Seed-Crayon_3-895

Last-modified: 2008-06-19 (木) 20:23:28

アビーお姉さん登場!だゾ
 
しん「うぉーっ!! そこの綺麗なお姉さん!! オラとお茶しない?」
アビ「……私?」
しん「そうだゾー。んー変わった前髪してるねお姉さん」
アビ「ふふ、よく言われるわ(膝を折り、しんのすけに目線を合わせる)。
   ところでぼく、スーパー『ミネルバ』って知らない?」
しん「知ってるゾ。毎日みさえと買い物に行くから」
アビ「そう。私、そこに行きたいんだけど、道に迷っちゃって」
しん「なんだ、お姉さん迷子だったのか」
アビ「そうね」
しん「大丈夫。オラが連れてってあげる」
アビ「ありがとう、助かるわ、……えぇーっと」
しん「のはらしんのすけ、五歳。お姉さんは?」
アビ「アビー、アビー・ウィンザー。宜しくね、しんのすけ君」
しん「宜しく、アビーお姉さん。じゃ、出発?」
アビ「進行!」
しん「ちっちっち。違うよお姉さん。『なすのおしんこ』」
アビ「えぇ?」
しん「いーい? 出発?」
アビ「なすのおしんこ!!」
 
(ミネルバに到着)
 
しん「そうか、お姉さんもここで働くのか」
アビ「まだ決まってないわよ。でも――出来たら働きたいな」
しん「オラ、毎日会いに来る」
アビ「しんのすけ君、本当にありがとう。じゃ、行ってくるわ」
しん「アビーお姉さーん、また後で」
 
(店の中に消えるアビー。20分後…)
 
しん 「まだかなぁ、お姉さん……」
ステラ「かーなーしーみーーをおーしーえーてーー♪」
しん 「お、ステラお姉ちゃんだ。くるくる回って楽しそうだゾ。オラも……へっ?」
 
(ガシャガシャン)
 
しん「ステラ姉ちゃん!?」
 
(自転車に倒れ込むステラ)
 
ステラ「しんのすけ……何?」
しん 「お姉さん、怪我ないか?」
 
(救急箱を提げてタリア登場)
 
タリア「どうしたの、大丈夫?」
しん 「あ、タリアお姉さん!!」
ステラ「痛い、血……。死んじゃう、ステラ怖い……!!」
しん 「ステラ姉ちゃん、大丈夫だ、大丈夫だゾ!!」
タリア「大丈夫。ほーら、痛いの痛いの、怖いの怖いの遠くのお山に飛んで行け~」
ステラ「かに……」←タリアの髪を見ている
タリア「しみなかった? ――大丈夫そうね」
しん 「お姉ちゃん、大丈夫か? いたいのも、こわいのも飛んでいったか?」
ステラ「しんのすけ……ステラ、大丈夫」
タリア「よかった。しんちゃん、この子送ってってあげてね」
しん 「ブ・ラジャー!!」
 
(タリアと入れ替わりにアビー登場)
 
アビ 「お待たせ……どうしたの、しんのすけ君」
しん 「ステラ姉ちゃんが転んで怪我した。んもぅ、心配かけて」
アビ 「……処置はしてもらったみたいだけど、大丈夫?」
ステラ「ステラ、大丈夫!!」
しん 「もう大丈夫だゾ!!」
アビ 「そう――ならこれどうぞ」
 
(渡されたのは缶ジュース)
 
しん 「ほほーい!! でもどうして?」
アビ 「あら、最初にお茶に誘ってくれたのはしんのすけ君でしょ?」
しん 「お姉さん……」
アビ 「はい、あなたも」
ステラ「ステラ、ジュース好き」
しん 「お姉さん、ありがとう!!」

(その晩)
 
しん 「お嫁さん見つけたゾ、オラ」
ひろし「へぇ~。どんな美人だ?」
しん 「変わった前髪の、優しくて綺麗なお姉さん!!」
シン 「じゃ、椿ちゃんはどうすんだ?」
しん 「Σ( ̄○ ̄;)」

(おまけ)
 
ステラ「今日、ミネルバでかにに会ったの」
アウル「そりゃ蟹もいるさ、スーパーなんだから」
オクレ「しかしコイツ、生鮮食品売り場で何してたんだ?」
ステラ「ステラ、かに、好き……」
議長 「ほう。では、明日の夕飯は蟹すきにしよう」
アウル「雑炊にするよね?」
オクレ「当たり前だろ、それが楽しみなんだから」
 
 
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