ミスコン『集え!乙女達!』
~ある日の野原家の朝~
ひろし「んー、第3のビールも値上げかぁ…ん?なんだこれ。『ミスミネルバコンテスト』?」
みさえ「あら?そんなのあるの?私もでようかしら~」
しん 「ミスハバネロコンタクト?なんだか辛そうだぞぉ~。」
シン 「ミスミネルバだよ。それより、ルナ。こんな話聞いてたっけ?」
ルナ 「ううん?あ、でも最近アーサー副長が忙しそうだったわね?」
ひろし「なになに?優勝者にはペア旅行券?へぇ~。すごいなぁ。」
みさえ「(きゅぴーん)私出るわ!」
ルナ 「(ペア!?最近ステラに株奪われてるからここらでシンと…)あたしも出ます!!!」
しん 「ルナお姉さんはいいとして・・・やめとけ、みさえ~」
ひろし「俺は他人の振りしたくなっちまうよ~」
げ ん こ つ!!!
しんのすけ、ひろし「母ちゃん(みさえ)がんばれ~……」
~同じくデュランダル家~
スティング「今日は卵が安いな…ん?『ミスミネルバ』…そんなのやるのか」
ステラ「スティング…なに、それ?」
アウル「要するに一番きれいな人決めるって事!ステラ出たら?優勝したらペア旅行券だぜ?
シンでも誘ってさ~。」
ステラ「…シンと旅行…行きたい…ステラ頑張る…」
~ミネルバ店長室~
タリア「ギルバート!!これは何なの?!私は知らないわよ!!」
ギル 「やぁ、タリア。なぁに、ミネルバの売り上げ向上もかねてどうかと思ってね。
決して合法的に水着コンテストとかをしたいわけではないよ?」
タリア「……このわかめ頭ーーーーー!!!!」
げ ん こ つ!!!
ギル 「ぐふ…だが無駄だよ。すでにアーサー君に準備をさせている…会場撮影OKにしたから、
デジカメの売り上げは前年比300%いってるようだ」
タリア「はぁ…こんな宣伝したらやらないわけにもいかないか…仕方ないわね」
~クサナギマンション~
カガリ「今日の特価は…(広告チェック)
ん?ミスミネルバコンテスト?何!?優勝者はペア旅行券!?
ちょうどこの日は非番じゃないか。
最近またずれ荘組に夕食をたかられてアスランと二人きりになれないからな…よし!出るぞ!!」
~スーパーミネルバ~
フレイ「夕飯のおかずは買ったし、あとは化粧水ね。ん?何なの?あの人だかり」
(人だかりの方へ行ってみる)
フレイ「ミスミネルバコンテスト?優勝したらペアでハワイ?ふふっ…私が出れば優勝に決まってるじゃない。
そしたらキラと二人きりで…」
ラクス「あらフレイさん、ご旅行ですか?私もキラと旅行を予定していますのよ」
(ラクスも応募用紙を片手に持っている)
キラ 「え…でもこれから風邪の流行る時期だから、病院繁盛するんだよね(怖ぇよ…ガクブル)」
ラクス・フレイ「……」(鬼の形相でキラを睨む)
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
~数日後、ミネルバ店長室~
ギル 「すまないねタリア。こんなを頼んでしまって…」
タリア「ほんとよ。私だって忙しいのに…ん、これで大体いいかしら?最後に口紅引いて…
へえ…素材はいいから、もしかしたら、て思ってたけど…」
ギル 「ふふっ、思ったとおりだ。レイ、鏡で自分の顔を見てみなさい」
レイ 「……」
ギル 「女装させたレイをミスミネルバに出場させれば優勝は我々が頂いたも同然だな。
名前は…そうだな『レイナ・バレル』とでも名乗らせるかな?」
タリア「さすがにそれじゃあ、その名のとおり『ばれる』わよ。あなたの姪、『レイナ・デュランダル』ってことにしたら?」
ギル 「ふむ、その方が良いかもな。
レイは痩せ型だから、知り合いのメイク・アーティストに頼めば
水着の上からでも女に見えるようにごまかせる体形を作れるだろう。
”コッカケ”も体得してるしな。」
タリア「何?コッカケって・・・・」
ギル 「男の…その、睾丸をだな、指で体内に押し込む体術だ。これで完璧に女性に化けられるぞ?」
タリア「…はあ、いいのかしら。主催者が優勝をかっさらうようなマネをして…」
ギル 「そのうち骨休みに旅行に行きたいと言ってたではないか。
まあ、心配せずともレイ、いやレイナが間違いなく優勝してくれるだろう」
レイ (これが俺…いや私?なんか女装する事がクセになりそうだ…)
―この日、スーパーミネルバの店長室で謎の美少女、レイナ・デュランダルが誕生した。
しかし、『彼女』が後に春日部を大混乱に陥れることになるとは、
黒幕のギルバートでさえも予想できなかった―
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