――とある場所――
ステラ(ここどこなんだろう、知らない街、知らない人…
デストロイに乗って、頭の中、真っ白になって、それから……???
疲れた…ベンチ、イイ…)
ブラフラ~
しんのすけ(以降しん)「おお、いきなり相席ですか。近頃のおねいさんは積極的ですなぁ」
ぶりぶりざえもん(以降ぶりぶり)「まったくですな。Hahahaha」
ステラ 「いたんだ…気がつかなかった。ステラも座っていい?」
しん 「どうぞどうぞ、犬に毛が生えたような場所ですが」
ぶりぶり「『犬小屋に』、だぞ」
ステラ 「??座る…歩きつかれたー…」
ぶりぶり「ん?もしかしてマドモアゼルは迷子でしょうか?」
ステラ 「窓 mores sell?分からないけど、ステラ、迷子…」
しん 「そうか、だから疲れてる様に見えるんですなぁ。うんうん」
ステラ 「いろいろ…あったの」
ぶりぶり「私たちでよければ相談に乗ってあげましょう。
帰り道のヒントが見つかるかもしれませんよ?お嬢さん」
ステラ 「…帰りたい」
カクカクジカジカ
ステラ 「それで、気がついたら、ここに、居た…置いていかれたんだ」
しん 「なにやら大変そうだね~。今頃みんな探してるよ」
ステラ 「アウルもスティングも、ネオも、どこかにいっちゃった気がする。もう、会えない気がする…」
しん 「なんで~?」
ステラ 「ステラ、悪い子になっちゃていたから…自分でも良くわかんないけど、たぶん…」
しん 「悪い子になっちゃったから、会えないの? だったら、いい子になればいいと思うゾ」
ステラ 「いい子…ネオがそういって褒めてくれてた、嬉しかった…」
しん 「褒めてくれる人がいるなら、おねいさんはいい子だゾ!
きっと誰か迷子になっちゃったおねいさんのこと、探してるゾ」
ステラ 「なんで?そう思うの…?」
しん 「なんとなくだゾ!」エッヘン!
ステラ 「……自信満々」
しん 「だって、オラが迷子になった時はみんな探してくれたもん!おねいさんもきっとそうだゾ!」
グゥゥゥ グゥゥゥ
ステラ 「…おなか、空いた」
しん 「あ、オラもだ。よいっしょっと!」
ステラ 「帰るの?」
しん 「今日はポークカレーだからオラまっしぐら!じゃっ!気をつけて帰ってね~!」
・・・・・・
・・・
ステラ 「だれか、ステラのこと…探してくれてるのかな?」
(…マモルッテ…)
ステラ 「シン、待ってるかな?」
(…オレガマモルッテイッタノニ…)
ステラ 「ぶーたがなくからかーえろ…」
フ~ラフーラ
・・・・・・
・・・
ぶりぶり「と、いうことですよ。お嬢さん。今なら格安の救い賃、いちおくまんえんで……いない…」
――ベルリン――
シン 「だから安心して…静かに、ここでおやすみ……」
ブクブク…
シン 「守るって言ったのに…オレが守るって…言ったのに!」
バシャバシャバシャ!!
シン 「!!ちょっ?!おまっ!!」
ザブーン
ステラ「およげ、アップアップなブクブク」
・・・・・・
・・・
ステラ「ステラ、捨てられた。泳げないのに、水飲んだよ…」
シン 「あ。いや、だって、てっきり息を引き取ったものかと…」
ステラ「ひどい…守るっていったのに…不法投棄した…」
シン 「ほ、ほら!こ、これからは守るよ!絶対!」
ぎゅ~っ
ステラ「痛い…ステラ、怪我人…」
シン 「あっ、ご、ごめん!どこか痛いところはない?」
ステラ「おなか」
シン 「お腹か…はやく治療しないと!」
ステラ「空いた…」
シン 「…ああ…そう…、と、とりあえず怪我は治さないと。おぶさって!よっと!」
ステラ「浮いた…」
シン 「帰ろう」
ステラ「うん…、ステラ一緒に帰る。ねー…シン」
シン 「うん?何?」
ステラ「ポークカレー食べたい」
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