SRW-SEED_660氏_ディバインSEED DESTINY_番外編03話

Last-modified: 2010-03-25 (木) 23:35:01
 

ディバインSEED DESTINY
外伝03 ごちゃまぜNG編

 

前回に引き続きネタオンリーのごちゃまぜ版です。基本的にメジャーなのばかりですが、一部はマイナー。元ネタ全部分かるかな? 笑って許して下さい。

 
 

 コズミック・イラ歴1××年。
 C.E.70年代に端を発する機動兵器開発の歴史に置いて、これまで様々な機体が生み出されては闇に消えてきた中で、極秘とされていた兵器開発の歴史が一冊の本に纏められて発行されるに至る。
 いわゆるミリオタから小さなお子様まで人気を得る事となるその本の目玉は、なんといっても技術陣の変態・お馬鹿さん率の高さから注目されていたDCの、廃棄された試作機や試験機などの類が複数掲載されていたためである。
 では、その一部をお披露目しよう。

 
 
 
 
 

名称:ソデノシラユキ
分類:水系B級魔装機(魔装機+ヴァルシオーネ系+超機人)

 

 水系魔装機の一つ。頭のてっぺんから指先に至るまで純白の機体。モチーフは雪女とされており、所謂雪女型には他に、『ゆきめ』『雪羅』など複数の機体が確認されている。
超機人のテクノロジーが応用された後期型魔装機の一つであるが、その中でも珍しくヴァルシオーネ系列の技術を用いて開発されており、外見は白い着物を着用し、雪の様な白い肌と白い髪が特徴の妙齢の美女の姿をしている。
 武装は長い飾り帯のついた日本刀と、中位精霊との契約に基づく分子運動の停滞による冷気を主に用いており、以下の様な攻撃手段を持つ。

 

① 近距離から遠距離に至るまで、地面に描かれた円のかかる天地を凍らせる。
② 刃を突き刺した地点から白い冷気を放出し、直線状に走る冷気に触れたものをすべて凍結させる。
③ 刃を氷でコーティングし斬撃力を高め刃の長さを延長し、斬った対象を凍らせる。

 

 などの攻撃方法の他に雪の混じる吐息を放出して対象を氷結させるなどすべての攻撃手段に、凍結や冷凍といった現象が伴うのが特徴。
 純粋な機動兵器として見た場合、ヴァルシオーネ系列特有の柔軟な関節や人工筋肉を有し(機体顔面の表情も変化するほどである)、高い運動性と機動性を持ち、全ての距離で高い戦闘能力を発揮する。
 装甲は厚いとはいえないものの、局所的に極めて強い吹雪を発生させて敵機の動きを鈍らせる、氷を盾や鎧の代わりにする、など防御にも応用できる能力の為、総合的に見た場合B級魔装機の枠を超えた性能を持つ。
 機体同様に刃、鍔、柄にいたるまで白一色の刀と絶世の美女と呼ぶに足る機動兵器とは思えぬ外見から、最も美しい兵器と今に至るまで賞賛されている。
 一枚の絵画のような美しい機体の為、巨大な人間という特異な外見にもかかわらず搭乗を希望する者は男女を問わず多かったが、精霊との相性が必要とされたため搭乗できた人間は五指に満たない。
 B級魔装機としては珍しく明確な知性と人格を備えており(搭載された擬似人格コンピューターの設定を上書きする形で表面化した)、搭乗者に機体の性能を自分の実力と勘違いする様な輩を大変嫌ったとされている。
 若干思い込みの強い所が見られる反面、相手が自身の予想にしなかった行動に出ると心理的な動揺に強く襲われやすく、また一度心を許した人物とは極めて強固な絆を持つようである。
 ソデノシラユキの搭乗者となった人物はおしなべてそのようにして機体との間に信頼関係を築いた模様である。
 なおザフト艦ミネルバでMS管制オペレーターを務めたメイリン・ホークと相性が良かった、という記録が残されている。

 
 
 

名称:ヒョウリンマル
分類:水系A級魔装機(魔装機+超機人)

 

