SEED-クレしん_17-小ネタ集・2010年のバレンタイン

Last-modified: 2010-05-13 (木) 18:33:21
 
 

その1・シンとルナマリアとステラの場合(作者:17代目スレ379氏、389氏)

 

 今日はバレンタインデー……!
 しかも今年は日曜日とバレンタインが重なるという……考えようによっちゃおっかないダブルの日……
 特異日……! 年に数回訪れる嵐の日である……!
 そんな日に突然……

 

むさえ「あんた達。今日はデートしてきなさい」
シン 「……はあ?」
ルナ 「なんで?」
むさえ「なんでじゃないわよッ今日はバレンタインでしょ!
    若い男女が家でぶらぶらしてていいと思ってるの!?」
ルナ 「バレンタ……ああ忘れてたわ。シンはいこれ、超義理のチロルチョコ
シン 「サンキュー。(ひょいぱくして)むぐむぐ……ああいつもの味だこれ」
ルナ 「じゃあむさえさん。これでバレンタイン終了ということで」
むさえ「しゅ、終了じゃな~~~~いッ! ほら玄関でステラちゃんが待ってるからさっさと行けっての!」
シン 「あいたたた!わ、わかりましたよ。出かけますよ~」

 

むさえ「……ふうまったく。やっと行ったか」
しん 「どったのよむさえちゃん? ここんとこやけにイライラしてらしくないゾ」
むさえ「だってさ……『ガンプラがシン君の未来の嫁』は、いくらなんでもあんまりすぎるとは思わない?」
しん 「え?でもこのスレは……」
むさえ「わかってるわよ。でもせめて連中が彼氏彼女の事情である自覚ぐらいは促したいの。
    なんか見ててイライラするんだもの」
しん 「ふーんそういうもんですかねえ~」
むさえ「さて、というわけで連中を尾行するわよ。ちゃんと上手くいくかどうか心配だし」
しん 「尾行?おもしろそ~~オラこういうの大好きだゾ♪」
むさえ「それではいくわよしんのすけ。出発おしんこ!」

 
 

 そんなわけで。むさえに追い出されたシン、ルナ、ステラ一行はとりあえず駅前まで来た。

 

シン 「まったく迷惑な。無理矢理追い出されちゃったよ……今日はのんびりガンプラ作ろうと思ったのに」
ルナ 「私も今月の新刊まとめ読みしおうと思ってたのにな」
ステラ「いいじゃない別に~ほらみんなで遊びにきたと思えば……ね?」
シン 「ま、それもそうか。さて……んじゃこれからどうする?」
ルナ 「むさえさんには『とりあえずデートらしく映画見て来い』と言われたけど」
シン 「んじゃニューカスカベ座に行くか。でもいまどんな映画やってるんだろうな~」
ステラ「ステラ、アニメがいいな」

 

 そして一行の後を尾行するむさえにしんのすけ。

 

むさえ「まずは予定通りに映画館に来たようね。よしよし……」
しん 「シンにいちゃんたちどんな映画見る気かな~」
むさえ「そりゃあ……ねえ?甘ったるいラヴロマンスに決まってるでしょ?で、気分が盛り上がってきた所に……」
しん 「あ、映画館に入ってったゾ」
むさえ「よしッ!えーと……ニューカスカベ座で現在上映してるのは……」

 
  豪華2本立て! 映画・魔法○女リリ○ルなのは & 涼宮ハ○ヒの○失
 

むさえ「なんでオタアニメ二本立てなのよォ!!」
しん 「ん~オラの映画の封切りがまだ先すぎなのが惜しまれますな」

 
 

 数時間後……映画のパンフ片手に三人がニューカスカベ座から出てきた。

 

ステラ「あ~面白かったあ」
シン 「館内がむさ苦しい男ばかりなのはちょっとアレだったが……
    まあ原作知らなくてもそこそこ楽しめた、かな」
ルナ 「私はつまんなくて途中で寝ちゃったけどね」

 

しん 「お、むさえちゃん。シン兄ちゃんたとが映画館から出てきたゾ」
むさえ「やっとか……」

 

シン 「これからどうしようか?もうさっさと帰る?」
むさえ(か、帰ってどーするのよ!これからが本番でしょうがッ)
ステラ「まだお昼なのにこのまま帰るなんてもったいないよ。どこかでお昼食べて町を散歩でもしよ?」
むさえ(そ、そうそう!)
シン 「そうだな……んじゃどこかでメシでも食うか」
ルナ 「あそこでいいわ私。給料日前でお金ないし」
シン 「当然割り勘な」

 

むさえ「………よ、吉○家で牛丼……?デートの食事じゃない!……」
しん 「でも美味そうだゾ。オラも食べたいなあ」
むさえ「ま、まあいいわ。
    これが終わったらウィンドウショッピングでキャッキャッウフフの時間になるはずだし!」
しん 「そう上手くいきますかね」

 

