シン 「しんのすけ~、アク死始まるぞ~」
しんのすけ「おお~、最終回は絶対見ないとね~」
アクション仮面DESTINY 最終話「最後の力~終わらない明日へ~」
レイ 「ここが…すべての元凶か……」
アクション仮面「ああ…嫌な感じが体中をまとわりつく……」
??? 「よく…来た…光よ……」
アクション仮面「お前が諸悪の根源か!名を名乗れ!」
??? 「名?そんなものはない…いや必要ない…私は…人の”闇”だからな……」
レイ 「人の…闇……??」
闇 「そうだ…世界は歌のように優しくないのだ…世界にも人にも闇が存在する…私はその集合体だ……」
アクション仮面「全ての闇…しかし…この悪寒…納得できる……」
闇 「ならば分かるだろう…貴様らが人の光だとしても、我には勝てぬと……
希望、夢、優しさ、暖かさ……
そんな物は憎しみ、嫉妬、裏切り、殺意……闇の感情には勝てないのだよ!!!」
レイ 「そんな事はない!俺はお前を倒し、世界に光を手に入れる!!
ファントムスーツ装着!レイ・ザ・ファントム!!!」
闇 「そうか…ならばその一筋の光…喰らってやろう!!!」
―レイを包む暗闇…レイの意識は沈んでいく……―
レイ 「あ、あ、あ…な…んだ…?体の奥からにじみ出るドス黒い感情は…う…あぁ……!!」
アクション仮面「レイ!気持ちをしっかり持て!!!闇に飲まれるな!!!」
闇 「無駄だ…奴は今、世界の闇全てに取り込まれている……」
レイ 「あ…ぐぁ…ぁ……こんな世界…こ…んな…
お…俺は…この世界を…壊す…救う……うぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
―ファントムスーツ大破。生身のレイが放り出される―
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
ここはどこだ??俺は闇に取り込まれて…正義の心をなくした俺は死んだ…?
まぁ…いいか…あんなヒドイ世界なくなっても…
でも…何だろう、釈然としない気持ちは…
??? 「滅多な事を言うものじゃないぞ、レイ」
レイ 「…とう…さ…ん?」
クルーゼ「レイ…お前は私の意志を継いで、世界に光を見せるんじゃないのか?」
レイ 「…でも…ひどい世界なんだ…光なんて…俺たちだけじゃ無理なんだよ」
クルーゼ「なら…見せればいいだろう? 世界に人の心の光…見せればいいじゃないか」
レイ 「人の心の…光…??」
クルーゼ「そうだ。少しずつ少しずつ。ゆっくりでも進めばいいのだよ、レイ」
レイ 「父さん…俺…俺…」
クルーゼ「レイ…私の意志を…『伝説』を受け取れ……
世界に光を…誰もが笑って暮らせる暖かい世界を…お前ならできる…
行け…我が息子よ!!」
闇 「!!?何…立ち上がるだと…貴様…」
レイ 「人の闇…確かに人に闇はあるだろう…しかし…人の光は…それさえ乗り越えられる!!
見ていてくれ、父さん。俺はあなたの伝説を受け継ぐ!!
レジェンドスーツ装着!!!レイ・ザ・レジェンドォォォォォォォォ!!!」
闇 「馬鹿な!?闇を取り込んで尚、それだけの光を持つとは……!」
アクション仮面「ふ…そうか。『君』も来ていたのか……」
レイ 「行こう!アクション仮面!!俺たち二人で闇を光に浄化するんだ!!」
アクション仮面「ふふふ…レイ…君には見えないのかい?我々は『三人』だよ」
レイ 「え…??」
クルーゼ仮面 「3人ではないさ!世界の人の心の光…それを奴にぶつけるんだ!」
レイ 「父さん!!」
クルーゼ仮面 「レイ…私は常にお前と共にある…それを忘れるな……」
闇 「愚かな!今我を消滅させても!我は必ず甦る!世界に闇がある限りな!闇は消えぬ!
貴様らとて、闇を持っているだろうが!!!」
アクション仮面
レイ 「「「それでも!!!守りたい世界があるのだ!!!!!」」」
クルーゼ仮面
* * *
―海の見える小高い丘…クルーゼの墓―
レイ 「父さん…俺たちやったんだよ…人の光が闇を打ち破ったんだ……」
アクション仮面「クルーゼ…結局お前の力を借りてしまったな。
だが、お陰でお前の守りたかった世界…守れたぞ……」
レイ 「アクション仮面。俺はまだこの力…受け継いだ伝説を世界のために使うよ」
アクション仮面「そうか…私もまだ戦う。いつ、また人の闇が復活してもいいようにな!」
レイ 「ああ…必ずこの世界守ってみせる!それまで…お別れだな……」
アクション仮面「ああ……だがレイよ。忘れるな。クルーゼは常にお前とある。そして……
私たちの戦いはこれからだ!!!」
―アクション仮面DESTINY FINー
しんのすけ「うほほぉーい、スゴかったゾ!!」
シン 「レイ…あの気持ちは演技なんかじゃなくて…お前の本気の気持ちだよな!」