ビー……!ビー……!ビビー………!
アスラン「ん?」
風間君 「なんだろこの音」
アスラン「そこの粗大ゴミ置き場から聞こえてくるな。どれどれ……」
風間君 「壊れたラジカセでしょうか?」
アスランがゴミ捨て場を漁って見つけ出したそれは……紫色のボールみたいなもの、だった。
アスラン「どうやらこのボーリングの玉みたいなのが変な音を出してるようだな」
風間君 「なんの音でしょうこれ……!
あっ!実は部品集めの信号で、空からロボットのパーツが降ってくるとか?」
アスラン「風間君も案外のび○と鉄人兵団みたいなこと考えるね」
風間君 「す、すいません」
アスラン「ふーん……? 久しぶりに気になるな、これ。うちに持ち帰って修理してみるか」
風間君 「直すんですか?」
そんなこんなでまたずれ荘にボールを持ち帰ったアスラン。ピーピーガーガーうるさい中、珍しく熱心に修理していた。
イザ―ク「おい!うるさいぞアスラン! 静かにやれないのか!」
アスラン「すまない。我慢してくれ……そうだ、やはりそうに違いない。
細かいとこはだいぶ違うが基本構造はかなり似てる。これは……」
二コル 「あ……これって確かアスランが昔よく作ってた?」
アスラン「修理完了だ。さて……」
??? 『コノヤロー!コノヤロー!オレノカラダ二ナニシヤガルー!』
アスラン「やはりハロだ。音声の再生機能が壊れてたから雑音に聞こえてたんだな」
イザ―ク「にしてはやけに目つきが悪いハロだな」
痔悪化 「口も悪いぜ?」
アスラン「見たことないタイプだな。俺のハンドメイドでもない。このハロはいったい……?」
紫ハロ 『ウッセー!ウッセー!』
ドンドンドン!
突如アスランたちの部屋のドアが激しく叩かれ、ドアを開けてネーナが顔を出した。
ネーナ 「ちょっとあんた達うるさいんだけど!いま何時だと……」
紫ハロ 『ネーナ!ネーナ!』
ネーナ 「え?あ、あんた…………あれ?もしかして私のハロ…?」
アスラン「君のだったのか?実は俺が修理したんだが……」
ネーナ 「このォ!」
言うなりネーナは紫ハロにサッカーボールキックを叩き込んだ。
紫ハロ 『ナニシヤガル!ナニシヤガル!』
ネーナ 「あんたよくも最後の最後でリボンズなんかと糞リンクしやがったわね~?私専用の端末のくせに!」
紫ハロ 『オレワルクナイ!オレワルクナイ!』
ネーナ 「うっさいわね!あれのせい(だけじゃないけど)撃墜されたのよ!
腹立ちまぎれに蹴り倒してやるッ!ていてい!」
紫ハロ 『ジョウオウサマモット!ジョウオウサマモットー!』
ネーナ 「あーイラつく!もうこれからあんたは使用期限過ぎてもこき使ってやっから覚悟しなさいよ!」
紫ハロ 『オーボーダ!オーボーダ!』
ネーナ 「うっさい!あ、アスランあんがとねこいつがいらぬ世話かけたようで」
アスラン「あ、ああ……」
ネーナ 「ほら部屋に帰るわよこのポンコツ!」
紫ハロ 『キタネー!キタネーヘヤダナオイ!』
ネーナ 「うるさい!」
イザ―ク「……なんだありゃ」
痔悪化 「なんかよくわからんが、いいコンビだという事だけは理解できたぜ」
アスラン「さて、いまのパジャマ姿ネ―ナの姿を忘れんうちに、フィギュアの原型作っとくか」
イザ―ク「風間の代わりに言ってやる。アスラン最低だお前は」