Seed-Crayon_6-267_2

Last-modified: 2008-07-06 (日) 16:58:25

みんなでお風呂に行くゾ
【後編】

 

シン  「さて…それじゃ、まずひとっ風呂浴びるか」
しん  「おおう!ではさっそく」
イザーク「待てーい!その状態で湯船に浸かることは、この俺が許さん!」
シン  「な、なに?!何でそんな事あんたに言われなきゃいけないんだ!」

 

ムウ  「簡単なことだ。そのまま風呂に入ったらお湯が汚れるだろ?銭湯の風呂はみんなで入るもんなんだ。
     だから、まずは体を洗ってから風呂に入る。常識だぞ坊主」
シン  「そ、そうなんですか……すいませんイザークさん」
イザーク「ふん!そんな事も知らなかったとはな。世間知らずが……恥を知れ!」

 

ニコル 「そういえばイザークも初めてここに来た時に、同じことを注意されましたっけ」
ディアッカ「そうそう、しかも注意されたのに意地張って風呂に入ろうとしたところを、
      注意したおさげのじーさんに投げ飛ばされたんだっけ。あれは痛そうだったよなあ」
イザーク「う、うるさい!師匠の事は言うな!」
キラ  「ししょー?」

 

ひろし 「とにかく!体はちゃんと洗ってから湯船に入ること。特にぞうさんは念入りにな!」
しん  「それなら、おらは心配いらないゾ!おらのぞうさんとお尻はいつでもぴっかぴか~~♪」
ムウ   「う~む、立派だ!」

 

ディアッカ「……」
スティング「な、なんだよ?俺達をじーっと見て……」
アウル  「な、なんか用かてめえ?」
ディアッカ「ふ~ん。ハッ!……小者だなおい?」
スティング「ッッ!(ガーン!)」
アウル  「と、取り消せーー!ちょっとガン黒でナニがでけえからって、調子こいてんじゃねえぞてめえ!
ディアッカ「ハッ!負け犬どもが!何を言ってるんだか……」
ギル   「どうした君達。何を騒いでいるのかね?」

 

ディアッカ「あっ……議長!いや別にちょっとナニが……って、ぶっ!
スティング(こ、これは……すげえ!これがかつてプラントを手中にした男の《ピー》かッ!)
キラ   (あ、圧倒的じゃないか!)
シン   (ぞうさん……いや、そんな表現じゃ生ぬるい!これはもうマンモスだッ!)

 

アウル  「……じゃ、おれ体を洗いにいくわ……」
ディアッカ「……俺も……」
スティング「さ~て、せっけん、せっけん……と」

 

ギル   「?なんだね彼らは……私を見て急におとなしくなったが」
レイ   「さすがですギル」
ギル   「だから何がだね?」

 

          *          *          *

 

クルーゼ「タオルは湯につけるなよ?それも私、いや銭湯のマナーだ」
シン  「はいはい。まったく……結講いろいろ規則があるんだな、銭湯って」
ムウ  「別にそういうルールが本当にあるわけじゃないがな。
     どうせ入るなら、みんな気持ちよく風呂を楽しみたいだろ?
     そのためにちょっと工夫しようってだけの話さ。」

 

しん   「さて、お風呂に入ってひと段落したら、やっぱり気になるのは……」
ディアッカ「隣の女湯だよなイッヒッヒ」
ニコル  「ディアッカ……その下品な笑い方、なんとかなりませんか?」
キラ   「そうだ!壁の上の方があいているから、ケロヨンを積み重ねてよじ登り、こっそり覗くってのはどうです?」
アスラン 「やめとけキラ。即座に迎撃されるのがオチだ」
イザーク 「ディアッカが以前それやって、ひどい目にあったことがあるからな」

 
 

マユ   「うわー、ルナマリアさんって胸大きいですね~」
ルナ   「そ、そう?私なんかそんなに……ミーアさん程じゃないと思うし」
フレイ  「あのねえ。あんな超規格外と比べる方が間違ってない?」
マユ   「いいなあ~……マユも大人になったら胸、ちゃんと大きくなるかな?」
ラクス  「ほほほ。大丈夫ですわよ。マユちゃんもあと3年もすればだんだん大きくなってきますわ」
カガリ  「ふ……ふふふ。私はその年頃になっても、あんまりでかくならなかったぞ?
      やはりアレか?私が今のマユぐらいの年齢の頃は、男みたいに外で遊びまわっていたもんだから、
      胸の栄養が筋肉の方に……ふ、ふふふふふ……」 ←暗い笑顔

