アウル 「ようお前等。ヒマならバスケしよーぜバスケ」
シン 「いいけど……対マンじゃつまらんな。スリオンスリーあたりじゃないと」
アウル 「んじゃあそこのしんのすけ、お前入れ。あと……そこのボーズもだ」
しん 「ほーい♪」
マサオ君「坊主ってちょ…」
シン 「あとは?」
アウル 「そうだな……そこの女どもでどうだ?」
ルナ 「女どもって私たちのこと?」
むさえ 「めんどいから嫌だなあ」
~そんで近所の公園~
アウル 「おー。んじゃやるか。俺、マサオ、むさえババアチームと」
むさえ 「誰がババアだ!」
シン 「まあまあ。俺、しんちゃん、ルナチームで10分1ゲーム勝負な。負けたほうが……」
アウル 「なんか飲み物奢る、と。いいぜ」
しん 「オラジュースがいいな~」
シン 「俺ポカリ」
ルナ 「渋くお茶」
むさえ 「やっぱ缶ビールでしょ♪」
マサオ君「じゃあ僕コーラ……」
アウル 「負けたらの話だろ!勝ったらシンが奢れよ!」
シン 「へいへい」
ステラ 「それじゃアウルちーむのボールでプレイボール~。う~~~!う~~~~!」
みさえ 「ちょっとステラちゃん甲子園じゃないんだから」
むさえ 「パス!」
マサオ君「はい!」
アウル 「ダンクシュ――――ッ!」
ガターン!
シン 「げっ!あっというまに決められちまった!?」
ルナ 「フィールドが狭いのと速攻パスで意表をつかれたわね……次はこっちの番よ!」
シン 「お、おう!」
しん 「お~!」
ステラ 「ピー!あうるチーム10点めー。シンチーム6点ー」
シン 「ぜー、ぜー、ど、どうなってやがるんだ。アウルの速攻が全然止められない……」
ルナ 「守りはイマイチだけどとにかく攻撃が早くてやんなっちゃうわ」
しん 「こうむさえちゃんがぽーんとマサオ君にパスして、
マサオ君からボールとったアウル兄ちゃんがあっというまに決めちゃうゾ」
シン 「……普通に攻めたんじゃあダメだ。みんな耳貸してくれ」
ルナ 「どうする気?」
シン 「要はアウルにボールがいかなきゃいいんだ。だから俺とルナでむさえさんとマサオ君を徹底マークする」
しん 「オラは?」
シン 「しんちゃんが勝利のカギさ」
しん 「お?」
アウル 「んじゃあいくぜ……パスよこせ!」
むさえ 「よし!と、いきたいところだけ、ど……」
ルナ 「通さないわよ~」
シン 「マサオ君は俺が押さえた!これで必勝のパスコースは塞いだぜ!」
アウル 「……ちい!俺から取りにいくしかねえか!」
しん 「ほい♪」
むさえ 「あっ!後ろから取られた……」
しん 「いよいよオラがカッコよくシュートを決めるときがきたゾ!」
アウル 「そうはいくかああ!他の四人が動けない今、俺としんのすけの一対一の勝負だ!」
しん 「おお!?」
アウル 「もらったァ!」
その瞬間!
しんのすけは体育座りにボールの上に乗ると、そのままボールを転がしてゴールにダッシュしたのであった!
アウル 「なあっ!?」
しん 「秘儀!ケツだけ歩きドリブル~♪」
マサオ君「おケツだけでボールを転がしている!?」
アウル 「お、おい審判!あ、あれ反則だろ?」
ステラ 「えーと……ボールを手でもってないからトラベリングじゃないし……んー……
おケツでドリブルしちゃいけないとは書いてないから、まあ大丈夫なんじゃない?」
アウル 「ん、んな滅茶苦茶な!」
むさえ 「けどその体勢からどうやってシュートをうつ!?」
しん 「ほ!……とう!」
アウル 「なにィ!?」
しんのすけはゴール前で一瞬低くジャンプすると勢いをつけて地面にボールをおもいきり叩きつけた!
当然ボールはしんのすけごと真上に跳ね上がり、しんのすけは空中でケツだけ星人体勢を解除!
両手でボールを持ち直し……
アウル 「お、おいちょ……そんなデタラメな……!」
しん 「だんくしゅー!」
ガシャアアアン!
シン 「決まったあ!」
ルナ 「あとはこのパターンをくり返すだけね!」
マサオ君「………負けたかなこりゃ」
アウル 「ま、まだまだァ!」
~で、勝負はどうなったかというと~
シン 「えーとお茶にポカリにコーラに……このファンタ誰んのだっけ?」
アウル 「あ、それ俺だ」
ルナ 「結局時間切れで逆転まではいかなかった、か」
むさえ 「アウル君が最後に執念の3ポイントシュート決めたのが大きかったわね」
しん 「ま、いいんじゃない?けっこう楽しめたし~」
マサオ君「ジュースも飲めたしね♪」
アウル 「おいシンまたスポーツで勝負しようぜ! まあ次も俺が勝つだろうがな~」
シン 「いつか気が向いたらな」