SEED-クレしん_10-421

Last-modified: 2009-06-28 (日) 10:17:52
 

 ある日曜日。Wしん、ひろし、議長、ステラは、とある河川敷のゴルフ場に来ていた。

 

しん  「おお~!オラ、ゴルフ場来るの初めてだゾ」
ひろし 「たまには練習場じゃなく、実際にホールを回ってプレイしたいがために
     議長さんと金出しあって来たかいがあったな!」
シン  「どうも最近タバコとか我慢しているなーと思ってたが……こういうことだったのか」
ステラ 「………いいの?ステラまできちゃって」
ギル  「ムウ君が急用で来れないとかでね。まあ頭数合わせみたいなものだよ。気にしないでくれたまえ」

 

ひろし 「んじゃあさっそく始めるか。まずは俺がオファーで打つぜ?」
シン  「どうぞ~」
しん  「父ちゃんがんば~♪」
ステラ 「がんばー」
ひろし 「うし……軽い追い風か。とりあえず堅実に刻んでいくぜえ~チャ―、シュー……メーン!」

 

シュッ!

 

しん  「おお~~!」
シン  「ドライバーで思いっきりカッとばしたな。ナイスショッ」
ひろし 「へへッまずまず、だな。さあ次はシン君だったっけ?」
シン  「ええ。んじゃいっちょ打ってきます」
ひろし 「シン君はゴルフしたことないだろうからな、たぶんそんなに飛距離は出ないはず……」
ギル  「甘いよひろし君」
ひろし 「え?」

 

シン  「………頼むぜ雷○」
ステラ 「あれ?シンってゴルフのクラブ3本しかもってないの?」
ひろし 「あ、あの木製のドライバーはもしかして……?」
シン  「ッ!」
しん  「お、アドレスに入ったとたんシン兄ちゃんの顔つきが変わったゾ………
     というより影で顔見えなくなっちゃったけど」

 

ギリ!ギリ!ギリ!…………ドシュッ!

 

ひろし 「お、おおー?こ、これは飛んだ……200ヤード以上はいったんじゃないか?」
シン  「どや! これで相当飛距離が稼げたはずやで!」
ギル  「ふふっさすがはシン! かつて我が影のプロゴルファーを次々と破っただけのことはある!」
ステラ 「……どゆこと?」
シン  「ふ、実はわいな……オーブからプラントに渡ったとき、賭けゴルフして生活費を稼いでいたことがあるねん!
     そんなわいに目をつけたミスターX、もといデュランダルはんが
     次々と腕に覚えのある影のゴルファーをわいにぶつけてきたことがあるんや。
     負けたらザフト軍に入るゆう条件付きでな!」

 

ギル  「だが刺客たちはシンに次々と敗れ………最後は私自らが最後のゴルファーとしてシンと死闘を演じ、
     ようやくシンのスカウトに成功したというわけなのだよ」
ステラ 「シンにそんな過去が」
しん  「どうでもいいけどシン兄ちゃんの言葉使いが変だゾ」
シン  「すまんなあ。わいゴルフするときはいつもこうなってしまうねん」
ひろし (むう………まったくの素人だと思ってたシン君がゴルフの玄人だったとは……)

 

   ※   ※   ※

 

 そして……

 

スコーン!

 

ステラ 「む~初めてだから上手くボールが飛ばない~」
ひろし 「い、いやナイスショットだったよ?(ふう……ステラちゃんは普通に素人、か)」
シン  「議長はんはもう打ったから最後はしんちゃんの番やな」
しん  「ほ~い!」
ひろし 「お、おい大丈夫か?お前がクラブ振り回すのはさすがにまだ早いと思うが……」
しん  「ま、なんとかなるゾ。う、と、と、と………」
ステラ 「ふらついてるけど」
しん  「ん?……てい!」

 

スパッ!

 

ギル  「む? あぶなっかしいフォームのわりには結講ボールが飛んでいるじゃないか」
ステラ 「同じはじめてなのに……ステラよりも飛んでるー」
シン  「まあまあ…………ん?ちょっと……飛びすぎやない?これは………」

 

トンッ!(しんのすけが打ったボールが落ちた)

 

ギル  「ッ!?」
ひろし 「お、おい」
シン  「ワ……ワンオンした……? んなバカな!ここは470ヤードもあるロングホールなんやで!」
しん  「おお~!オラのボールがぐりーんにのったゾ~♪」
ギル  「こ、これはもしかして?」
ひろし 「な、なんだよ?」
ギル  「しんのすけ君のショットはもしかして伝説の………ラ○ジングインパクト?!」
ひろし 「ラ、ライ○ング……?お、おいおいまさか」

 

シン  「な、なあしんちゃん!どないすればあそこまで飛ばせるんや?!」
しん  「ん?んーとね、オラにもなんかよくわからないけど
     ドライバーとボールにね、なんか光が見えたような気がするゾ」
ひろし 「ううっ!」
ギル  「やはり、か。これは以後の18ホール、キツい戦いになりそうだな………」

 
 

 プロなゴルファーっぽいサル、もといシン。チャーシューメンで堅実にスコアを伸ばそうとするひろし。
 何気にゴルフ上手い議長にかろうじて完全に素人なステラ、そしていつの間にか○イジングインパクトに開眼しているしんのすけと。
 かつてないゴルフの死闘が春日部の片隅で繰り広げられようとしていた。

 
 

(続かない)

 
 

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