Seed-Crayon_5-528

Last-modified: 2008-06-29 (日) 23:07:39

貧乏のわけ
 
しん  「ねぇ、ズラ隊長」
アスラン「なんだい?しんちゃん」
しん  「なんでディアッカ兄ちゃんも、イザーク兄ちゃんも、ズラ隊長も、ニコル兄ちゃんも働いているのに、
     いつまでたっても貧乏なの?」
アスラン「(うっ!)…なかなか痛いところを衝いてくるな…
     いいだろう、ちょうどいい機会だからなんで貧乏なのか教えてあげよう」
しん  「子供が退屈しないように話短めにね」
アスラン「…ああ」
 
~回想~またずれ荘
ニコル 「…今日はアスラン達にに言いたいことがあります。…僕が言いたいこと、分かりますよね?」
アスラン「いや、分からないが…」
ニコル 「とぼけないでください!!
 
 普段、怒鳴ることのない温厚なニコルが怒鳴ったため、一瞬部屋の空気が凍りつく。
 
ニコル 「…アスラン、ミネルバからの給料はいくらでしたっけ…」
アスラン「え~っと、フェイス隊手当も入れると32万くらいだが…?」
ニコル 「その内、趣味にいくら使いましたか?」
アスラン「…PC製作に15万、車に12万、その他を含めると…合計30万…」
ニコル 「なんでこっちの方に給料を回してくれないんですかあぁぁぁっ!!!
アスラン「す…すまん」
ディアッカ「そーだ、そーだ!」
ニコル 「ディアッカもですよ…」
ディアッカ「…え?」
ニコル 「先月の売り上げは?」
ディアッカ「いや、俺って気まぐれに店開けるから、客が来たり、来なかったりしてさ。
      しかもツケを払わない客もいてさ……だから、赤字…」
ニコル 「……イザークは?」
 
ニコルは怒りを押し殺した声でイザークに尋ねた。
 
イザーク「バキャモノ!俺が給料をすべて私用に使うと思っているのか?ちゃんと家の方に回している!!」
ニコル 「イザーク……」
イザーク「しかし、今回はめずらしいことに、全部使ってしまった!!以上!!」(誤魔化せたかな?)
ニコル 「……」
イザーク(無理か…)「ど、どうでもいいことではないか、過ぎたことなど。な?」
二人  「あ、ああ」
 
その瞬間、ニコルの……種ではない、何かが……割れた。
 
ニコル 「あんたらいい加減にしてくださいよ…
     あんたらのせいでこっちは夜間の交通整理のバイトや、工事現場のバイトにも行ってるんですよ…
     弾きたいピアノも我慢して…それなのに、それなのに…」
アスラン「いや、その…」
 
 
ニコル 「言い訳なんか聞きたくありません!!
     わかったら今すぐこの部屋から出てゆけええええっっ!!
 
 
ディアッカ「うわっ!ニコルが切れた!!」
イザーク「に、逃げろおおおお!!!」
アスラン「いつものニコルじゃなーい!!」
 
~回想終了~
 
 
アスラン「と、いうわけさ」
しん  「ほうほう、だからこうしてカガリおねえさんのところに、逃げ込んだわけですか」
イザーク「ふん、何もない冷蔵庫だな」
ディアッカ「チャーハンだけは作れそうだな」
カガリ 「アスラン、ちょっとこい」
アスラン(ぶたれるから)「いやだ」
しん  「ふ~やれやれ」
 
 
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