SEED-クレしん_08-115

Last-modified: 2009-08-15 (土) 15:58:40
 

機動戦士ガンダムSEED DESTINY
スペシャルエデション4 ~再会~(シン視点)
(監督・脚本:桜田ネネ)

 
 

ギル  「やぁ、ミネルバのパイロット諸君、久しぶりだね」

 

 俺たちは、カーペンタリア基地にたどり着いた。ベルリンやクレタ沖で色々な戦闘をやりながらどうにか戻ってこれた。
 そして、議長からミネルバのパイロットに招集がかかったんだ……

 

アスラン「議長。お久しぶりです」

 

_____ザッ(シン、ルナ、レイが敬礼)

 

ギル  「ハハハ、そう硬くならなくてもいい。君たちの戦果は聞いているよ。
     特にシン。君は敵の機体を奪取する大活躍をしたそうじゃないか」
シン  「いえ。偶然が重なっただけですよ」
ギル  「その偶然だって、我々は信じてみたいのだよ。
     ……デスティニーといったかね。あの機体から重要なことが判った……正直残念だよ」
アスラン「……あまりいい情報じゃなさそうですね」
ギル  「ああ……あの機体には、ニュートロンジャマー・キャンセラーが搭載されていた……
     つまり、核動力機だよ」
一同  「ッツ!!!」
アスラン(なっ……あの技術が……)
ルナ  「連合は、封印された技術まで使うというの!?」
レイ  「ルナ。ヤツ等はすでに連合じゃない。ロゴスだ」
シン  「ええ……はじめて乗ったとき、そんな感じはしました」
ギル  「勿論、デスティニーも戦力に数えるつもりだ。しかしさすがに核を使うことはしない。
     NJCを取り外し、最新の技術であるハイパーデュートリオンという動力に切り替えさせておいた」
シン  「!……そうですか。……議長。お呼びになったのはその話だけですか?」
ギル  「いや、実は当初より計画していた最新鋭機が完成したんでね。それを渡そうと思ってな」
アスラン「!!……最新鋭機ですか? 私は知りませんでしたが……」
ギル  「ああ、皆には話す暇がなかったのだが、修繕した機体を含めて4機完成した」
一同  「!!」

 
 

 最新のMS……確かに4機存在した。すべて過去の機体を彷彿とさせるシルエットだったけれど……

 

ギル  「左からそれぞれ『インフィニットジャスティス』『デスティニーインパルス』
     『レジェンド』『ストライクフリーダム』だ」
アスラン「インフィニットジャスティスはジャスティスの後継機ですか?」
ギル  「その通りだ。だが、パワーはジャスティスのそれを上回っているはずだ。
     ドラグーンシステムを標準装備したレジェンドと同様、ザフトの最新鋭機だよ」
レイ  「ではデスティニーインパルスとストライクフリーダムは?」
ギル  「奪取したデスティニーを解析して造った新型シルエットをインパルスに装着して、
     簡易的にデスティニーと同様のパワーが出せるようにしたものだ。
     能力的にはデスティニーと同様になっているはずだ」
ルナ  「へぇ……スゴいですね!」
ギル  「最後にストライクフリーダムだが、回収したフリーダムはもはや使い物にならなくてね。
     新しい機体に再構築したのがストライクフリーダムだ。
     レジェンドと同様、ドラグーンシステムが付いている」
レイ  「……パイロットはどうするのですか?」
ギル  「ふむ。諸君らが決めてくれてかまわんよ。
     諸君ら実戦を潜り抜けてきた者の直感というものも信じてみたいのでね」

 

 俺はデスティニーに乗り続けるつもりだ。ステラと約束した、明日を探すために。このMSじゃなきゃダメな気がするんだ。
 そうして、シュミレートをやっていた所、ある事件がおきたんだ。

 
 

_____ヴィー! ヴィー!

 

シン  「!!なんだ?」
レイ  「シン! ストライクフリーダムが何者かに奪取された!」
シン  「何だって!?」
レイ  「もうアスランはジャスティスで出ている! お前も急げ!」

 

