SEED-クレしん_07-124

Last-modified: 2009-07-14 (火) 19:48:10
 

シン  「(新聞の番組欄を見ながら)むう。毎度のことながら、金曜はあんまり面白い番組がないなあ……」
しん  「え?そんなことないゾ? 今日は春日部の地方放送でガンダムSEEDの再放送がやるし」
むさえ 「え~。いまどき種の再放送? なんか見る気が起きないなあ……」
みさえ 「ちっちっちっ……甘いわね2人共。春日部の再放送種はちょーっと一味、違うわよ?」
ルナ  「一味ちがうって……種は種じゃないですか?」
シン  「でも他に面白い番組もないしな……とりあえず見てみるか。
     さて、春日部のガンダムSEEDはどんな感じなんだろうかなっと」
しん  「う~ん、ちょっとドキがムネムネだゾ♪」

 

 

機動戦士ガンダムSEED 第43話「立ちはだかるもの?」

 
 

 ラクス・クラインはザフトの最新鋭艦「エターナル」を奪い、助け出したアスラン・ザラとともに「アークエンジェル」「クサナギ」と合流した。
 とりあえずこれからの身の振り方をどうするか。それぞれの艦長がその協議をしようという、その時に……

 

サイ  「あの……マリュー艦長。エターナルのラクスさんから、宅急便がきていますけど」
マリュー「た、宅急便? なんでわざわざそんな物を送ってくるのかしら……サイ君、開けてくれる?」
サイ  「はい……(ガサガサ)……こんなのが出てきましたけど」
マリュー「ボイスレコーダー?これはまたレトロと言うかアナクロと言うか……なにか意味があるのかしら?
     再生してみて」
サイ  「は……はあ(何か嫌な予感がするけど……)」

 

カチッ。ザー……

 

??? 『控え~~~い!私はどろぼうの神様、ラクスべえだべ~~』

 

一同  「ははー」

 

アスラン(あ、あれ?なんで俺、土下座しているんだ?周りを見ると他のみんなもひれ伏している!
     な、なんで……?)
キラ  (ラ、ラクスが泥棒の神様、ねえ……
     まあフリーダムとエターナルを鮮やかに強奪した手際の良さは、泥棒の神様の本領発揮だけど)

 

ラクス 『今日の指令を伝えるべ~。この近くに昔バイオハザードを起こしたコロニー、メンデルがあるべ~。
     私はひとまずそこを拠点にする事に決めたべ~。
     おめえ達はとっととエターナルの後をついてきて、メンデルに入港するべー!』

 

一同  「ははー」

 

ラクス 『うむよろしい。それじゃ健闘を祈るべー……よって、このレコーダーは自動的に爆発するべ~!』

 

カガリ 「え!?ち、ちょっとラクス、爆発っておm 」

 
 

ドッカーーーーーーーーーーン!!

 

・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・

 

ディアッカ「……けほ、けほ。ううっ酷い目に遭った……
      あ~あ。みんなまっ黒になっちゃって頭がアフロ軍曹になっちまってる……ひ、ひでえ」
ノイマン 「あ、あれ?でもブリッジの機械類は汚れたけど全然壊れてないし、大怪我した人もいない……
      な、なんて不思議な爆発なんだ!」
マリュー 「よーしそれじゃお前達~、コロニーメンデルに向けて出発進行ー!」
一同   「アラ、ホラ、サッサ!」

 
 

シン  「………なにこれ」
むさえ 「へえ!けっこうおもしろそうじゃない♪」
しん  「先が楽しみだゾ♪」

 
 

 まあそんなこんなで、一行はメンデルに入港したのだが。

 

マリュー「ふう~ん。ここがコロニーメンデル、か。なるほど……秘密基地にはもってこいの場所みたいね?」
カガリ 「ああ。ここでなら補給も整備もちゃんと出来そうだな。」
マリュー「そうね。それじゃさっそく補給作業に入りま……」

 
 

フフフフフッ……ハハハハハ……ウワァッハッハッハッハッハッ!!

 
 

マリュー「え?え? 何?何? どこ?どこ? 誰?誰?」
キラ  「……あっ! マリューさん、あそこ!」

 

 キラが指差したその先には……白いツナギみたいな服を着て、軍帽をかぶり、赤と紫の仮面を付けた、
「見るからに」怪しげな2人の男女がいた。

 

??? 「とうとう見つけましたよ反逆者!不沈艦アークエンジェル、今日こそ沈めて差し上げる!!」
カガリ 「だ、誰だお前たちはーー!」

 

??? 「イィヤッタァマンがいる限り、この世にラクシズは栄えなーい!
     青き清浄なる世界のために、イィヤッタァマン1号!(というかアズラエル)」
??? 「同じくイィヤッタァマン2号!(というかナタル)」
2人  「「ただいま参上!!」」

 

一同  「………」

 
 

2号  (あー恥ずかしい!理事!なんだって私達がこんなコスプレをせにゃならんのですか!)
1号  (だってしょうがないでしょう?
     ブルーコスモスの盟主たるこの僕が、表だって顔をだすのは色々まずいですし)

 

サイ  「は、はは……なんなんでしょうねぇ?あれ……」
マリュー「キ……キーーー! なによなによ!ナタル1人だけいいかっこしちゃって!!」
アスラン「ええ?ちょ、ちょっと艦長!? 」
マリュー「キラ君!カガリさん!やっておしまい!!」
2人  「アラ、ホラ、サッサ!」
アスラン「あの、ちょっとみんなーーーー?」

 

1号  「よーし頼みましたよ! イィヤッタァ・ドミニオン!!」

 

 説明しよう!
 イィヤッタァ・ドミニオンには3種類のメカが搭載されており、それぞれイィヤッタァ・カラミティ、イィヤッタァ・レイダー、イィヤッタァ・フォビドゥンと呼ぶ。さて、今週のメカは……?

