~~!」
キラ  「ぬぬぬぬぬぬぬ~~~~!」

 

ひろし 「あ、あの……キラ君にアスラン君?
     君達ちょっと飲みすぎなんじゃあないかな? もうその辺でやめた方が……」
ムウ  「もう……遅いみたいですよひろしさん。しかしこの2人がここまで怒りを剥き出しにするの初めて見たぜ……」

 
 

キラ、凸「「表に出ろ! こうなったらとことん結着をつけてやるッ!」」

 
 

ひろし 「ど、どうなるんだこれ?」
ムウ  「さあ……?」

 

   ※   ※   ※

 

~野原家~

 

ドガッ!グシャ!ガガガガガッ!'

 

シン  「うわッ!なんだなんだ?!」
しん  「おおう!どうもお空からもの凄い音が聞こえてくるみたいだゾ?」
ルナ  「あッ!あれ見てあれ! フリーダムとジャスティスが春日部上空で殴りあいをしているわ!」

 
 

キラ  「肘撃ち!裏拳!正拳!トゥリャァァァァ!」
アスラン「ぐはッ!」

 

ドゴーーーーン!(ストフリにタコ殴りにされたインジャが地面に激突した)

 

アスラン「や、ヤツは……俺を超えるつもり、か……!」
キラ  「はあ……はあ……こ、これで……!」
アスラン「ま、まだだぁ!逃がしはせんぞ!キラーーーーーッ!」

 

キラ  「ぐッ……!そんな状態でまだ動けるなんて!」
アスラン「当たり前だ!俺の名を忘れたか?俺はザフトレッドの、アスラン・ザラよーーー!
     そうだこの名にかけても、お前だけは絶対に許さーーーーーん!」
キラ  「も、もうやめろ!アスランに勝ち目はない!」
アスラン「何を言う!キラの分際でぇーーー!」

 
 

ガガーーーンッ!(ストフリとインジャが共に地面に激突した!)

 
 

キラ  「ぐっ……!」
アスラン「ふふふ……俺もあわれよな。まさか……自分の幼友達に、こうまで逆らわれるとは思ってもいなんだわ……
     そうだ……キラさえ……キラさえあの時ストライクに乗らなかったならどれほど良かったか。
     キラさえ……キラさえあのヘリオポリスに現われなんだらどれほど良かった事か!」
キラ  「アスラン……?」
アスラン「キラさえMSのパイロットにならなかったらどれほど良かったか!
     分からんか!(バキッ!)このバカ者!(バキッ!)バカ者!(バキッ!)バカ者!
     もう少しで奪ったGであの足つきを……あの足つきをォ!」
キラ  「うるさいッ!アスランの都合なんか聞いていられるか!
     僕はいつまでもアスランの幼友達でもなければ、おもちゃでもないーーッ!
     言いたい事があるんなら、ハッキリ言ってみろ!(バキッ!ドガッ!)」

 

アスラン「こ……こ……こ、このォォォ!」
キラ  「うおおおお!」

 
 

ガシィィィィ!

 
 

キラ  「フリィィィダムッ!」
アスラン「ジャスティスゥゥ!」

 

「「フィンガァァァァ!」」

 
 

ドゴォォォォン!

 
 

シン  「す、すっげえ激闘だ!……だけど、なに意味不明なこと口走ってんだ?あの2人は」
カガリ 「そうだな……たぶんアレだろう。
     2年前にキラとアスランが、孤島で決闘した時も事でも思い出しているんじゃないのかな?」
ルナ  「それにしては2人とも、ずいぶんキャラが変わってるような……」
ラクス 「なんでも、あの2人はお酒がある一定量入ると……
     普段自分を押さえつけているダガが外れて、感情が暴走してしまうらしいんですの。
     意味不明な言動や行動はそのせいなのでしょうね」

 

しん  「お?ガンダム、2つとも動かなくなっちゃったゾ?」
ラクス 「たぶん酔いつぶれて寝ちゃったんでしょう。
     それにしても……困ったものですわね。街をこんなに滅茶苦茶にしちゃうなんて。
     キラ達が起きたらしっかりお仕置きしませんと、ね♪」
カガリ 「2人に酒なんか飲ませたヤツにもな!ま、大体見当はついているが?」
ひろし、ムウ「「ギクッ!」」
しん  「ふう……もうやれやれですな」

 
 

シン  「あ、あの……俺、今回出番これだけ?」

 
 

 その後……ムウとひろし、キラにアスランはラクスとカガリの手によって晴天祈願の巨大てるてる坊主にされ、お仕置きとして雨の中、1日中吊るされたとか。

 
 

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