 奪ったのは多分あの人だ……そんな気がした。
 こういう予感て、結構当たるんだよな……

 

アスラン「キラ!」
キラ  『アスランか……そんなにザフトの制服を脱ぎたくないのか!』
アスラン「何!? お前だって、オーブの軍人なのだろう? オーブはこういうことだってやる国だったのかっ!?」
キラ  『この機体を返してもらうだけだ!
     ……僕たちはオーブに戻る。セイラン家を排除するために! ザフトに邪魔はさせない』
アスラン「!!……キラ! カガリはやっとその気になったのか!(アークエンジェル海中から浮上)
     ……アークエンジェルだと!?」
キラ  『アスラン! 君だって、カガリが戻ったらまたオーブを信じれるはずだ!
     僕はまだザフトを完全に信用したわけじゃない! 覚えておいてくれ!』
アスラン「クッ……キラ……」

 

 後からアスランに聞いた話じゃ、やっぱりあの人だったそうだ。フリーダムのパイロット、キラ・ヤマト……
 それからしばらくして、ロゴス首脳、ロード・ジブリールの居場所が判明した。『ヘブンズベース』……この要塞はなかなか落とせなかったけれど、俺たち4人の連携でどうにか落とした。ジブリールは逃げてしまったらしいが……クソッ俺にもっと力があれば……

 
 

シン  「隊長、ジャスティスの調子はどうです?」
アスラン「良好だ。この機体もデスティニーも格闘戦向けだからな、結構いいコンビになるんじゃないか。
     デスティニーはどうなんだ?」
シン  「ええ。問題ないです。まったく……これを敵に回さなくて良かったですよ。かなりやっかいな代物ですから」
ルナ  「二人とも、熱くなってシュミレートするのはいいけど、アナウンスぐらい聞きなさいよ?」
アスラン「……すまない。どういう内容だったんだ? 教えてくれ」
ルナ  「ジブリールの居場所が判明したわ……オーブよ」
二人  「!!!」

 

 オーブ……やっぱり、オーブもロゴスなのか……?
 ……俺だってもう一度この国を信じてみたい。だけど……
 ロゴスなら、撃つしかないじゃないか!!!

 

 「シン・アスカ、デスティニー行きます!」
 「アスラン・ザラ、インフィニットジャスティス出る!」
 「ルナマリア・ホーク、デスティニーインパルス行くわよ!」
 「レイ・ザ・バレル、レジェンド出る!」

 
 

 オーブを結局撃たなくちゃいけないのか? 俺の故郷を……
 ステラ……俺たちの未来は、やっぱり戦争なのかよ!?
 !!ストライクフリーダム!?キラさんか……それに隣の金色の機体は……オーブの新型か……

 

キラ  「ムウさんはカガリと一緒にジブリールの居場所を突き止めてください!この場は僕が!」
ムウ  『俺はネオなんだけどな……まぁこの国には恩があるし、協力してやるぜ!
     どうせ連合に帰っても殺されるだろうしな!』

 

アスラン「一時散開し、各個撃破! その後オノゴロで集合だ!」
一同  「了解!」

 

レイ  「!?この感じは……?」
ムウ  『ほう……? 白い坊主君は機体を代えたのか……」
レイ  「シン!気をつけろ! ヤツはファントムペインの指揮官だったヤツだ!」
シン  「なッ……き、貴様ぁ!ステラを見殺しにして、のうのうと今度はオーブかよ!?」
ネオ  『デスティニーの坊主か!……ステラはのことは……』
シン  「問答無用だ! 俺はステラの敵を討つ! それだけだ!!!」

 

アスラン「キラぁ!!!」
キラ  『ジャスティス!?アスランか!? やっぱり君はザフトなんだね……』
アスラン「セイランを排除するんじゃなかったのか!? 一刻も早く、ジブリールを引き渡せ!」
キラ  『今はカガリとキサカさんたちが探している! それを信じてくれ!』
アスラン「何だと!?……クッ!」

 

 俺たちは各個に戦闘に入った。
 俺は憎しみに燃えていたけれど、オーブは信じたかった……
 そんな中、ジブリールを乗せたシャトルが俺たちのそばを通った……

 

