天気のいい日曜日……Wしんはシロと散歩に出掛けていた。
シロ 「きゃん!きゃん!」
シン 「ふう……今日も埼玉はいい天気だねえ~……」
しん 「でも寒いゾ」
シン 「それはしょうがないよ。もう11月も末なんだから……お?いつもの公園だ。ちょっと寄ってくかい?」
しん 「いいねえ~~♪ラララむ○んくん♪ラララむ○んくん♪ララララ~♪」
シン 「………しんちゃんってば懐かしいCM知ってるね」
シロ 「くぅ~ん?」
シン 「あれ、公園に人が全然いないや。日曜日だってのに誰も外に出て遊ばないのかな?」
しん 「そりゃーこんなに寒いんだもの~」
シン 「だからそれを言うなって………お?」
シロ 「?」
しん 「どしたの~?」
シン 「ほら、誰かが忘れていったらしい縄跳びがあった。それも長飛び用の長いやつ」
しん 「ほうほう」
シン 「………ちょっと借りるくらいなら別にいいよな……しんちゃん、シロ、こいつで少し遊んでみようぜ」
しん 「遊ぶ?! も、もしかしてその縄でオラを縛ってSMゴッコ……?
いや~んオラそっちの趣味はちょっとお~~♪」
シン 「……ちげーよ!」
※ ※ ※
シン 「ほら、シロがベンチの上に座ってこう、なわの端をくわえて……そうそう。
そのままそこでじっとしてくれればいいから」
シロ 「……(返事をしようとしたが口が塞がっていてしゃべれないらしい)」
シン 「で、俺がもう一方のなわとびの端をもって……よーし、いくぞしんちゃん~~!」
しん 「お~!」
言うなりシンはなわとびを回し始めた。
シン 「お嬢さん、おはいんなさい♪」
しん 「ほっ!とっ!ていっ!………ねえシン兄ちゃん、なにそれ?」
シン 「あれ知らないかなあ?じゃんけんぽんで…」
???「あいこでしょってやつでしょ?」
しん 「お?キラ兄ちゃんいつのまに」
ラクス「続きは『負けたらさっさとお出なさい』……だったかしら?」
シン 「あ、あの……なんで2人してなわとびに入って一緒に飛んでるんですか?」
キラ 「いやなんか楽しそうだったからさ」
マユ 「あっ!お兄ちゃん達がなわとびしてる~」
アウル「俺もまぜろー!」
ハイネ「懐かしいのやってんなあ」
ルナ 「こういうのは飛び込むタイミングが難しいのよね……てい!」
ステラ「えい(ぴょん)……えい(ぴょん)……」
シン 「うわあッ! どこからか湧いてきた連中がたくさん縄跳びに入ってきたあ――――!?」
しん 「お~これはこれで結講楽しいゾ♪」
議長 「いやあ~、みんなでひとつの事をやるという連帯感というかそういうのが実感できるというのは良いものだね~」
エル 「えい!えい!………あっ!あ、あ……!」
キラ 「ち、ちょっとエルちゃん?なに僕の背中に寄りかかってんのさ!?」
エル 「す、すいません!跳ぶのにちょっと失敗しちゃってその、体のバランスを崩してしまって……
あ、あ、あ……」
ハイネ「おいキラ!俺の背中押すなって……うわ?」
ラクス「きゃあ?!」
ルナ 「ち、ちょっとま」
ステラ「わー」
びた―――――ん!(なわとびに参加した全員が盛大にコケた)
シン 「うわ、痛そ………」
※ ※ ※
キラ 「ちなみに1人なわとびだと……てい!」
しん 「おお~二重跳びだゾ」
アスラン「俺も訓練時代によくやらされたなあ……ふん!」
シン 「お、3重跳び」
ルナ 「やはり基本はX……もとい交差跳びでしょ♪ 交差で3重跳び!」
キラ 「やるねえ~。じゃあ僕は背面で交差3重跳びだ! ていっていっ」
アウル 「俺なんかサイドクロスで4重跳びだ! てりゃあ(びしっ!)痛ェ!?」
しん 「失敗したゾ」
シン 「無茶な技を無理にやろうとするからだな」
キラ 「バク宙しながら二重跳び! たりゃー!」
アスラン「甘いッ!俺なんか背面交差で3重跳びだ!」
ルナ 「なわとびはスピードと回数よ! 見よこのプロボクサーばりの超スピード跳び!」
しん 「なんか盛り上がってきたね」
シン 「うう、寒ぶ……見てても寒いだけだし帰ろうか。帰りにあったかい肉まんでも買い食いしていこうか?」
しん 「おお~シン兄ちゃんふともも~♪」
ステラ 「わーいにくまん~♪」
キラ 「でりゃあああああ!」
アスラン「とおああああああ!」