嵐を呼ぶ!クレ種オー七夕ふたたび! だゾ
その日、いつもの連中はいつものごとく仕事サボってあ~くえんじぇる☆でアイスコーヒーをすすっていた。
そんなまったりとした午後のひととき。不意に入り口のドアが開き……
「よっ!おめえ達、ひっさしぶりだな!」
なぜか悟空さ口調のアニュー・リターナーがやってきた。
みんな 「………」
アニュー「ん?どうしただよ。そったら鳩が豆鉄砲かっ喰らったような間抜け顔してよ~」
シン 「……いや……アニュー……さん? どうしたんスかその言葉使い」
しん 「なんかどこかのスーパーなんたら人とその嫁みたいだゾ」
アニュー「あにゅー?ああそうか、今年はこの人間の体さ借りたから見た目にゃわからねえのか……
なあ、おめ達。今日は何日だ?」
キラ 「何日って……たしか7月7日……」
アニュー「とくればもうわかっぺ。その日はなにがある日だ?ん?」
ムウ 「なにって、七月七日とくればそりゃ七夕……」
アウル 「……」
ニール 「……」
ルナ 「たな……ばた?」
みんな 「お、織姫ェェェェ!?」
織アニュ「ようやく気付いたか。鈍すぎっぞおめ達」
アスラン「なんでだ? 貴女は去年1回こっきりのゲストキャラじゃなかったのか!?」
織アニュ「いや~今年は彦星さと地上でデートさするべーって話になってよー。
そんんでまた春日部さ来たっちゅうわけだあ♪」
キラ 「あの……織姫ってなに? これどういうことなの?」
ステラ 「あ、そっか。キラは去年ラクスと一諸に彦星織姫に憑依されてたから知らないんだっけ」
しん 「詳しくは去年の七夕を参照ということで~」
キラ 「……ちょっと過去スレ読んでくる」
シン 「そ、それで……織姫さん? アニューさんの体を借りてまでわざわざここに来たのはどういうわけで……?」
織アニュ「ああそれなんだどもよ。オラおのおなごの体さ借りて春日部に降臨したまではいいんけども……
肝心の彦星さがどこにもいないんだわ」
ニール 「いない?」
織アニュ「どうもこの世界にはいないらしくてよ。天上にも帰った気配ねえし……
どうしたもんやらと途方にくれてよ~」
シン 「ふーん?あの頼りない牽牛がねえ……どうしてだろ」
しん 「そこらのきれいなおねいさんと浮気しにいっちゃったとか~?」
織アニュ「それはねえな。去年嫌というほどお仕置きしまくったからな~ふふふふふふふ……」
シン 「そ、そうなんですか……(ゾ~)」
ニール 「おい。それより個人的にちょっと聞きたいんだが……あんたなんで今年はうちのアニューに乗り移っているんだ?
人間に乗り移るんなら去年みたいにラクス嬢ちゃんでいいじゃないか」
織アニュ「え?ああオラたちはよ、できるだけ若いつがいに乗り移ることにしてんだ。
なんせ本人に許可なしで体貸してもらってるんだ~。赤の他人の体同士でいちゃついちゃあんまりだべ?」
ニール 「はあ……(無断で人の体を拝借する時点でどうかと思うが……)」
しん 「ねえねえ~つがいってなに?」
ルナ 「えーと、たしかカップルとか夫婦みたいな意味だと思うけど……」
シン 「カップル……? あのロックオンさん。アニューさんの恋人って誰なんです?」
ニール 「ああ? アニューの想い人つったら……まあライルの奴だろうな。それがどうした?」
シン 「それだ! 彦星は二代目ロックオンのところにいっちゃったんですよ!」
アスラン「あ~なるほどな、00の世界にいっちゃったのか。ならば世界中捜してもいないわけだ」
アウル 「別世界でも自由に行き来可能なのか……すげーな神様ってよ…」
ステラ 「……ステラたちもあんまり人の事いえないけどね」
織アニュ「そうか!彦星はそのだぶるおーとかいう世界にいるだな!
んだらさっそく向こうの世界にいる彦星に会いにいくべ♪」
シン 「やめてえええええ!
せめて00の劇場版が公開されるまでは向こうの世界にいらん混乱振り向かないでくれえええええッ!」
その後……必死に織姫アニューを制止したシンたちはティエリアに一切を頼みました。
ティエリアはヴェーダを通じて00世界に戻り、こっそりライルに憑依している彦星と接触、「織姫が怒っているぞ~」と、少し脚色した事情を話し、それにビビった彦星はこちら側へとさっさと無事に帰還したのでありました。
とりあえずそれ以外はたいした事件はなく。みんなでただひとつの願いを込めた願い事を短冊に書いて笹に吊るしましたとさ。
しん「でめたしでめたし♪」
『だぶるおーの映画が無事に公開されますように クレ種オースレのみんな』