ムウ  『何!? 坊主!一時休戦だ! ジブリールはシャトルで宇宙に逃げる気だ!』
シン  「なっ……俺がお前を信じるとでも思ったかよ!
     ……えっ?ルナ?(シャトルと追いかけるインパルスにすれ違う)」
ルナ  「シン!何してるの? アレにジブリールが乗ってんのよ!?」
シン  「何だって!?」
レイ  「デスティニーの最大加速なら追いつけるかもしれん。シン、行くのならいまだ!」
シン  「あ、ああ。わかった!」

 

アスラン「キラ!」
キラ  『わかっている! あれにジブリールが乗ってるんだろ? 僕が行ってやるさ!!!
     フリーダム、最大加速!!!』

 

シン  「クッ……最大加速しながら照準なんて……(種割れ)いっけーーーーーーー!!!
キラ  『あたれーーーーーーーー!!!』

 

 放ったビームはすべて宙をきった。またジブリールを逃がしてしまった……クソッ……
 それからヤヌアリウスの悲劇が起こるまでは時間の問題だった。その事を今の俺たちは知らない……

 
 

_____ガン!!!

 

シン  「クソッ……俺にもっと力があれば……」
ルナ  「シン……」

 

ギル  「ではミネルバ隊はジブリールを捕らえられず、そのうえオーブに敗退した。ということかね?」
タリア 「はい……残念ながら」
ギル  「ふむ。オーブの出方を見るか……ジブリールは月へ向かったのだろうが……」

 

連合兵士 「レクイエムの照準は……どこに?」
ジブリール「アプリリウスに決まっている! コレは警告ではない!!!!」

 

カガリ(TV)『全メディアを通じて、ギルバート・デュランダル議長へメッセージを……』
アスラン「!……カガリ……」
レイ  「……」
カガリ 『私たちは、先のオーブ戦のおり、ロード・ジブリール氏を捕まえることが出来なかった事を遺憾に思う。
     そしてわが国の一部首脳が犯した罪がなくなるわけではないが、デュランダル議長に謝罪したい……』
ルナ  「へぇ……前はツンツンしてたのに、ずいぶんと丸くなったって言うか……」
シン  「……(俺は……ッ)」
カガリ 『だが、信じてほしい! わが国は決してロゴスに与するものではない!
     ……!!! な……なんだと!? プラントが……』

 

 俺はヤヌアリウスには行ったことがなかったけれど、あんな衝撃的な映像を見たのは初めてだ。
 ……何てことだ……プラントが直接撃たれるなんて……

 

アスラン「な……ッッ!!(ば……馬鹿な……)」
ルナ  「?……隊長?……」
レイ  (ルナ……今はそっとしておけ。ヤヌアリウスは隊長の故郷なんだ……)
シン  (なっ!!!)

 

 俺は……アスランになんていえばいいんだろう……
 俺は……自分の故郷にそれをやるところだったんだ……クッ……
 この事件の直後、プラントとオーブの間で停戦協定が結ばれることになった。

 

ギル  「先のヤヌアリウスの攻撃が、世論を決定付けたと思うのですがね?」
カガリ 「……我々がジブリールを身柄を確保できなかったのはすまないと思っている……」
ギル  「何をいまさら仰るか! 我々は同胞を撃たれたのです!! もはや形振りかまっている暇などない!!」
カガリ 「!!……議長……」
ギル  「失礼。少々熱くなりすぎたようですね……
     ともかく。形だけではありますが、停戦条約に調印していただけるのですかな?」
カガリ 「勿論だ! 非常な振る舞いをする一集団を、わが国としてもほうっておくわけにはいかない!」
ギル  「ありがとうございます。姫……いやカガリ・ユラ・アスハ代表」

 

 こうして、俺たちはともにロゴス討伐の決意を固めた。勿論オーブとも協同して……

 
 

シン  「合わせたい人がいる?」
アスラン「……ああ」
シン  「あの……もういいんですか?」
アスラン「……ああ。すまなかったな、取り乱して」

 

 ドアが開いた……そこにいたのは……

 

