Seed-Crayon_4-151

Last-modified: 2008-06-20 (金) 18:18:05

呑んで呑まれて
 
~ディアッカ飯店にて~
 
ムゥ   「いゃぁ~こうして三人で会うのも久しぶりだな!」
マリュー 「こっちの世界に来てからは三人で会ってなかったしね。あ、ビールと炒飯、三つずつね」
ディアッカ「あいよ~」
ナタル  「艦長…私がお酒に弱いの知ってるでしょう?」(無印22話参照)
マリュー 「大丈夫よ!あれは結構強いお酒だったから、ビールぐらいなら平気でしょ?」
ナタル  「…ええ、まあ」
マリュー 「あと『艦長』は無しね!今日は無礼講!」
ムゥ   「まあこっちじゃ艦長もへったくりも無いしな」
ディアッカ「おまちぃ~」
マリュー 「じゃビールも来たことだし」
ムゥ  「乾杯と行きますか」
三人   「「「乾杯~」」」
 
カチン!ぐびぐびぐび………
 
ナタル 「……!ゲホッ!ゲホゲホッ!」
マリュー「……ぷぱ~!」
ムゥ  (やっぱりね……。ん?)
 
~しんのすけとひろしがやってきた~
 
マリュー「あ!ひろしさんとしんのすけくん!どうしたんですか?」
しん  「みさえがひまわりを連れて出て行きましてね…」
ひろし 「違うだろ、みさえはひまと一緒におケイおばさんのとこ!シン君達は職場仲間と食事!」
しん  「で、残されたこいつの面倒をオラが見るはめに…。あーやれやれ」
ひろし 「それは俺のセリフだ!」
ムゥ  「なら、一緒にどうですか?」
ひろし 「良いんですか?いやどーもどーも、失礼します~」
しん  「遠慮しないで食えよ」
ひろし 「こら!」
マリュー「あっはっはっはっは!しんちゃんおもしろ~い」
ムゥ  (もう酔ってきたか…)「じゃひろしさんも、ビール」
ひろし 「お、こりゃどーも」
ナタル (こうなりゃ呑んでやる!)
 
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
 
しん  「けつだけ歩き~」
マリュー「あっはっはっはっは!!あは~ははは!!」
ムゥ  (笑い上戸なのか…)「あの…ひろしさん…」
ひろし 「そろそろやばくなってきたよね…」
フラガ 「おい、ナタル、大丈夫か…?」
ナタル 「うっ…う…うっう…う…」
ムゥ  (えっ?)
ナタル 「(泣きながら)かっ…艦長ォ~聞いてくらさいよ~」
ひろし、ムゥ(なっ、泣き上戸だったのか!?)
マリュー「ん~ふふふ、どうしたのナタルたん?」
ナタル 「あの…私、今…警官やってるんですよ…で、カガリ巡査がぁ…」
マリュー「んふ、カガリたんがどうしたんよ?んふ」
ナタル 「なんでも…後先考えないで…突っ走るんですよ…
     で、この前なんか…食い逃げ犯を追っ掛けて…神奈川まで行っちゃったんですよ!
     もう私がどれだけ頭を下げたことか!!
     う…わぁぁぁぁ~っ!!(号泣)」
ムゥ  (…もう手がつけられん)
ひろし 「まあまあ…」
ナタル 「触るなぁ!顔面大根おろし!」
ひろし 「な?!」
ムゥ  「こら!ナタル!マリューもいい加減にしろよ!」
マリュー「あはあはあひふ、ナタルたん?そんなに気にしちゃ・駄・目・よ~?」
ナタル 「マリュー艦長ォォォ!」
 
(ナタル、マリューに抱き付く)
 
ひろし 「ヴァーーーー!!!」
しん  「シュポポポ、シュポポポ、ポッポー!」
ムゥ  「やめろって、やめろって…」
マリュー「うふ、ナタルたん?これからは艦長じゃなくて、マリューお姉様と呼ぶのよ?
     あと、泣きたいなら私の胸でいくらでも泣いていいのよ…ふふ」
ナタル 「マリューお姉たまぁ~!!うわぁ~ん!!!」
ひろし 「しんのすけ!これ以上見るな!」
しん  「あ~んおケチ。でもすごいよね父ちゃん」
ひろし 「……ああ」(鼻下伸びてる)
ムゥ  「どうにかしてくれ~!」
ディアッカ(…厄介な客だぜ…)
 
