ドキッ!子猫だらけの動物病院だゾ
しん 「ねー母ちゃん、母ちゃん。なんかシロの様子がヘンだゾ?」
シロ 「けふん、けふん……」
みさえ 「う~ん……これは風邪かしら?とりあえずお医者さんに見てもらった方がいいかもね。」
シン 「じゃあ動物病院に行きます?最近、近所に新しいお医者が開業したようだからそこにでも……」
みさえ 「そうね。じゃあシン君、しんのすけと一緒にシロ連れていってきてくれる?」
2人 「「ブ・ラジャ~♪」」
……で。2人は野原家から歩いて10分、最近開業したばかりという動物病院に来てみたのだが。
シン 「……『ロゴス動物病院』? なんかどこかで聞いたような名前だな」
しん 「ねえねえ。さっそく入ってみようよ~。」
シン 「あ、ああ……」
シロ 「く~ん」
そして病院に入った2人は、とりあえず受け付けに行った。
そこには……
らくす 「にゃ」
シン 「うわ?! ……なんだお前、ジブリさんとこの猫じゃないか。こんなとこで何してんだ?」
らくす 「にゃ!にゃ!(ぺしぺし!)」
しん 「なんか受付のテーブルを叩いてるゾ?」
シン 「ん?なんか紙が張ってあるな。
えー、『カルテを作りますので用紙に患者の症状などを詳しく書いてください』……?」
らくす 「にゃにゃ」
しん 「とりあえず言うこと(?)聞いた方がいいと思うゾ。」
シン 「……そうだな。
えーと、患者はオスの子犬で咳が止まらないようです。おそらく風邪引いたのでは……(書き書き)」
それから10分くらい待合室で待って……
かがり 「な~」
シン 「ま、またジブリさんとこの子猫か……今度はなんですか?」
しん 「『診察の準備ができましたので診察室にどうぞ』って言ってるゾ」
シン 「ね、猫の言葉わかるの?!」
しん 「んーなんとなく」
シン 「そ、そうっスか」
シロ 「く~ん……こほ、こほ」
……で、診察室へ。
ジブリール「はい、それでは患者を見せてください」
シン 「や、やっぱりあんたか――――ッ! なんで猫に受け付けとかさせてんです!」
ジブリール「仕方なかろう。開業したばかりで人手も無ければ人を雇う余裕もないのでな」
シン 「だからって猫を手伝わせて大丈夫なんですか?」
ジブリール「う。まあ……あいつ等は気分屋だからな。飽きるとすぐどこかへ行ってしまうのが悩みの種ではあるが」
しん 「ねえねえジブリのおじさん。ずっと疑問に思ってたんだけど、今までなにしてたの~?」
ジブリール「獣医科のある大学に行って勉強してたんだ。それでこの間、ようやく獣医師免許を取れてな……
で、ようやく念願の動物病院を開業できた、という訳なんだよ」
シン (う……な、何気にすごいかもしんない……
春日部に来た種キャラで地道に夢に向かって努力してんのって、もしかしてこの人だけなんじゃあ……)
そうこうしているうちに、シロの診察が終わった。
ジブリール「……ん。どうやら本当に軽い風邪のようだな。熱は微熱だし咳で少し喉が腫れてるようだ。
とりあえず薬を渡すから、あったかくして2、3日安静にしているように」
しん 「ありがと~♪良かったねえシロ~?」
シロ 「わん!」
ジブリール「お大事に」
シン 「むう……こんなんでいいのだろうか?」
こうしてロード・ジブリールが医院長、飼い猫が看護士兼従業員という世にも珍しい動物病院が春日部で開業した。
果たしてこれからどうなることやら……
【その後・・・】(作者:9代目スレ768氏)
ジブリール「なんだかんだいって我がロゴス動物病院も忙しくなり、人手が不足してきた。
そこで、スタッフ募集の求人広告を出したのだが……
なんでみんなして捨て猫を私の所に持ってくるんだッ!」
マユ 「でも……この子たち可哀想なんです。飼ってあげ、いえ雇ってあげてくれませんか?」
エル 「お願いします~」
コニール 「たかが十数匹だ。大人ならそれくらいの度量は見せてほしいものだな」
マサオ君 「僕からもお願いします~」
ネネちゃん「まあ拾った私達が言うのもなんだけど」
ジブリール「いや、しかしなあ……」
子猫 「にゃ~」
ジブリ 「う……」
エル 「ほら! むー君も『俺に任せろ!』って言ってますし!」
ジブリール「ま、また猫に種キャラの名前を付けて・・・」
ネネちゃん「この病院忙しくて猫の手も借りたいんでしょ? なら決まりじゃない!ね?」
ジブリール「……はあ。しょうがない……おいお前等、言っとくが食い扶持分は働いてもらうからな? いいな!」
子猫 「なー♪」
こうしてジブリールの所に、またも種キャラの名前が付けられた子猫がさらに十数匹居着くことになったとか。
で、ジブリールが仕事を終えてまたずれ荘の部屋に帰ると。
ジブリール「ふう。ただいまー……」
にゃーにゃ~にゃ~にゃにゃ~~♪
そこにはたくさんの子猫がジブリさんをお出迎え。
ジブリール「……まるで猫屋敷だな……」