 

クロト 「滅・殺!!」

 

 イィヤッタァ・レイダーだ!

 
 

シン  「あ~あ……とうとうメカ戦に突入しちゃったぞ?この滅茶苦茶な再放送種、この後どうなるんだよ?」
しん  「まあまあ。こういうのはあまり考えずに、素直に楽しんだ方が勝ちだゾ?」
むさえ 「でも、けっこう面白いわねえこれ……
     今回はメカ戦で、小山カメラマンとかささやきレポーターとかは出ないのかな?」
シン  「……福○カメラマンと嫁レポーターなら出てくるかもしれないですよ?」
ルナ  「そ、それはイヤだなぁ……」

 
 

 と、まあなんだかんだで戦いは始まった。
 イィヤッタァマンのメカ、イィヤッタァ・レイダーはなんとかカガリのストライクルージュやM1アストレイ隊を戦闘不能にしたが、さすがに一対一でキラのフリーダムに勝てるワケない。
 そして……クロトはだんだん追い詰められていくのであった。

 

クロト 「あひゃ、あひゃ、あひゃ……僕は……ボクはねぇ?!」
1号  「むう、いけませんね。このままではやられてしまいます……
     そーれレイダー、核のもと(と例のクスリ)です!」

 
 

ひゅーーーーーーん……ぱくっ。もぐもぐ……ぴきーーーん!!

 
 

クロト 「キいたーーーー!あーいのー目覚めーーー!!」
2号  「理事、それは番組が違います」
1号  「あれ?そうでしたっけ?」

 
 

クロト 「うりゃあーーーーーっ! 今週の!抹殺滅殺メカ、発進!!」

 

ゾロメカ「ぴーすめーかー、ぴーすめーかー、ぴーすめーかー……」

 
 

マリュー「し、少佐。あの小型メカのお腹に付いてるのってまさか……」
フラガ 「小型の核ミサイル……か?」

 

クロト 「うりゃ発射ァーーー!青き清浄なる(以下略)!」
キラ  「う、うわあああああ……!ラクスべえ様お許しをーーーーー!」

 
 

ドッカーーーーーーーン!

 
 

シン  「あ、あれ?キラさんやられちゃったぞ?
     ま、まあ超至近距離でしかも四方八方から同時にミサイルが打ち込まれりゃ、
     さすがによけられないだろうけどさ……」
しん  「お?爆発から何か飛び出してきたゾ? 」

 
 

キラ  「♪やらーれちゃったーくやしいなー こんーどこーそー勝ちましょうー さーよおーなーらー♪

 
 

むさえ 「それも番組違う気がするんだけど。まあ生きてたみたいで良かった……のかな?」

 
 

マリュー「マードック軍曹、キラ君とカガリさんの回収を! キー!ナタル、覚えてらっしゃい!!」
サイ  「あの艦長……それもう、まるっきり悪役のセリフですよ……」

 

1号  「イィィヤッタアァァ!」
2号  「やりましたね!理事!!」
1号  「じゃいっちょ行きますか!」  
2号  「はい!」

 

1号  「勝利のポーズ!……フフフフフ……ハハハハハハ……ウワハハハハハ!
     イィィィヤッタアァァァァア!!
2号  「イィヤッタアァ!!

 

1号・2号 「「イィヤッタァマーン!!」」 
クロト 「イィヤッタァレイダー!(ドスン!)」  
一同  「はははははは……」

 
 

 この世にラクシズある限り、イィヤッタァマンは現れる!
 ズルく、悪く、腹黒く、戦えイィヤッタァ、イィヤッタァマン!

 

「イィィィィィヤッタアァァァァァァア!!」

 

 

しん 「ね、なかなか面白かったでしょ?やっぱり春日部の再放送種は一味ちがうゾ」
シン 「ち、ちょっと違いすぎない?なんか頭が痛くなってきた……」
ルナ 「あら?この後の時間帯も種の再放送、引き続きやるみたいよ?」
シン 「え」 

 

 

??? 「おどろ木、桃の木、さんしょの木、イッキに年齢(とし)を渡りきり、遂にクルクル、ヤットクル!
     ザフトのアイドル、ヤットクルーゼマン! トオーーーウ!!」

 

フレイ 「きゃー!ヤットクルーゼマン様すてきーーー!!」
クルーゼ「フレイ君、例の錠前を!心を合わせてプロヴィデンスを呼ぼう!」
フレイ 「はい!」

 

 

しん 「あれ? シン兄ちゃんどこに行くの?」
シン 「……もう寝る。このまま見続けたら頭おかしくなりそうだ……」
ルナ 「そう?私は結講おもしろいと思うけどな」
シン 「お、おもしろいって……もし、春日部で種死がこんな風に改変されて再放送されたら泣くぞ?俺は」
しん 「まあまあ。もしそうなったとしても所詮他人事だし♪」
むさえ「そうそう。あんまり気にしなさんな♪」」
シン 「む、むう……いいのか?こんなんで……」

 
 

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