 水の魔装機神ガッデスと同等とされ、氷雪系最強の魔装機と称される極めて高い戦闘能力を持つ機体。基本武装は日本刀一振り。
 特に道術や仙術、魔術を基本設計の段階から強く意識して作られた機体であり、通常時はガンダムタイプに近い頭部の中央にX字のスリットを持つ人型機動兵器である。
 しかし戦闘能力を最大に発揮した卍解(バンカイ)を行ったダイグレンヒョウリンマルの状態になると戦闘能力が倍数化され、手足を青味を帯びた氷が覆い尽くし、氷で構築された竜の翼と尻尾を備えた外見に変化する。
 この形態になると四方三里(12km)の範囲内の天候を支配し、天空から触れるもの全てを凍らせる花と変わる雪を降らせるなど、氷雪系最強の称号にふさわしい力を発揮する。
 ガッデスと同等かそれ以上とも言われるヒョウリンマルであるが、ガッデスが水を主な攻撃手段に用いたのに対して、本機はソデノシラユキ同様に氷を主な攻撃手段として用いている。
 基本的な攻撃動作の他に、契約した精霊がパイロットの思惟に応じて機体がその場その場で臨機応変な攻撃方法を考案し実行する為、搭乗者には豊かな想像力を持つ者が望ましい。
 記録に残されている限りのダイグレンヒョウリンマルの攻撃手段は、

 

① 斬撃と同時に氷の十字の中に対象を封じ込める。
② 対象の周囲を氷の柱で囲い込み、圧殺する。
③ 斬撃を氷の刃として飛ばす。

 

 などである。単純な斬撃などにも急激な気温低下や吸熱を伴い、刃に触れたものを凍らせる。
 また卍解を行う事で分子運動操作能力に加えて基本性能が劇的に上昇する為、プラーナを消費して凍結現象などを引き起こさずに敵を圧倒する事が多く、記録が少ないのは基本性能の高さの故である。
 この卍解と呼ばれるいわば真の戦闘形態は、超機人技術との融合を果たした後期生産型の魔装機の極一部にのみ搭載された特殊な機能であるが、ヒョウリンマルの卍解は特に搭乗者のプラーナの消費が激しく、使用時間には限度があった。
 ただし、これは他の機体にも言えたことであり、卍解時の戦闘能力が絶大であればある程、搭乗者にかかる負担は大きく、戦闘が長時間に及ぶ場合はあえて使用されなかった事も多い。
 また確たる自我を持つとされ、自身の卍解形態が多大なプラーナ消費を強要するものである事を自覚しており、搭乗者には相性と同様に莫大なプラーナを有する人物を求める傾向がある。
 なお一度主と決めた相手に対しては非常に忠実であり、自分の能力を用いてかき氷を作ってサービスしたり、主人の氷の彫像を彫刻したりする。機動兵器人気投票で一位を獲得した事がある。
 人気的な意味でも性能的な意味でも非常に優秀な機体と言える。しかしながらその優秀さに反比例して製造されたのはわずかに二機のみ。
 その二機も二号機が反乱者に奪われたため、急遽一号機が掃討・追跡任務に当たり、止むなくこの二号機を破壊した為に、実際に戦場に投入されたのは一号機のみである。

 
 
 

名称:スターダストドラゴン
分類:ドラゴン型ゾイド

 