ムゥ  (あいつらを呼ぶしかないな…)
 
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
 
~ディアッカ飯店外、午後九時前~
 
キラ  「何ですかムゥさん?いきなり呼び出したりなんかして…」
カガリ 「どーゆー事かちゃんと説明しろよな?仕事早く切り上げたんだからな」
アスラン「何があったんです?しかも車で来いって…」
ムゥ  「まぁ、見ればわかる…」
 
ガラガラガラ…
 
三人  「!!!」
 
マリュー「んふ、しんたんのほぺ柔らか~い」(ぎゅー)
しん  「い…痛いゾ、マリューお姉さん…」
ひろし 「よしなさいって、マリューさん」
ナタル 「う…うぅ…うぇ…うぇっぐ…」
ディアッカ「あ!アスラン!どうにかしろよ、これじゃ商売にならないぜ!」
ムゥ  「…な?」
三人  「……」
 
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
 
ムゥ  「という訳で…運ぶの手伝ってくれよ」
アスラン「じゃ、まさか車で来いってのは」
ムゥ  「そうゆうことだ」
アスラン「……orz」
カガリ 「……じゃとりあえず、部長?ナタル部長?」
ナタル(顔上げる)「………うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」(また号泣)
カガリ 「な!?」
ムゥ  「今、カガリちゃんはナタルに触れない方がいい。片付け頼むわ」
カガリ 「はい…」(どうしてだ?)
アスラン「じゃ俺がやるよ…ナタルさん?」
ナタル 「ん?あ!貴様ぁ!!アスラン・ズラァ!」
アスラン「……」(我慢…我慢!)
ナタル 「…前々から言いたかったんだが貴様…軍人のくせに…軍をころころ代えるとは何事かぁ!!」
アスラン「え?」
ナタル 「最初はザフト!次は寝返ってアークエンジェルになって!(?)
     またザフト!ほんでオーブ!貴様には軍人魂がないのか!?」
アスラン「いや、その…」
ナタル 「怒りのバリアット受けてみろ!」(手を振り上げる)
アスラン「うわぁっ?!」
ナタル 「………………ぐ~………………」
アスラン「寝たのか…今のうちに運ぼう」
 
 
ムゥ  「よしこっちはマリューだ。キラ、そっち頼む」
キラ  「はい、よいしょっと」(しんのすけの頬っぺからマリューの手を放す)
しん  「ふー、やれやれだゾ。」
ひろし 「大丈夫かしんのすけ?」
しん  「ほい!マリューお姉さんにほっぺつねられちゃったゾ、あは~」
ひろし (こいつは…羨ましい奴め)
キラ  「マリューさん!しっかりしてください!」
マリュー「あ!キラたん!好き!すき!ちゅー!」
キラ  「わ!わ!わ!ちょっとやめてください!」(ムゥさんが睨んでる!睨んでる!!)
ムゥ  「……行くぞ」
 
 
~何とかアスランの車に乗せることができ…~
 
ムゥ  「じゃ…行くからな」
キラ  「はい、僕らは歩いて帰るんで…」
ムゥ  「じゃ、お疲れさん~」
アスラン(タクシーじゃないのに…吐かないでくれよ…)
 
泥酔女士官二人を乗せてアスランの車は行ってしまった…
 
ひろし 「さて、帰りますか。しんのすけも寝ちゃったし (背中におぶっている)
     なあ…お二人さん、マリューさんとナタルさんが前にあんなふうになったこと、あるのか?」
キラ、カガリ「いえ……」(と、いうか性格が違い過ぎた…)
 
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
 
~翌日~
 
ナタル (ぼ~~~~~~っ)
ノイマン「なぁ、カガリ巡査。昨日、何があったんだ?」
カガリ 「…知りません」

ナタル 「おえっ……」
 
~END~
 
 
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