フレイお姉さんの英才教育だゾ
フレイ 「セレブで自立した大人の女になるためには!
その1、常に身だしなみには気を使い、化粧品や衣服は最高級の物を使用せよ!」
マユ 「お化粧……ですか?」
フレイ 「う~ん、でもマユちゃんはまだ肌が綺麗だから、お化粧するには早いかな?じゃあその2!」
ネネちゃん「女の武器は最大限に使え!」
ラクス 「女の武器?」
ネネちゃん「いい?女の涙や笑顔は男のそれとは違い、大きな武器になるのよ!
例え自分が圧倒的に悪い立場にあっても思いっきり同情をひくように泣けばすべてチャラになる!
それ程の威力を秘めているんだから!」
ラクス 「それじゃ…わたくし、以前プラントを討つ時に、議長のノートを戦争の正当化の根拠に致しましたが、
そんなうさんくさい説明よりも、てっとり早くひと泣きしていれば……」
ネネちゃん「もちろん!みんな迷う事なくラクスさんに賛同したでしょうね!」
マユ 「あの~……いくら何でも、それは乱暴すぎる理論なんじゃあ……いくらなんでも泣いただけでそんな……」
フレイ 「ふう、甘いわねマユちゃんは。
じゃあ問題。アスラン・ザラが秘密裏にキラ達に接触してテロ行為をやめるよう説得したとき、
キラはアスランに何て言ったでしょう?」
マユ 「え?え~と、え~と……わ、分かりません……あの、ラクスさん分かりますか?」
ラクス 「そうですわね。確か……『カガリは今泣いているんだ!』……あっ」
ネネちゃん「分かった?つまり」
フレイ 「女が泣けば、やってる事がたとえテロ行為だろうと正当化できる!……そういうこと、よ」
マユ 「なるほど」
ラクス 「勉強になりますわ」
* * *
シン 「や、やめてくれ……ラクスさんはともかく、俺の……俺の妹に悪女の英才教育を施さないでくれぇ!」
フレイ 「失礼ね!悪女ってなによ!悪女って!
自立した大人の女にマユちゃんが憧れているって言うから、私達がレクチャーしてあげているだけよ!」
ネネちゃん「そーよ!そーよ!今の世の中、男なんて全然アテに出来ないんだから!
女が社会に出るためには、これくらいの常識を身につけておくのはむしろ必然よ!ひ・つ・ぜ・ん!」
シン 「し、しんちゃん!頼むからネネちゃん達を止めてくれ!」
しん 「シン兄ちゃん……ごめん。ネネちゃんがああなったら、もうおらにもどうする事もできないゾ」
シン 「そ、そんなあ~~……(ぽんっ)ん?あ……キラさん」
キラ 「シン君…………ナカーマ♪」
シン 「イ、イヤだあぁぁぁぁ!」
しん 「ふう、やれやれだゾ」