野原家 in DESTINY・50話(メサイア編)
【後編】
???(タリア…レイ…)
タリア「ギルバート!?」
レイ 「ギル?!」
議長 (ポイント102の扉を狙うんだ…あそこは脱出用の扉で、薄くなっている…)
タリア「ど…どうして…ここに…?!」
議長 (そんなことはどうでもいい…私は今、非常に満ち足りた気分なんだ…
タリア…レイ…お前達のおかげだよ)
レイ 「ギルも一緒に行こうよ!ねえ!」
議長 (残念だがそれはできない。だが、私はいつまでもお前達の傍にいる…
だから…しっかりと生きていって欲しい。それが…お前達の運命なんだ)
タリア「ギルバート…」
レイ 「ギル…」
議長 (さあ!早く行くんだ!ぐずぐずしてるとみんなやられてしまうぞ!)
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
タリア「はっ!…今のは…夢?」
レイ 「……夢じゃない…たぶん…」
* * *
みさえ「さあ、力を貸して、艦長、レイ君!」
タリア「(ギルバート…私…行くわ)みさえさん…、ポイント102の扉を狙ってください」
みさえ「え?ど…どうして?」
タリア「教えてくれたんです…あの人が…」
みさえ「あの人って…議長さんが?」
タリア「ええ、もしかしたら夢かもしれない…でも、私は信じたいんです。
あの人が言った…いつも私達と一緒にいる…ってことを」
みさえ「艦長…」
ひろし「ええーい、なんでもいいいからとにかく行くぞ!!ポイント102に照準セット!」
しん 「いっくぞぉ!みんなぁ!」
ひろし「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
みさえ「でりゃああああああああああああああああああっ!」
タリア「たああああああああああああああああああああっ!」
レイ 「うわああああああああああああああああああああっ!」
しん 「ぬわああああああああああっ!オラたち野原一家だけの力じゃダメでも…」
ひろし「ふたつの家族がっ…あわされば!」
みさえ「なんでもぉー!」
タリア「できる!」
しん 「どんな…困難もぉぉ!」
レイ 「超えて…行けるっ!」
ひろしとみさえ、しんのすけが顔を向け合い、タイミングをとるようにお互いにうなづく。
それをみたタリアがレイをみると……レイの横に議長がいる。
うなづく議長。それにあわせ、うなづくタリアとレイ。
しん 「せーのっ!」
しんのすけ
みさえ
ひろし 「「「「「「究極!!カンタムアターーーーーック!!!!」」」」」」
タリア
レイ
議長
どかあああああああああああああああああああああああああああああん!!!
* * *
脱出に成功し、遠くで爆発するネオジェネシスを見つめる究極カンタム。
窓から、遠くを見ているタリアとレイ。
タリア(ギルバート。私、あなたのぶんまで精一杯…生きていく…。
だから…いつまでも、傍で見守っていて…この子の…為にも…)
レイ 「ねえ、お…おかあさん…。ギルは…どこに行っちゃったの?」
タリア「どこにも行ってないわ。あの人はずっと…ずっと、私達の傍にいる。
私達の中で…生き続けているわ…だから…あなたも精一杯生きて…」
レイ 「……うん。みんな一緒だったら、もう怖くない…僕は…生きて…いける…」
タリア「そうよ、私達は家族なんだから。ずっと…一緒よ」
それを見ている野原一家。
ひろし「ううっ…ガラになく感動しちまった…」
みさえ「うるうる…うん…家族っていつまでも通じ合ってるものよね…」
ひろし「ああ…すべてが終わって…本当によかった…」
みさえ「うん…」
しん 「ノンノン!違うよ父ちゃん!終わったんじゃなくて、始まりだゾ!
これからはレイ兄ちゃんや、みんなといーっぱい遊ぶんだゾ!お馬鹿な一日の始まりだゾ!」
みさえ「そうね、終わりじゃなくて始まりなのよ!」
ひろし「うん!これからは楽しい毎日が始まるんだな!」
しん 「さあ、とうちゃん母ちゃん、かんちょーのおばちゃんやレイ兄ちゃんも、早く帰ろう!
オラ、早く遊びたいゾ~!!!」
タリア「そうね!さ、早く帰りましょう!きっとみんな心配しているわ」
ひろし「よーし、いくか!」
みさえ「ええ!」
しんのすけ「ねえねえ、レイ兄ちゃん!帰ったら、まず何して遊ぶぅ~?」
レイ 「そうだなあ…僕は…
アクション仮面ごっこがいいな!!」
―完―