シン  「……!!!」
カガリ 「……あ……あの」
シン  「お久しぶりですね……アスハ代表」
カガリ 「あ、ああ。久しぶりだな……その」
シン  「……俺は……以前の俺だったら、ここで掴み掛かってたでしょうね……」
カガリ 「!!!」
シン  「俺は……アンタらアスハ家に、憎しみのはけ口を求めてただけなのかもな……
     だけど……今のアンタなら信じられそうな気がするんだ……」
カガリ 「……すまなかった……」
シン  「謝らないでくれ!……アンタが謝るんなら……俺は……」

 

 俺は、またオーブを信じられるようになった気がする。いまの彼女の作る国なら信じることだって出来そうな気がするんだ。
 でも……まだおれはザフトの軍人だ。ロゴスを倒すまでは……でもいつか帰るところは見つけられた気がする……

 

シン  「……(ネオとすれ違う)」
ネオ  「……」
シン  「仮面を外しててもわかるさ。あんたなんだろ?」
ネオ  「!!!……はっ。やはりわかるか?」
シン  「あんたがなぜオーブにいるのかはどうでもいい。しかし、これだけは聞かせてくれ。あんたはロゴスなのか?」
ネオ  「……さぁね。だが、俺はもともとここの兵士らしい。
     記憶を消されてファントムペインの隊長なんかやらされてたらしいんだ」
シン  「!!(記憶を……?)」
ネオ  「信じるかどうかは坊主次第だ……そんなわけで、これからはオーブの軍人でいるつもりだ」
シン  「わかった……次の作戦はよろしく頼む」
ネオ  「ああ。こちらこそな坊主!」

 

アスラン「今回の作戦はGタイプのMS6機によって行う。
     ビームシールドを使って単独で大気圏を離脱できる機体はデスティニーとデスティニーインパルス、
     アカツキ、レジェンド、ジャスティスそれにストライクフリーダムの6つだけだからな」
シン  「母艦で直接月に乗り込むことは出来ないんですか?」
アスラン「無論、時間があるならそうも出来るさ。しかし……第2射目がいつ撃たれるかわからないからな……」
レイ  「早めに打って出る。ということですか?」
ネオ  「ああ。プラントが撃たれちゃどうしようもないからな」
ルナ  「なら早い目にやっちゃいましょうよ」
キラ  「ああ! いつまでもあんな兵器をほうっておく訳にはいかない!」

 

 今回の作戦はかなり無茶な作戦だと思ったよ。ローエングリンゲートのとき以上だ。
 ビームシールドを装備した6機が展開しながらブースターの推進力で宇宙に出て直接月基地を攻撃するってんだから……
 でも……やるしかないんだ……戦争のない世界を作るために!!!

 
 

 「キラ・ヤマト、フリーダム行きます!」
 「レイ・ザ・バレル、レジェンド出る!」
 「アスラン・ザラ、ジャスティス出る!」
 「ルナマリア・ホーク、インパルス行くわよ!」
 「ネオ・ロアノーク、アカツキ出るぞ!」
 「シン・アスカ、デスティニー行きます!」

 
 

《エンディング》

 

 

ネネちゃん「クックック……苦心の末に第4のスペシャルエディションが完成したわ!
      早速みんなに見せるの!!!」

 

風間君  「で、デスティニーインパルスまで出るんだ……」
ボーちゃん「なんか、展開が、急だね……」
ネネちゃん「そりゃあ総集編だもの。しょうがないじゃない?」
マサオ君 「それよりデスティニーにわざわざNJCをつけたりゆうが(ry」
ネネちゃん「だーーーーー!!!黙れオニギリ!あんたの役ジブリールにするわよ!?
      それにロゴスを悪役にするんなら悪役である明瞭な理由がもっとほしかったの!」
マサオ君 「ひっ……ひーーーーーーーー!!!」

 

しん 「やれやれ、相変わらずですなぁ」
シン 「……はぁ、ネタに間違いがないか心配だなぁ……」
しん 「ん? シン兄ちゃんどうしたの?」
シン 「……別に?」

 
 

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