 白銀を主な体色とする西洋竜タイプのゾイドである。ドラゴンタイプとしては体躯が細く、手足も華奢に見えるが、その分翼は大きく雄大で、陽光を銀色の雨の用に煌めかせながら飛翔する姿は極めて美しい。
 地上戦を考慮した機体ではない為悪路などの走破性は低いものの、巨大な翼を優雅にはばたかせての空戦能力は極めて高く、同時代のMSと比較しても最高クラスの機動力と速度を有している。
 単独での大気圏離脱突入、惑星間航行を可能とする希少なゾイドとしても知られている。ドラゴンタイプ自体が比較的希少であるが、特にスターダストドラゴンの製造数はなおさらに少ない。
 大型ゾイドとしては比較的装甲は薄いが、通常の金属性のものではなく生体装甲を用いており、極めて柔軟で耐弾性、耐刃性、耐熱性が高い。また回避に重点を置かれているため装甲性能はさほど重要視されなかった。
 ドラゴンタイプは基本的に口腔から火炎や雷、光学兵器を放出するタイプに分けられるが、本機は珍しく音波を用いたシューティング・ソニックを主武装とする。
 シューティング・ソニックは某特撮怪獣映画の怪鳥よろしく超音波による切断から、砲弾、衝撃波としても使用可能と応用の利く攻撃方法であり、不可視の攻撃である為非常に使い勝手が良い。
 攻撃速度と二拍子そろった優れた機体であるが、何よりの特徴はゾイドコアが備えるヴィクテム・サンクチュアリと呼ばれる異常なまでの危機察知能力とされている。
 自身や味方に対し致命的な罠や奇襲が行われる事を、確実に回避できるタイミングで察知し、スターダストドラゴンが攻撃モーションに入っていないという条件で回避する事ができる。
 この能力によって数々の戦場で、敵からの奇襲・不意打ちや地形を利用した罠の設置を察知し、味方を救った逸話が数多く存在する。また/バスターという増加装甲を纏った強化タイプも確認されている。
 特殊能力の為に製造過程が極めて複雑で、完成した機体数はごくわずか。最初に完成した一号機が、反政府勢力に強奪されるという事態に襲われたが、事態が最悪なものになる前に取り戻す事に成功した逸話が存在する。
 その一号機のパイロットはヘルメットを被っても決して崩れない特徴的な髪形から、『蟹』の異名を持っていたとされる。また銀河規模で流行したカードゲームの世界的な実力者としても著名な人物であったという。

 
 
 

名称:スペクトラル
分類:魔術系ドラゴン型ゾイド

 

 六つの首を持った規格外のドラゴン型ゾイド。通常ゾイドは一機につき一つのゾイドコアを備えるが(ゾイドコア一つにつき一つの体というべきか)、スペクトラルは機体内部に七つのゾイドコアを持っている。
 六つの首はそれぞれ火竜フレアルディアス、水竜バラハム、風竜シルフィード、暗黒竜アビスフィアー、緑竜クレリューフ、金竜エンパイアとなっている。これらの竜の持つ火、水、風、大地、精神、雷の力をスペクトラルが統括している。
 ただし六竜はそれぞれスペクトラルとは別個の高い知性と自我を有しており、シルフィードはスペクトラルを敬愛し、エンパイアは絶対の忠誠を誓っているが他の四竜はスペクトラルの支配下にあることを由としていない。
 スペクトラルは非協力的な四竜を完全に支配する強固な精神力と自我を有し、六属性のブレスを使い分け、またその巨体から繰り出す攻撃全てが強大な破壊力を秘め、ドラゴン型ゾイドの中でも最強の一角を担っていた。
 もともとはノーリュスという非ドラゴン型のゾイドであったが、六竜の制御に苦慮していた技術陣がスペクトラルの理知的な性質と精神力に目をつけ、六竜の機体とゾイドコアを融合させ、ノーリュスの支配下に置いた。
 このことを機に機体名をスペクトラルと変えた経緯が存在している。
 もともとノーリュスを含め六竜単体でも局所的な戦場の戦況を覆すだけの戦闘能力を秘めた強力な機体であり、六竜とそれ以上の力を持つノーリュスの融合機体であるスペクトラルの戦闘能力は推して知るべし。
 なお六竜内の序列は前述した順に下位のものであり、最下位は火を司る火竜フレアルディアスであり、最高位は雷を司る金竜エンパイアである。
 しかしフレアルディアスでも通常の戦力ならば一軍団を容易く壊滅させる力を持った強大な機体であり、各種のゾイドの中でも最強の種類とされるドラゴンタイプとして名に恥じぬ力を持っているのは間違いない。
 その性能と個々の持つ極めて高い知性とあいまって『六竜神』とも称される。
 六つの首に対応するゾイドコア六つと、それらを統括するマスターコアと呼ぶべき七つ目のノーリュスのコアが存在しており、その特殊性と製造過程の複雑さ、高コストなどの理由から完成したのは一機のみ。
 完成したスペクトラルは惑星ネバーランドに建造された地上一万階を誇るアカシックレコード研究機関スペクトラルタワー一千階において、不法侵入者を討伐する任務についていた。
 しかしながら現地の冒険者との一騎討ちにおいてスペクトラルは破壊されてしまい、スペクトラルの破壊と同時に六竜がそれぞれのゾイドコアと機体と共に世界に放たれる事態が起きてしまう。
 幸いにしてスペクトラルの臣下となっていたエンパイアの判断によって、スペクトラルのゾイドコアは多少傷を負っていたものの回収でき、当時開発されていた接近戦特化型MSオロチマルに移植される。
 史上はじめてゾイドコアを搭載したMSとなったオロチマルは、コアの破損によってスペクトラルとしての記憶を失っていたが、自我は有したままで完全な無人自律型機動兵器となる。
 この際エンパイアとシルフィードはスペクトラルのゾイドコアを有するオロチマルにつき従ったため、風と雷の力は残っており、流石にスペクトラルには劣るがMSとしては最高レベルの戦闘能力を持つ。
 なおこの時生身でスペクトラルを破壊した冒険者は、頂上でアカシックレコードに触れて永遠の命と無限の魔力を手に入れるも、力を暴走させ惑星最大の大陸の自然25%を破壊し、罪の意識によって精神が壊れてしまった。