 

みさえ  「ちょっと……カガリちゃんはまだ若いからいいわよ。それじゃ、私はどうなるのよ?」
マリュー 「そうよ♪胸のことぐらいで、そんなに熱くならなくてもいいんじゃないの♪」

 

女一同  「あんたにだけは言われたく、ない!
マリュー 「いや~ん、まいっちんぐ♪」

 
 

ニコル  「……」
イザーク 「……」
ディアッカ「も、もう我慢できねえ!覗く!命がけで覗いてやるぅ!」
アスラン 「や、やめろディアッカ!自殺行為だぞ!」
キラ   「そうだよ!今の僕達には何となく分かるんだ……
      今の彼女達は、洗面器を片手に持って会話している!顔を出したら即座に洗面器が飛んでくるよ!」
ディアッカ「く、くそう!生殺しだぜ……こりゃあ!」
ニコル  「しょうがないですよ。諦めてください」

 

シン   「ほ~らしんちゃん、くらげ~~」
しん   「おお~、すごいゾ!他になにか、出来ない?」
シン   「う~ん……そうだな。じゃあ……」
レイ   「……こっちは平和だな」

 

          *          *          *

 

 ~風呂上り~
ひろし  「一同、気をつけー!(ざざっ)
      胸をはれー!(ぐいっ)
      それでは行くぞ……銭湯の風呂から上がったら、例外なくこれだ!」

 

イザーク 「ごきゅごきゅごきゅ……ぷはー!風呂上りのコーヒー牛乳はうまいぞ!このキュシニュケーー!」
シン   「フルーツ牛乳でも美味しいですけど……なんで銭湯は牛乳なんです?」
ニコル  「さあ?僕もよく知りませんけど」
スティング「ま、いいじゃん。美味い事には変わりないんだし」
しんのすけ「いや~、風呂上りのコーヒーは大人の味が致しますなあ♪」
シン   「……バルトフェルドさんがここに居たら、さぞかし難しい顔するだろうな。
      今のしんちゃんのセリフを聞いたらなおさら」

 

ルナ   「あら、シン……みんな。今出てきた所?」
シン   「お、ルナ達も……うっ
しん   「おお~、おねいさん達、みんなほかほかでシャンプーの匂いがするゾ!」

 

マユ   「あっ!もしかしてお兄ちゃん……お風呂上りのルナさんにちょっとドキっとした?!」
シン   「あ、あほ!マ、マユ!お前、兄貴になんちゅーことを……」
マユ   「あははっ照れちゃって♪じゃあマユは?お風呂上りのほかほかマユにはドキってする?」
シン   「失せろペタンコ」
マユ   「むーー!ペタンコ言うなーー!」

 

みさえ  「みんな出てきたみたいだし……それじゃあ帰りましょうか。
      春とはいえ、いつまでも外に居たら風邪ひいちゃうわ」
ひろし  「よーし帰ろうぜみんな……あ」
クルーゼ 「ほう、これは満天の星空だな。今日は晴れてたからな……星が良く見える」
アウル  「ほら見てみろよステラ。あれが北斗七星だぜ?」
ステラ  「ふ~ん……それじゃ、その隣の星は?」
スティング「ああ、あれは死兆せ……み、見るなステラァァァァ!

 

シン   「あれはオリオン座……四角の中に点3つ。変わった形の星座だな」
しん   「シン兄ちゃん、星座に詳しいね」
シン   「そう?このくらいは常識だと思うけど……また明日も晴れるといいな」
しん   「うん大丈夫!このお空なら、明日もたぶん晴れだと思うゾ!」

 
 

シン   「そうか、そうだよな。また晴れるさ、明日も……きっと。
      じゃあ帰ろうかしんちゃん……みんなで、な」
しん   「おう!」

 
 

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