シン 「おおッこの模型屋すげえ!絶版ガンプラがたくさん置いてあるッ」
ルナ 「シン、衝動買いもたいがいにしときなさいよー」
ステラ「うぇーい買い食い買い食い」
シン 「あ、そのタイヤキ上手そうだなあ。1個くれよ」
ルナ 「そうだ化粧品が切れかかってるから買い足とこうかしら。
    えーと……これとこれとあれにそれにこれ……」
ステラ「ルナ、お買い物に時間かけすぎー」
シン 「しかもいくつ買うんだお前、こんなに荷物が持ちきれないほど……お、重い~」
ルナ 「しっかりしなさいよお荷物持ち♪そのためにあんたがいるんだから~」

 

しん 「うーん。あんま盛り上がってそうにないね」
むさえ「私もう帰る……やっぱりあの連中にバレンタインは似合わなかったみたい……」

 
 

ステラ「ねえねえシン~。今日は楽しかったねー」
シン 「ああ。まデートなんて堅苦しい事言われてもな。俺たちにはこれくらいがちょうどいいのかも」
ルナ 「そりゃそうよ。なんたって私たちはもう……」
シン 「家族!だからな~」
ルナ 「あー!私のセリフとったわねえ!あんた罰としてこの荷物も持ちなさいッ」
シン 「んな殺生なッ」
ステラ「ステラはね~シンもルナもみんなだーい好き、だよ♪」

 
 

 ~後日~

 

ステラ「でーとですっかり忘れてた。シンにしんちゃん、はいこれステラからのバレンタインチョコ~」
シン 「チョコ……?チョコ?どこにそんなものが?」
ステラ「ほら、お外見てお外」
しん 「えーと、ガイアとデストロイが家の前に立ってますな」
シン 「それがどうしたんだよ」
ステラ「あれ、チョコ」
しん 「え?」
ステラ「あれ丸ごとチョコ。
    バレンタインチョコ・シンにあげる用のデストロイにしんちゃん用のガイアそれぞれ1/1~~♪
シン 「……う……嘘だろ?」
ステラ「去年おととしとチョコ作りに失敗したステラの自信作なのです。さあ召し上がれ~~♪」
シン 「食いきれるかああああ!俺の歯がすべて虫歯になるわァ!」
しん 「しかも太りますなあ」

 

 結局、みんなにおすそ分けしたり、チョコケーキにしたりしてネーナに平らげさせたりと、来年のバレンタイン直前までかかってステラ特製の超巨大MSチョコを食べる羽目になったWしんであった。

 

その2・ダメ人間どもの場合(作者:17代目スレ381氏、390氏)

 

 今日はバレンタイン。
 コスプレ喫茶『あーく☆えんじぇる』では。

 

ネーナ 「ほら、別にアンタのためにあげるわけじゃないんだからね!
     チョコもらえなくて寂しそうにしてるのを見てるのが……って何回いわせんのよ!」
キラ  「ダメだよ、そこで止めたら」
アスラン「もっとジャスティスにやれ!」

 

ネーナ (アンタたちの顔を一時間ごとに見てたら、こうもいいたくなるわよ……
     ほかの客の相手もしなきゃいけないし、ブツブツ……)

 
 

カガリ 「お前ら!」
ラクス 「自粛なさい!」

 

キラ・アスラン 「ギャーー!!」

 
 

 そして、夜。

 

アスラン「くそうっ、カガリのやつに捕まって遅くなってしまった。
     しかし、このツンデレメイド・ネーナの原型だけは守りきった。
     どんなに打ちのめされても、これだけは守りきるしかないじゃないか!
     早速、これで注文のガレキチョコを完成させてやる(自分用含む)!
     昨年はイザーク達にチョコを全部食べられてしまったが今回は違う!
     わざわざ別の部屋を借りて隠しておいたチョコでつくってみせる!」

 

 そいでもって、またずれ荘の一室。

 

アスラン「さぁ早速、チョコレートを……ってない!チョコレートが一つもないぞ……
     一体何がどうなっているんだぁぁ!!」

 

 その頃、トリニティの部屋では。

 

ミハエル「……またチョコレートかよ」
ヨハン 「しょうがないだろ、チョコが有り余ってるのだ」
ミハエル「ネーナが『何となく空き部屋の扉を開けたら、チョコレートが一杯置いてあったー』とかいって
     全部持って来るんだからな。信じられねぇ」
ネーナ 「あーむ。し・あ・わ・せ~」←チョコレートトースト食べてる

 

 一方アスランはショックを受けた後、チョコを持ってきたカガリにネーナフィギュアの原型を見つかってしまい、取り上げられた上にまたボコボコにされ、肉体・精神的に大ダメージを受けたという……

 
 

 またまた同じ頃、フリーダム医院では。

 

キラ  「い、いやだぁ……やめて……やめて……」
ラクス 「ふふふ、罰として熱~いチョコレート風呂の中に入ってもらいましょう。
     今日はバ・レ・ン・タ・イ・ンですから。
     安心してください、浸かりきったら冷凍庫に入れてあげますから」
キラ  「アディオス……アミーゴ……」

 

ラクス 「私が怒っているのは、キラがネーナさんに迷惑をおかけしたからだけではありません。
     せっかくバレンタイン用の新しい原稿を書いたのに、無意味に終わったからです。
     よくわかりましたか?」
キラ  「…………」

 
 

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