 
 
 

名称:シューティングスター
分類:魔術系ドラゴン型ゾイド

 

 『魔竜』の異名を持つ極めて好戦的な気質のドラゴン型ゾイド。惑星フォーセリアのアレクラスト大陸ロードス島で同時期に開発された氷竜ブラムド、黒竜ナース、金竜マイセン、水竜エイブラと合わせて『五色の魔竜』と呼ばれている。
 惑星フォーセリア製のドラゴン型ゾイドはいくつかのランクによって性能ごとに分類されるが、五色の魔竜はエンシェント・ドラゴン、エルダー・ドラゴンの高位のいずれかに該当する高性能機である。
 ちなみに最上位は竜王と呼称され、基本的に一機種につき一機のみが製造されたワン・オフ機である。
 真偽の程は不明であるが、キツネ型ゾイド『ハゴロモ』同様に天性システムを備えた機体も存在し、転生を行った機体がなぜか牛に転生し、牛丼にされて食べられたという逸話が存在している。
 五色の魔竜はドラゴン型ゾイドである事やカラーリングなどから、スペクトラルの支配下に置いた六竜神とは比較される事が多い。
 シューティングスターは五色の魔竜の中でも最強とされており、六竜神最弱が火竜フレアルディアスであること反対で、同じ真っ赤なカラーリングや火属性の機体である事等なにかと対照的。
 ただし六竜神同様に開発陣の制御下にあることを酷く嫌っており、実験段階からたびたび暴れては研究施設に被害を及ぼしてきたため、科学・魔術両方の制御枷が設けられていて、本来の力を発揮できない状況下にある。
 ただし課せられた制限の中で許される範囲内での戦闘においては、通常の機動兵器にたいしてほぼ無敵といえるだけの力を発揮する。
 敵対者としてみた場合、通常の編成で数百単位の戦力をぶつけるよりも、極めて優れた超高性能機で構成された少数精鋭部隊をもってあたるのが最善の策である。
 魔術系ゾイドである本機は、惑星フォーセリアの古代語魔法および生息していた竜種の用いた竜語魔術の一部をプログラムとしてインストールされており、自己学習によってさらに効率化し改良している。
 咆哮だけでも精神の弱いものを衰弱・失神させる効能を持つが、防御に関しては意識する事で全身に魔力を行き渡らせ、耐魔術耐物理防御能力を向上させる事ができ、知覚能力も偵察型各種機動兵器に匹敵する。
 高度な知性と莫大な魔力、機械ゆえの疲労を知らぬ肉体、そして高出力の動力機関と魔力を高効率で変換するサーキットによって、高度な上級魔法の連続使用も可能である。
 また設計段階から火の元素を組み込まれているため、四元素の内、同属である火を無効化しあるあいは力に変え、また風によって力を高め、水によって減衰させられる。土とは干渉しあわない。
 反抗的な性質である反面、自らを生み出した人間達の技術力と集団としての強さをよく理解しており、必要以上に敵対する事のないよう細心の注意を払うなど、ただ凶暴なだけではない。

 
 

 (つづく?)

 
 

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